過去ログ350-392

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date 2007/1/22(月)17:30
uname ロック

subject re(3):ビタミン

med様

おそらく経緯はおっしゃる通りかもしれません
そして当時最新鋭のドイツ細菌学を日本は導入してましたが
高木はイギリスの疫学も学んでいますし 海では過去に壊血病などの事もあって
一応 食事に目をつけるのも妥当かと思われます
そして海軍病院での和洋の食事の比較
決定的なのは龍驤の事件で事態は深刻と受けとめたのでしょう
海軍にとって脚気は平時から深刻になって対処せねばならない存在だったのでしょう

細菌学の北里柴三郎は緒方の脚気病菌の発見という論文を調べた結果
細菌発見は誤りだと否定しています
そしてこの否定は後に禍根を残しますが この禍根はかなり儒教的な価値観によるものと思われます
青山 北里のペスト論争の時に 森は中立的な立場として発言していますが
医学に対して真摯に取り組んでいた人物とは思えません

陸軍でも現場の判断で麦飯を採用し明治24年には脚気は激減しておりましたが
陸軍省医務局は流行の沈静化としてとりあわなかったそうです
日清戦争が始まり 脚気栄養説に否定的な陸軍省医務局が食糧供給を行うようになると
白米支給となって脚気が激増していきます
戦死者数より脚気での死亡が多い上に 海軍は患者が0ですと大問題と捉えて良いと思います

日露戦争で結果は更に明確に出ててきます
効果因子の解明は後でも出来ます しかし失った命と戦力低下は不可逆です
明治38年3月 脚気対策として麦飯奨励の訓令が出されますが遅いですよね
不味い飯であっても 時間はかかるかもしれないが美味しくする努力をすれば良い事で
(白米へのビタミン添加などもそうでしょう)
緊急性があり必要と思われる事を排除するのは本末転倒と思われます
兵士であれば戦力ですし軍医としては病気としての戦力低下も阻止せねばなりません
現場の軍医からも麦飯の要請が多く届いたそうです
25万人の発病を食いとめられなかったのは軍医としては問題でしょう
(森本人はかなり苦悩したようですが)
そう思うと森は軍医として正しくない事になると思います
また大正に入り 鈴木梅太郎の件があっても自説を曲げずにいたのは
学者としてとるべき態度ではないと思います

脚気の被害が陸軍大臣として責任を追求されるほどであったからこそ
森の主張を排して 実績のある麦飯決定に至ったのでしょう
明治41年5月 臨時脚気病調査会で陸軍大臣寺内正毅は麦飯支給を決定しています
森林太郎はその時に医務局長ですから この会の会長になっていますが
森の頭越しに麦飯支給の決定をした恰好です
この時期になってくると兵士の不満と兵士の脚気 どちらが深刻であったかは明白かと思います

逆に全く別の話しになりますが
高木の主張した貧民散布論は医学的に見て妥当とは思いますが
貧民を下水とともに流してしまえば綺麗になるという点では正しくとも
公衆衛生の根本解決には至りません
根本解決に至るには衣食住を安定させ公衆衛生の教育と意識の向上が最も早道なはずで
これは医学ではなく医学を考慮した政治の仕事です
医学としては正しくとも 政治家としては正しくないと思います

実効だけでは科学的ではないのは当然としても
実効を見つけて調べるのも科学者 医学者の仕事でしょう
一次大戦で負傷兵と感染症を経験し
感染症治療に有効な手段は無いかと探したフレミングの抗生物質発見に関しては
培地へのカビ混入からの着目ですから偶然の産物です
当然発見当初は誰にも受け入れてもらえず 有効成分の抽出にも失敗していますが
フローリーとチェインによって製薬化しています
日本ではオリザニン一つでも協力どころか妨害のような事をしていますからねぇ

352

date 2007/1/22(月)18:04
uname betsumiya

subject re(3):中央銀行の独立性とは?

とある後輩さま

王子製紙(に限らず新日鉄、三菱化学といった素材産業)は「営業部」というのをもちません。つまり製品を売っているのは総合商社・専門商社なんですね。これら商社は流通・金融・価格設定を通して、ユーザーとの関係を維持しています。

洋紙製造というのは明治時代中期財界肝いりで、渋沢栄一が自分の飛鳥山の別荘の下の北区王子に王子製紙をつくったのが始まりです。ところが、それより以前から洋紙は輸入されていて、だいたい京都の紙問屋が横浜神戸に出て政府印刷所などに下ろしていたんですね。この代表が「中井」という問屋で、宮中出入り商人として格が高かったんですね。王子製紙の営業を担ったのがこの中井で、現在の社名が日本紙パルプ商事です。

印刷屋・コミュニティ新聞をやりたいといって王子製紙に紙を買いにいっても売ってくれないんですね。日本紙パルプ商事にいってもまだ無理で、都道府県にある府県商を紹介され、さらに府県商でも相手にされず、町の紙問屋を紹介されることになるでしょう。銀行の調査部・審査部というのは資金トレースをやりながら、こういった流通経路を綿密に調べ、異常取引の把握につとめているんですね。

つまり6社というのは王子製紙の指定代理店です。業界によって違いますが、メーカー・代理店というのはメーカーの方が取引上優位にたちます。なぜかというとメーカーは直接府県商にいって、6社のマージンを奪うことなく、代理店は複数のメーカーの代理店となっているのが普通だからですが、行儀の悪いこと(商権を争う)はしないという関係になっています。メーカーの人間は商人(アキンド)といいいながら距離を置くのが普通です。代理店と府県商それ以下は緊密で、紙問屋は丁稚奉公に子供を出したりしています。

銀行からみるとメーカーはリスクを負い(よく潰れる)、流通は利益の安定した堅い商売で不思議な業界にみえます。ただ、内容は日パ・神崎・本州合併の前で、合併に伴い、それらの代理店は引き継いだと思います(つまり6社から増えた)。

別宮

353

date 2007/1/22(月)19:52
uname sai 夫

subject re(4):パンター中戦車に感じる違和感

 ロック様,御教示,ありがとうございました。

 す〜っとしました。

 視界に入ってきてはいても,関心が無いと,意識にのぼってこないものですね。

 このメールアドレスは,このBBS用に設定した共通のものですが,そろそろ私自身
のものに変えた方がいいのかしらん(笑)。

354

date 2007/1/22(月)20:04
uname sai 夫

subject re(2):歩兵の本領

 困ぺい糖様,「糖」の字がHNに含まれている貴兄のことですから,さぞ甘党
なのだろうと拝察しますが…冗談です,聞き流してください…羊羹というと,
小さかった頃にあった菓子で,ゴム袋に包まれた丸い羊羹が有ったのですが,
貴兄は御記憶でしょうか?

 付属の竹串(←少々,幅広)で突き刺すと,ゴムの包みはパチン!と破れて,後には
串にささった羊羹が残る,それを食べる。 ゴムを口に入れないように。

 駄菓子だったのですが,ゴムが破れるところが面白かったという記憶が残っています。
味の方は,まぁ値段相応ということで。

 親戚の家で食べたのですが,伯父たちは軍隊で食べたことがあると申しておりました。
今は,コンビニで,50円のミニ羊羹が売られていますね。 包装をむくのに手を汚さなく
っていいから便利です。

 蛇足:ラムネの玉をAクラス,それには使えない品を格おちという意味でB玉と呼んだ
のが「ビー玉」の由来である,と聞いた記憶があります。 食べ物用には使えなくても,
子供の玩具にはOKというワケらしい。 いや,つまんない事を申して,失礼。

355

date 2007/1/22(月)20:12
uname sai 夫


subject re(1):ビタミンとビール

 PHP文庫だったと記憶してますが,『ビールうんちく読本』という本があります。
著者は,たぶんサッポロビールに勤めていた方だったはず。

 その本の中で,英国の船乗りが七つの海を制覇できたのは,船にビールを積んでいった
からだ,と書かれていました。

 @ビールは,ただの水より長期保存ができる。
 AビールにはビタミンBが含まれている。

 フランスの船乗りは,ワインを積んでいったそうです。 また,中国の船乗りは「ツァ」
という物を積んでいったので,それを常飲して,壊血病から免れた。 これ,お茶ですね。

 第二次大戦中,英国では妊婦にはビールを多めに配給したそうです。 ドイツでは
どうだったのでしょう。

356

date 2007/1/22(月)20:21
uname sai 夫

subject re(1):ローソクで飯盒炊爨

 飯盒炊爨などという難しい漢字も,ワードプロセッサーのおかげで,一発変換。
便利な時代になったものです(笑)。

 戦争写真集に,ローソクで飯盒炊爨をする洞窟内の兵士,というのがあり,ひとめ見て
御苦労のほどがしのばれました。 火力の弱いローソクで飯をたく。 ああ…。

 カンパンは,すこし食べるといいんですけど,塩辛いので,水なしでは,食べにくい
ですね。 食物はフリーズドライ製法などで体積を減らせますが,水は,体積を減らして
携行できないから,困りますね。 昔に見た外国のアニメに「粉末水」というのがあって,
水を注いで元に戻す!というオチがついていました。 

 メソポタミア文明の産物に「固形ビール」というのがあって,砕いて水にまぜるとビール
のような物になった,とのこと。 パンには酵母を使いますから,ありそうな話ではあります。

 軍事と何の関係が?と思われる方もいらっしゃるでしょうが,これ,れっきとした行軍食
だったのです。

357

date 2007/1/22(月)22:04
uname taka

subject re(2):中央銀行の独立性とは?

betsumiya> ただ、現在のところ福井という総裁は暴走中でしょう。インサイダートレーディングをやっていた人間の取り巻きとしていたという経歴は中央銀行総裁においては致命傷です。なぜ辞任しないのかさっぱりわかりません。これは干渉以前の問題です。

それはそうです。
が、だからといって、得がたい有能な日銀総裁を首にして良いのか・・・
日銀総裁は、FRB議長とともに、世界経済を双肩に担っています。
三重野や速水みたいなのを後任に据えたら、目も当てられません。
日本は今の風邪を長引かせるだけですむかもしれませんが、
脆弱な発展途上国経済の打撃は計り知れません。

もちろん、次が同等以上に有能であれば、まったく問題ありませんし、
きっとそのような人材は探せば居ると思います。
が、投資家としては、そのような要らん博打はして欲しくないところです。

また、実際問題として、世界で兆円単位の金の流れをコントロールする日銀総裁が、
1000万程度の利益を図って職務で不正を働くということは考えがたいと思います。
(職責に比べて、日銀総裁の報酬は安すぎると思いますが)

もっとも、エリートは失敗の責任を取らないという悪しき伝統が、日本軍の上層部を腐らせて、
無様な敗北の原因となったのは事実で、長期的影響を考えると非常に悩ましいですが・・・
日銀内の規則を整備して、再発を防止すれば足りるのではないでしょうか?

358

date 2007/1/22(月)22:13
uname 二等兵

subject re(4):中央銀行の独立性とは?

別宮先生、二等兵であります。二等兵は印刷屋の営業であります。
「印刷用紙」の流通に関してはまさにその通りです。製紙会社はたとえ
大日本・凸版等の大手印刷会社、或いは小学館・講談社等の
大手版元に対しても直接紙は売りません。総て「商社」経由です。

また「県商」辺りから紙が買える印刷会社・版元は中堅かそれ以上
大したものです。また印刷会社はともかく、小規模版元には紙屋さんは
紙を売りません。「与信」の問題があるからです。「白紙の状態」
という言葉があるくらいですから「与信」は大切です。

たいがいの印刷屋はその下の二次問屋かそのまた下の三次問屋から
紙を買うのです。

何せ日本の製紙業界は日本製紙・王子製紙・その他のしかないの
ですから、何処から買っても値段は同じなのです。コート紙の銘柄
など、見本帳を見なければ、私だって解りません。

最近は輸入紙も増えてますが、これだって「商社」は当然絡んでいます。

しかし、別宮先生そんな事までご存知とは二等兵素直に「脱帽」であります。

359

date 2007/1/22(月)22:15
uname 困ぺい糖

subject re(2):ビタミンとビール

sai夫様

1956年のスエズ戦争の頃のお話です。
イギリスの空挺隊がポートサイドだかの空港を占領しました。ところが、現地はほとんど飲用水の備蓄がない。たちまち窮することになりました。

ここで一計を案じたのが海軍航空隊のある士官。戦闘機や爆撃機の増槽タンクに水を入れて運んでやろうとしました。
ところが、これを聞いた軍医が真っ青になって反対。増槽からの補給水など当時の英軍の衛生基準を満たしておらんというのです。

で、次善の策として基地備蓄の缶ビールを全部艦載機に積み込んで空輸することといたしました。空挺兵の士気にどういう影響が出たかは、知りません。
ちなみに件の艦載機は大忙しで、このあともやはりビール運び。今度は使い切った分をマルタから運ぶ任務でしたとさ。

と、こんなスエズのお話も近日アップ予定。勿論宣伝です。

困ぺい糖

360

date 2007/1/22(月)22:44
uname 困ぺい糖

subject re(5):それは...んカポレットー敗退?

軟体金属様

これは実際にはなかった戦争ですから、難しいのですが、当時の状況から類推するしかありません。

まず、米国側は1945年5月のドイツ敗北以降、「勝った気」になっていたわけで、これは重要なポイントです。
日本本土侵攻のダウンフォール作戦は実際には当初の案以上に欧州の部隊のシフトが必要とわかり、7月ごろ統合参謀本部は蒼くなっていました。なにしろ、ベルリン灰神楽の頃、動員解除が始まっていました。
そして、この場合、必要な50万人再動員と言うのは世論の猛反対を押し切って実施になりますから、トルーマンは選挙負け覚悟になります。今でもイラクの一個師団駆け込み増派すら予備役兵が大嘆息するくらいです。つまり、腰をすえて兵糧攻めの余裕はアメリカにはなかったと思います。

関東地区侵攻予定は1946年春ですが、その頃には、九州の山野が血の池地獄と化しており、これまたGIが10万単位で死傷していることも考えるべきでしょう。つまり、遅くともこの時点でも講和打診があったものと思われます。

一方日本側の決号作戦は参本の言い分を信じるならば、水際撃滅です。これは当初案の内線機動→柔軟防御からの後退とも取れますが、防御縦深をより浅く、戦線を多方面で用意するということのようです。ただ、薄い防御線が破られた後の後詰の防衛作戦については、実は誰も言い残していません。

むしろ、太平洋戦争を全体として捉えるなら、1945年5月以降は終結に向けての外交が主役となる時期でした。その意味で近衛、東郷のスターリン仲介案と言うのはアメリカにとっても渡りに舟でした。少なくとも日本が講和に応じる意思ありと看做せたからです。その結果がポツダム宣言です。
そして、このような中で原爆、ソ連参戦です。この時点でダウンフォールは無期延期となったものと思われます。実際、条件講和が進められるのですから100万人動員は必要ないことになります。

そして日本側は海軍は米内以下トボケ、陸軍は阿南幕府めざせで分裂気味でした。つまり実際に決号をやる気が本当にあったかどうか疑問にもなるのですが、ともあれ、当事者達は後がないと思っていました。

ただ、ここで帝国政府分裂崩壊なら、なんの苦労もなく無条件降伏勝利ですから米国としてはしてやったり、陸軍は自前政権万歳ですから両者の利害が一致なんですね。ここは面白いところでもあり、闇の部分でもあります。

困ぺい糖

361

date 2007/1/23(火)01:23
uname とある後輩

subject re(5):中央銀行の独立性とは?

別宮様、そして二等兵様、ありがとうございます。
製紙業界にそんな事情があったなんて、、一種の優遇措置のようですね。
商社の役割と言うのを痛感しました。自分の無知に恥じ入るばかりです。

ただ、別宮様のおっしゃる流通業界の「固さ」もある意味では、
商権争いのない業界の特殊さに起因していると考えるべきなんでしょうか。
何かちょっと「談合」の匂いを感じると言うのは、
素人の下種な勘ぐりでしょうか。
NTBだとかバッシングを受けてもおかしくないような気もするんですが、、、
考えすぎですかね?

日本の伝統というのを(教科書的理解でなく、皮肉でもなく)感じられます。

362

date 2007/1/23(火)01:40
uname ペルソナ・ングラータ

subject 黒パンは無敵かもしれない。

もう亡くなりましたが、私の年の離れた友人で、戦前独軍で将校をやっていた人物がおりました。何度もミュンヘンのお宅などでご厄介になったんですが、驚くほどに野菜を食べないんですね。それこそ、まったくといって良いほど。しかも、それで90歳近い寿命を全うしました。

ほかの知人に聞くと、戦前世代のドイツ人ではこれは結構普通だとのこと。ひょっとすると黒パンか、ビールか、(あるいはラードやソーセージ、チーズ等?)、なにかでちゃんとビタミン補給が出来てるんでしょうね。

黒パンの亜種(?)といえば、粉に挽いていなくて、粒のまま押し固めてそれをスライスにしたような物(色は羊羹に近い)もあります。まぁ、パンという先入観を捨ててしまえば味もなかなか珍味で、歯ごたえもプチプチ、しかもよく噛まないと飲み込めない上に、味が濃いからおかず要らずで、健康にはよさそうです。これが普通のパンよりも結構高いんですけど、ドイツ人には必需品のようですね。(伊でも、ドイツ人がよく来るアドリア海のリゾート地のミニ・スーパーなどにも置いてあったりするんですけど、私が見たときは、季節はずれで売れ残り、カビが生えてましたな。 いくら地元の人間にはどうでも良い品物だとはいえ…)

363

date 2007/1/23(火)02:43
uname 床屋の優待券。

subject 戦前、外交官に嫁がせることに関して。

渡部昇一氏か小室直樹氏あたりが書いていましたが
外交官は、結婚すれば任地で欧米人の上流階級のようなぜいたくな暮らしができるで、
娘を結婚させる相手として人気があったそうです。

この話とビーティの嫁の話だけで、戦前の米英と日本の差がわかる気がします。

364

date 2007/1/23(火)08:35
uname betsumiya

subject 自由なマーケット

二等兵さま とある後輩さま

談合というのは、対「官」または対「弱者」の話であって、民間の隆々たる企業がビルを建てるさい、談合をやられたとするならば、それはその企業がタダのバカなだけです。そして、総務部の調達部門というのは談合など「臭い」でわかります。役人にはこの芸当がどうしてもできません。なぜかといえば、企業の総務が談合を見逃し見返りをとれば、それは「懲戒免職」「横領」です。ところが役人は(官製でなければ)、「困ったことだ。警察しっかりしてね」というだけです。

ただ、企業が大きくなると官僚体質になりますから、頭のいい大企業は競争入札でなく、指名入札にして、落札金額不満の場合は値引き交渉をするのが一般的です。

流通業界の保守性についてはご指摘の通りです。ただ、全体として弱者保護という面があります。例えば、二等兵さまがあげておられる与信問題です。代理店は凸版印刷や大日本印刷と直接取引きをやりますが、これは両者とも潰れそうもなく、わずかですが値段を下げているんですね。ところが中小の印刷会社になると、健全なところとそうでないところがあります。すると、中小印刷により近いところにいる紙問屋の方が、より信用度合いを判断できますから、価格・支払い条件で適切な条件を出せるはずです。そして、単発(スポット)取引と継続取引で扱いが違うのも当然です。このうち継続取引の状態を日本語で「商権」といっているだけで、権利ではなく営業マンの労苦の結晶のようなものです。

ただ、これを明治時代から続けていると、日本的系列取引になるかもしれませんね。一方、英米式となると個人のつながりに重点がおかれます。これは要は接待・プレゼント攻勢・ポスト斡旋です。ただ、英米人はこれを友情というんでしょうね。アメリカの地方飛行場のそばにはオールスィートホテルというのがだいたいあります。これは、出張した人が泊まるホテルです。スィートですから、寝室と応接間(居間)があるのですが、出張マンはこの応接間に営業相手を呼びます。つまりホテルが臨時接待所です。密室で何があるのか、ちょっと恐いですよね。

ただ、絶対に間違えてはいけないのは、これらを無駄として省略してはならないことです。傍からみて奇妙でも、これがマーケットなのです。高額のモノを売り買いするとき、相手の素性をよく知り、信頼し合うことは必要条件です。

別宮

365

date 2007/1/23(火)08:56
uname betsumiya

subject re(3):中央銀行の独立性とは?

takaさま

福井日銀総裁という人は、辞職せずといういい訳は聞きましたが、それ以外で喋ったり、なにかしたんでしょうか?なんで有能と判断するかがわかりません。

日銀や連銀がしっかりせねばならないのはわかりますが、グリーンスパンと福井と比較して、どちらが上ですか?

そして、私も若い頃数百億円のディールを毎日やっていましたが、やはり1000万円もらえるとなれば、心が動きます。でもインサイダートレーディングをやる可能性のある人物が主宰するファンドに個人的な金を投資しろと誘われたら、少なくとも上司に相談するでしょう。また証券業務担当者の株式取引は、銀行・証券では原則禁止なのはご承知でしょう?

これを中央銀行総裁がやっていて見逃せますか?

また、中央銀行は「投資家」「投機家」の利益など考慮してはなりません。投資家は政策決定の是非を論じるのではなくて、政策決定の内容と結果を予測するものです。債券・株式が下がったところで、利益中立または利益を得る方法はいくらでもあります。

投資家というのは「道徳」「精神力」の世界であって、法に劣った側は(マスコミには反しますが)失敗することが多いでしょう。戦間期、「国が滅びて、なんぞ国際法をや」といって戦争をやった参謀将校がいましたが、儲けた金には色があることをお忘れなく。

別宮

366

date 2007/1/23(火)13:02
uname med

subject アルコールと軍隊

Sai夫様、

イギリス海軍はそんなにビールを積み込んでいたのでしょうか?
まあ、積んでいなかったとは思いませんが、・・・・。良く判らないんですが、・・・。
個人的にはラムやジンというイメージがあります。
「ひからびたネルソン」の話は有名ですよね。

軍隊にアルコールというのは近代以前では当たり前で、また第2次大戦でも広く支給されていました。
そもそも、ヨーロッパ人が何故普段からアルコールを摂取していたのかという話があり、一説にはアルコールの殺菌作用があるとされます。
水というのは腐るわけで、・・・。ローマ人はワインの水割りを常用していたと聞きます。
現在のイタリア人も結構ワインを水で割ってるみたいですが、・・・。

で、軍隊でアルコールが広く支給されていた理由の一つがこの衛生面らしいのですね。
昔は浄水剤なんて無かったわけで、不潔な水を酒で割って飲んでいたようです。
勿論、酔っ払うためでもありますが、・・・。一応、酒は軍隊の必需品だったのです。

日本は例外になりますが。

med

367

date 2007/1/23(火)13:06
uname med

subject re(4):ビタミン

ロック様、

詳しくありがとうございます。

まあ、麦飯導入の経緯を見ると、「反対派が少数派になった」段階で導入されたという感じでしょうか。

それだけ「麦飯」に対する拒否反応、白米信仰が強かったのでしょうが、役人的決定という間は否めませんね。
まあ、こーゆーことは現在でも続いていますが。

med

368

date 2007/1/23(火)13:39
uname med

subject re(1):黒パンは無敵かもしれない。

ペルソナ・ングラータ様、

他の方も書いていましたが、私も以前、ドイツの軍用黒パンなるものを取り寄せて試食しました。

家族は一口食べて「なかなかおいしい」との感想を言いましたが、それ以上食べようとせず、結局私が、5日間、毎日朝食として食べることになりました。
私はパン好き、というか米に執着していない、人間で朝は基本的にパンなのですが、3日目辺りで飽きてきました。
6日目に普通の白パンを食べたときにはものすごくおいしく感じたのを記憶しています。

黒パンは栄養素に優れ、保存が利き、軍用として最適なのは間違いありません。
問題は、それに耐えられるか、でしょうね。

ドイツにしろイギリスにしろロシアにしろ、「粗食」ですよね。

私の知る先輩でイギリスに留学した人間、夫婦共に医師で研究者、がイギリスでハイキングに行くことに成り、日本の常識としては当たり前の弁当を作って持っていったら、あちらの教授に、
「こんなものを作っている時間があったら研究しろ」
と説教されたそうです。
この辺り別宮様が詳しいでしょうが。

普段、粗食ですと戦争で有利ですね。
でも平時の食文化は発展しないと思いますが。

med

369

date 2007/1/23(火)14:51
uname とある後輩

subject 英米スタイルの「与信」

別宮様、ご回答ありがとうございますm(_ _)m
「商権」という言葉をヤクザのシマのように理解しており、
汗顔の至りであります。

ところで、英米式について言及していただきましたが、
個人の繋がり重視ということから考えて、
極端な例で言えば、「あいつが別なところに行ったから、そっちと取引するよ」
みたいな事例は考えられるのですか?
別宮様のお話と、雇用流動性の高いあちらのお国柄というのを合わせて考えると、
そう考えてしまいます。
それはそれで、すごい世界のような気もするのですが。

そういえば、米国滞在していた父も同じようなことを言っていた気がします。
「エグゼクティブはみんなWASPなんだ。身長から違う」なんて
言い張ってましたが(ちょっと古い話です)、
それも「信頼」という点からそうなるのですかね。

370

date 2007/1/23(火)15:22
uname 二等兵

subject re(1):英米スタイルの「与信」

とある後輩様、二等兵であります。日本だってそうですよ。
得意先を持って「陣を借りる」営業マンが存在します、現に二等兵も
そうですから、人によって違うと思いますが、私はそういう
道を選んだのです。会社なんてのはプラットホームです。

「エグゼクティブはWASP」昔読んだ「アーロン収容所」
にそんな事が書いてありました。会田先生曰く「英国軍は
将校と兵は軍服など着ていなくても見た目で解る。将校は
身長・体格兵とは全然違う。これでは労働者は団結しなくて
は勝てないのだろう」と・・・・

労働者は毎日「フィッシュアンドチップ」貴族は毎日「ロースト
ビーフ」これを何代にも渡って食べ続けると違いが出てくるのか?
「切り裂きジャック」の犠牲になった娼婦の一人も、好物であった
「フィッシュアンドチップ」を買いに行く途中、事件に会うのです。

カロリー豊富?ですから、夜のきつい労働には絶好の夜食だったの
でしょう。

とある後輩様、良きバンカーたらんことを、お祈り申し上げます。

371

date 2007/1/23(火)18:29
uname c-ROM

subject re(5):ビタミン

自然科学者が自分以外を排撃するというよりは、工学系の技術者たちには、そういう面があるかもしれません。
自分たちの生み出した技術に愛着があるためではないでしょうか。
自然科学者は、新技術の開発を目指しているわけではなく、自然の仕組みの理解とか解釈をすることが仕事です。実験結果を説明できる理論の合理性を競っているのであって、そこに原産地は関係ないと思います。
別宮先生は理解なさっていると思いますが、日本人は、直ぐには役立たないサイエンスの理解が浅いですよね。
どうしても、直ぐに産業に貢献するエンジニアリングとかテクノロジーばかりが重視されています。
サイエンスよりもエンジニアリングのほうが社会的な評価が高い国では、欧米を追いつくことは無理だと思います。
c-ROM

372 削除
373

date 2007/1/23(火)18:36
uname ロック

subject re(5):ビタミン

med様

確かに役人気質丸出しですよねぇ
実力が伴わず権威や権力にすがるしか生きていけない割には名誉欲が強すぎるのでしょう
妙な劣等感もあったように思えます

麦飯は美味しくない(今のはそこそこいけますが)ですから
病気予防の為にどうやって兵士に快く飲みこんでもらう 或いは別の手段を考えるべきだったのですが
役人的決定+不味い=事が進まない
になってしまったのでしようねぇ

374

date 2007/1/23(火)18:57
uname ロック

subject re(2):ビタミンとビール

sai 夫様

ビールはハンザ同盟の時代にも船積みの取引品目にもなっていますから
積荷としてになりますが英国だけとは限らないと思われます
という事は英国人はビールが好きだった という事かもしれません
私も嫌いではありません いえ....正直申しますと好きです かなり....
キ○ンビールのHPでは ピラミッド完成はビールのおかげ? くらいの事が書いてありますね

遠洋航海というか無寄港時間はいつでも深刻な問題だったようですが
それぞれに工夫が成されていたのでしょうねぇ
日本では概ね飲料に適する水は確保できますが ヨーロッパではどうだったのでしょうか
生水を積みこむより 腐り難く美味しい(?)物を選んだのかと思います

375

date 2007/1/24(水)00:00
uname 枯山

subject 『国士』課長?

別宮様

学生時代の憤懣で教育をいじくるのはやめて欲しいですが、いまでも官僚が国士たれなどいう手合いが多いのは目に付きます。昭和50年代頃には通産省神話が盛んに流布されていましたが、佐橋を持ち上げるのはいかがなものかと思います。現実は彼の言う「亡国の道」だったはずの資本自由化を推進したのが日本経済の更なる飛躍になったのですから、こんな提灯記事を飛ばす記者や文士連には少々あきれますが、社会主義公理が崩壊しかけた為の苦し紛れのせつなのではないのかといまでは思うようになりました。

まだ大学では、化石化した教授が「日本は最も成功した社会主義の国」などとアジビラと代わらない内容を講義するのには、いい加減にしろと言いたくなります。彼らには間違っても経済運営はやらせず、現状から出てくる手直しを必死に従事させたほうが良いと思ってしまいます。

枯山

376

date 2007/1/24(水)09:22
uname betsumiya

subject re(2):英米スタイルの「与信」

二等兵さま とある後輩さま

アメリカは日本と比較して、社会の変化は非常に激しいですね。1970年代のアメリカはWASPというのがいました。当時、男は構いませんが、女の結婚相手で南欧・東欧はひっかかったでしょうね。おそらくベトナム戦争の影響と思いますが、80年代に入ると、白の間で人種を追求する人はいなくなり、差別を公言するとそちらの方が抹殺されるようになりました。

一方、イギリス貴族というのは900家程度しかありませんし、相続できるのはサーリックローに基づく一人だけで、新規がなければ年々減少します。じっさいのところ爵位をもった首相は、Splendid Isolationと日英同盟をやったソールズベリ卿が最後です。それ以降チャーチルとかイーデンとか貴族的な人もいますが、二代目的存在です。ここだけはイギリスと日本(戦前)が同じで、ヨーロッパと違うところです。

軍隊はちょっと違いますが、それでもアーロン収容所に900家の貴族が殺到したとは思えません。また爵位をもたねば上流とはいわず、アッパー・ミドル(中の上)です。また、相続方法は長子全取りですから、貴族の次男以下は学校は出してもらえますが、そのあと自分の努力です。ただ、日本と違い、叔父伯母相続ありですから、あらぬ所から財産が転がり込むことがあります。これは小説のネタですね。

そういったことで顔つきが違うと感じるのは、労働者と中産階級の間です。そして英米には正社員というのはなく、"Officer"と"Clerk","Secetary"の違いだけです。求人条件からするに、ほとんど、大学出か高校出の差であって、それでどうして顔付きが違うのかが不思議なところです。ただ、この差は絶大です。まず英語が違います。オックスフォード・アクセントというのがあって、喋らせればどこの大学かわかるくらいです。反面、女性秘書はまずブロックレターズという大文字活字体の字しか書けません。

ロンドンでは彼女らはエセックス・ガールと呼ばれますが、とにかくハロッズに恐くて入れないといいます。有名ホテルと日本大使館が近くにあるハイドパーク・コーナーに足を踏み入れたこともない、といいます。フィシャンチップスというのは労働者の食べ物ですが、フィシュでどのフィシュか特定されていませんし、屋台で多く売られていますから衛生上問題ありますよね。ハロッズから出てきた日本のお姉さんが、シャネルのバックをもって、フィシャンチップスを抱えれば、その手の職業と誤解されますよね。

"Jack the ripper"というのは地下鉄高架の下を利用した「ロンドン恐怖の館」とかいう劇場(小屋)で実演していましたが、外人で溢れかえっていました。芸人が客を指して生意気に質問するんですよ。どこからきたかと聞かれ、スウェーデンのお姉さんがストックホルムと答えたら"I don't know."といわれ、私が東京と答えたら"Yes, I know it."といわれました。するとスウェーデンが睨みつけてきました。

ともあれ、二等兵さまのご盛業を祈ります。

別宮

377

date 2007/1/24(水)10:13
uname betsumiya

subject re(6):ビタミン

c-ROMさま

まったく、その通りです。そもそも、日本は教育に投資が少なすぎ、とりわけ大学に少なすぎます。ところが、こういうと××研修室への補助はけっこう多いというんですね。

つまり、文部科学省というのは補助金行政しか頭がいかないんですね。これの解決としては、私学助成を含む私学への補助はいっさい打ち切り、国立大学の教員定数を大幅に増やすしかないでしょう。そして国立大学における学費はタダ同然とすることです。

そうすれば私学はやっていけなくなりますから冠講座を増やし、企業から資金を集めることになります。その意味で仰るエンジニアリング分野における効果はあがるはずです。アメリカでも基礎科学が盛んな大学は大金持ちがかつて寄付して、できあがった科学者を招請したところが大部分です。日本には大金持ちがいませんから、国費でやるしかありません。

ともあれ、宗教がかった大学、入学選好が学業成績によらない大学に国費を投入するというのは間違いなうえ、憲法違反です。基礎科学における賞であるはずのノーベル賞受賞者というのは全部国立大学系統です。そして、基礎科学分野以外、例えば政治などの分野で活躍している人は最近私学ばかりです。

別宮

378

date 2007/1/24(水)10:37
uname betsumiya

subject re(2):黒パンは無敵かもしれない。

medさま

イギリス家庭には、包丁というものがなく、従って料理もありません。一生懸命つくるのは、朝ごはんだけで、これも卵をかいて、フライかベークかボイルかくらいしかレパートリーがありません。これに温野菜がつけば立派な"English breakfast"です。

イギリス人と日本料理を食べていたとき"All hand-made"といわれて嫌になりました。昼の家庭料理といえば朝の食べ残しによるサンドウィッチしかないのでは?凝る人はケータリング呼ぶか、デリに買い物行くかくらいでしょうね。

そのうえ、昼飯を抜いて、"Afternoon tea"に走り、マフィンとかいう黄色い砂糖パンとか、背中の丸い食パンとか、ベーズリーだか(忘れた)得たいの知れないパンを、クリーム状のバター味のものをつけムシャムシャとなります。追加でアップル・パイもきますから、これはこれで食べ切れません。イギリスで"How to cook"の本をみたら、お菓子のつくり方でした。

こんなものを食べて夕食はどうするかといえば「食べない」そして夜食で、クッキーと酒(ナイトキャップ)をやるといってました。要するに規則正しい生活がまったくできていない。出されたものをいかに有効にいかすかしか考えていません。夜パーティがあると昼抜くのが大部分です。粗食というよりケチじゃないんですかね。ただ、南欧と違って絶対的食材不足は否定できません。

ただ、日本人医師の奥さんの話には涙が出ます。イギリスで日本の弁当にいれる食材をそろえ調理するというのは並大抵の努力ではできません。根性ある人が多いものですね。

別宮

379

date 2007/1/24(水)14:16
uname SLEEP

subject re(3):黒パンは無敵かもしれない。

medさま、別宮さま

海外のミュージシャンやスポーツ選手が来日すると、必ず言うのがメシのうまさですよね。
以前は社交辞令かと勘ぐっておりましたが、ある日インタビューでそういった気遣いと無縁のパンク系ミュージシャン(金は持ってる)が「日本の家庭料理はホントに素晴らしい、野菜入りコロッケを食べて感動した」と言っており、ああこれは本物なんだと思いました。
日本人としてはうれしい話ですが、一方でこんな連中にクジラ食うなと言われてもねえと複雑な気もします。

食材の豊富さというのはやはり比較的緯度が低いこと、更には南北に長く、海も山もあることから来るのでしょうか。
先日在日イギリス人記者がブリテン島にだって四季があると書いてましたが、寒い暖かいの差だけじゃねえ。

お正月に飲んだ甲府ワイン、そして寒ブリ、素晴らしかったのですよ。

SLEEP

380

date 2007/1/24(水)19:20
uname c-ROM

subject re(7):ビタミン

欧米では、博士の学位を持っていると、それだけでステータスになりますが、日本だと逆で、
専門性が高くなりすぎるとか、年をとり過ぎているとか、社会不適格者だとかバカセとか言われて、就職しにくくなってしまいます。その上、博士までいくと、学部卒比べても、1500万くらいの収入差が生まれてしまいます。
10年くらい前からの欧米並みに博士を増やそうということで、文部省による大学院重点化政策によって博士課程修了者が激増したにも関わらず、アカデミックポストは増えていませんので、就職先がありません。ただ、日本全体としては、この政策によって科学論文提出数の量・質ともに倍になったと聞いております。
博士学位を取った後は、ポスドクという極めて不安定な形で一時的な研究者として食いつなぎ、成果を出して常勤の職を探すのが一般的になっています。そして、35歳までに常勤職を見つけられなければ人生終わりです。
医学系はいつでも医者として撤退できますので、いいのですが基礎科学系となると産業界で就職するのも、かなり不利になります。多数の基礎科学系の博士号取得者が生まれると、産業界ですべてを吸収するのは無理ですし、就職しても彼らの専門を活かすことができないことがほとんどなんです。
ここで国家が彼らを召抱えればいいとは思うんですが、どうなんでしょうか?
例えば、防衛省で大量の博士号取得者を雇って研究させれば、新しい原理に基づいた新兵器ができるかもしれませんし、雇用対策にもなると思いますが、どうでしょうか。
新聞などでは理科離れが進み、科学技術立国日本の将来が危ういとか叫さけんでますけど、日本では医学系を除いて理系人は学校をでるのに時間と金が文系人よりもかかる上に、会社でも役所でも文系よりも出世できません。こんな不遇では、子供たちは科学者、技術者を目指そうとは思わないでしょう。

c-ROM

381

date 2007/1/25(木)00:14
uname 困ぺい糖

subject re(4):黒パンは無敵かもしれない。

medさま、別宮さま ペルソナングラータさま SLEEPさま

勝沼の白がモーゼルより旨いと思っております。

昨日もイギリスの田舎出のミュージシャンの小僧が、和食にいたく感動したとしゃべくってました。
相当なもの食べてるらしい。

イギリスも第2次大戦中ともなるともっと悲惨で、カブ汁で乳児にビタミン、とか、羊の頭を食え(統制外だから)、卵使わない塹壕ケーキとかすさまじい話が伝わっています。
米国援助もあったのですが、アイスランドからの塩タラなんて「茹でた雑巾」の渾名つき。南米のクロタチカマス(オーストラリアン・バラクーダ)の缶詰など、お役所がレシピまで配ったのに、みんな一度口にしたら見向きもせず、不良在庫になりました。
また、国防婦人会みたいのが、あるもの全部ジャムにする運動を展開したり、手近な野菜を瓶詰めにする運動を提唱したり、でも、野菜よく洗わずにボツリヌス中毒(今でも致死率高い)発生したり、実は統制に一番相性が悪いのが食料関係だと言うのがよくわかる事件続発でした。
でも、これを1954年までやってたんですよね。

困ぺい糖

382

date 2007/1/25(木)03:06
uname ペルソナ・ングラータ

subject re(5):黒パンは無敵かもしれない。

皆々様

私も、日本のワインはとても美味いと思います。なんたって、日本のフルーツ農家の根性は世界一ですから。(その分、値段に跳ね返りますがね… 一方でワインは無理して値段を抑えてるんじゃないかと思います。お買い得品かも)

代用食といえば、昔「海草入りのパン」というのを聞いたことがありますが、どんなものだったのか興味があります。どんぐりパンぐらいなら、どんな味か想像ができるのですが… エイを食べた話は聞いたことがありますが、アンモニア臭くて大変だったようですね。日本にもこんな時代があったのですね。(世界三大臭い料理に韓国のエイ料理が入ってますから、きっと想像以上に臭いのでしょう。冷蔵輸送もちゃんと出来ない時代でしたし。)

イタリアでも、「猫を捕まえて食べた」とかいうのは聞いたことがありますが、戦中の、米軍横流し物資の代用食から生まれたのがあのカルボナーラですから、敗戦国のくせに英国より恵まれてますね。パンがなくても米を食えで、「日本からの援助米を食べた」という話すら聞いたことがあるんですが、これはさすがに信じられず、ムッソリーニが気の利いたウソでも言ったんじゃないかと…

黒パンについてはMedさまとまったく同じ感想。三日目にはもうギブアップ… その日はイタリアンと中華をはしご。
ペルソナングラータ

P.S.
朝だけ火を使う英国、昼と夜は火を使う(朝はコーヒーと軽い菓子パン程度)の仏伊と比べて、日本の主婦は労働量が少なくとも3割増しですね。あぁ感謝。

383

date 2007/1/25(木)03:11
uname SLEEP

subject re(8):ビタミン

c-ROMさま、別宮さま

院に残った人の就職難はホントに凄まじいものがあるようですね。西原理恵子の漫画にも素粒子研究をやってたけど三十代半ばで無職(ニート?)という人が出てきます。なんだかわが国はものすごい無駄遣いをしてる気がしますが、院卒や博士は給与アップという社内規定が問題ですね。大卒と同じ給料で働く気があるなら取ってやればいいのにと思いますが。
またc-ROMさまのご指摘は新鮮で、むしろ新聞はじめマスコミこそこういった人材を取るべきではないでしょうか。

それとわが国の問題は科学を面白く伝える人材がいないことではないでしょうか。
アイザック・アジモフですとか、マーティン・ガードナー、ジョージ・ガモフのように広汎な知識と高い専門性を平易な言葉で解説できる人材がいないことがなにより残念です。
売れないんだ仕方ないよ、と言われればそれまでですが。理系学部もそういった人材を育てるようなカリキュラムを組むとか色々やりようはあるような。

両親に家の方角がどうこうとか言われてうんざりしたSLEEP

384

date 2007/1/25(木)08:53
uname betsumiya

subject re(9):ビタミン

c-ROMさま SLEEPさま

日本の文教予算は問題ですね。他国(まともな)に比べて著しく低いですよね。穿ちすぎかもしれませんが、法学部万能というのがあるのでは?医学部もそうですが法学部も資格取得学士部のようなところがありますよね。そのうえ、法学部というのは極度のマスプロです。一番コストがかからないうえ、試験でしめあげますよね。そのうえ、裁判官・検事・弁護士と相互人事交流があるうえ、役人に大きい顔をしています。この人たちが文教予算を握っているうちは駄目でしょう。

また、いいにくいことをいいますが自然科学系統の人は、「虚飾」「建前」をいいません。博士号取得者への定職がないと「公」にいえば、予算がくるはずがありません。ある程度、世間が納得するというか、マスコミが肯定的にとりあげるネタに仕上げないと難しいでしょう。それにはまず「教育」を前面に出す必要があるでしょう。1日ボケッとしていても、いまに素晴しいアイデアで社会に貢献できるといって予算がつくでしょうか?それにはマスプロ教育批判がいいんじゃないでしょうか?日本の法・経にみられる300人を集める授業ばかりというのは異常です。高等教育というのは、教師が3〜4人を集めて良好な雰囲気で話し合ってやるものです。芝生と疎林がみえる1階(高層ビルでなく)で、ヒントが得られるというものです。

ただイギリスでも、オックスフォードの数学研究棟はポストモダンの建物で、ゴミゴミとやっています。汚い服を着て、フケなんか飛ばしてね。ただ、こういうのをみせると予算はつきません。その結果、日本海軍は暗号をブレークされたようなものですが・・・。

純粋数学で谷山=志村仮説をつくった、谷山豊は自殺、志村五郎はプリンストンにいったんでしょうか、日本の大学の仕組みがよくわかりますよね。ともあれ、年間講師として1人年800万円(東京の給食のおばさんの水準)を支払い、1万人を雇ったところで、年間800億円の予算です。中国へのODA予算は累積3兆円で、北朝鮮の日本への歴史補償の要求も3兆円です。

加えて、給食費未納問題をマスコミがとりあげていますね。督促すると親が外車にのって文句をいうとか・・・。でもこれは真実ではないでしょう。未納者の比率をみていくと北海道と沖縄が多く、失業率とリンクしています。これの原因は貧困としか思えません。思い切って公立小中学校では給食支給を原則として全額国庫負担にしたらどうでしょう。内容は牛乳(北海道では牛乳を捨てている有様)・チーズにシフトし、ドイツから黒パンを輸入し味はいっさい考慮しない(量で勝負・毎日同じ)。食べ残し大いに結構で、工場直送でコストダウンを図る。アレルギーとか病気の子供は帰宅食事可とすればいいでしょう。副食についてはPTA会費で任意で集め、学校に寄付するとすればいいじゃないでしょうか?これmedさんに怒られますかね?

不味い給食に9年間耐えた別宮

385

date 2007/1/25(木)15:33
uname とある後輩

subject re(3):英米スタイルの「与信」

別宮様、二等兵様、大変参考になります。
どうも、聞くは一時の恥を繰り返しているようで恐縮です。

会社とはプラットホームだ、という二等兵様のお言葉には
ズシリときました。自分もかくありたいものです。
自分からも、二等兵様のご盛業を祈らせてください。

下らない質問に付き合ってくださりありがとうございました。

386

date 2007/1/25(木)19:02
uname 軟体金属

subject re(4):ビタミン

別宮さま、皆様

軟体金属であります

脚気に限らず周辺の事物についてもご教授戴き、お礼申し上げます。

このケースのような科学的な事跡については、自分が当時の科学者だったらどう判断したか・・で考えるのですが、
玄米と白米の間に明確な差が無い等、いろいろな視点が抜け落ちていました。
不明を恥じる次第であります。

この例に限らず、公衆衛生に関するものは再現実験が難しく、証明が難しいと痛感しました。
脚気のケースならば、囚人を船に閉じ込めて玄米群と白米群を分けて実験すれば決着が付きますが、それでも非人道的行為です。
イタイイタイ病を分析する場合は、カドミウムを神通川にばら撒く必要がありますので、事実上再現試験は不可能でしょう。

387

date 2007/1/25(木)20:58
uname 軟体金属

subject re(6):それは...んカポレットー敗退?

困ぺい糖さま

軟体金属であります。

米国側の事情ですが、動員解除が進み日本上陸が困難であるという点は理解できます。それに比べ、兵糧攻めはそれほど困難は無いように思えます。
昭和20年の時点で日本に一番不足している物資は食糧で、需要1080万t(人口7200万人、150kg/人)に対し昭和20年の収穫高は約600万t。
大量の機雷をばら撒いて大型船舶の航行を困難にすれば、百万t単位の大規模な食糧輸入を防ぐのは容易です。

米国に出来る事は、講和条件を緩めて日本の降伏を待つことと、不本意ながら兵糧攻めをすることの二本立てであると考えます。

対する日本側ですが、単純に関東の師団配置を見ると、海岸沿い(鹿島灘に51、九十九里浜に52、相模湾に53)と、内陸予備(36)の4軍編成で、この配置だけでも単純な水際決戦とは言えないように思います。
特に36軍には2個戦車師団が配されており、海岸が破られた後の戦線再構築や米軍の側面を突くような意図があるように思います。困ぺい糖さまご指摘の通り、36軍の使い方が明記された資料はありませんが・・。

結局、決号作戦は飾りで良かったのかもしれません
硫黄島や沖縄戦で米軍に大損害を与えることが出来ましたから、紙上の師団、未完成の陣地でも、米国側には十二分に脅しになったことでしょう。
米軍と日本軍の利害は、ソ連による日本占領を望まないという点で一致していたように思います。

原爆とソ連参戦が無ければ、飢餓に苦しむ日本と、封鎖の費用負担に苦しむアメリカの根競べが昭和21年まで続き、最後は日本政府が崩壊or天皇陛下の英断で降伏・・となったと予想します。

388

date 2007/1/25(木)21:49
uname 軟体金属

subject re(10):ビタミン

別宮さま c-ROMさま、SLEEPさま

軟体金属であります。

この話題、自分も興味を持っている分野でして・・ついつい吸引されてしまいました。ご容赦ください。

>給食費の件
私も国庫負担(+寄付)に賛成です。
親がロクデナシだろうと本当に貧乏であろうと、とにかく子供に罪はありません。
また、栄養不足で子供の脳や体格が成長しないのであれば、社会的損失でもあります。
日本の小中学生(+幼稚園児)が1500万人、1人あたり月6000円としても年1兆円。消費税で年1%にも満たない金額ですので、自分なら喜んで払います。

このような目的税は好きではありませんが、必要ならば導入すべきとも思っています。

>博士の待遇
数年前まで大学院に居た立場から、寓話「100人の博士の村」を紹介させていただきます。
http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html

自分は、日本で基礎科学分野が軽視されている理由は、日本人の教育の問題だと考えます。

エンジニアリングは短期間に金になりますから投資&利益の発想で十分ですが、基礎科学は利益が出るまで数十年かかります。考古学など絶対に利益が見込めない分野もあります。
故に、基礎科学分野は野球や陸上などのスポーツに近い分野だと考える必要があるかと思います。つまりファン(スポンサー)をどれだけ付けるかということです。
基礎科学者が積極的に本を書き、いろいろな所を回って、ファンを増やす(そして予算を取る)べきでしょう。

しかし、基礎科学者の方に宣伝の意図も無ければ、聞き手側も関心がありません。
まずは基礎科学者には宣伝の技量が必要で、聞き手たる国民にも基礎科学への関心を持つような教育が必要であると感じます。

389

date 2007/1/25(木)22:57
uname 困ぺい糖

subject re(7):それは...んカポレットー敗退?

軟体金属様

実のところ、5月のドイツ降伏は決定的でした。もともとの日本の参戦決定理由が根底からなくなったためです。そして、アメリカ政府にとっても、主敵の崩壊で、支作戦をいつまで抱えるのか?という疑問符が突きつけられることになりました。
とにかく、結末を急ぐという空気は実は双方の側にありました。実際こういった長期の大戦争の場合、途中で国民が飽きてきてしまうと言うことは確実にありました。

ただ、一つ日本人もアメリカ人も今では言いたがりませんが、アメリカが英断を下すべき昭和天皇の生存を厭ったいうことはありました。ただ、それだと、後嗣が即位することができないと、ホーエンツオルレン家やロマノフ家のように君主としては断絶、従前の帝国政府は自動的に崩壊です。
いわゆる国体の護持という論争は端的に言って天皇の身柄問題でした。

もし、米軍が侵攻せず兵糧攻めでも、日本は音をあげたかと言うのは難しい設問です。あまり挙げたくないのですが、この春窮を乗り切れるかという北朝鮮で、過去の幾多の飢餓でも金日成体制は生き残ったという例もあります。
ただ、ここで陸軍が言っていた国体護持の確約が必須と言う言葉ははなはだ疑問の多い部分で、subject toがむしろ天皇の生存と安泰の保障を間接的に認めている部分で満足せずにさらなる訓詁を無理に要求しているように見えます。さらに阿南が終戦詔勅の文言にイチャモンをつけまくるなど、時間稼ぎと見られる部分が多いのです。

彼らの1戦後和平がなんの勝利条件の上で成り立つのかも曖昧なものです。九州で敵損を招けばよしというのも根拠薄いですよね。

また、作戦そのもの内容については、4月9日の決号作戦準備要綱で
「敵の本土要部の攻略企図に対しては努めて之を洋上に撃破すると共に上陸する敵に対し果敢なる陸上攻勢を採り神速に決勝を求む。陸上作戦は上陸する敵を努めて沿岸要域において圧倒撃破して戦局に最終の決を求むるを主眼とする」
とあり、これ以後の教令他は傷病兵の後送、部隊後退不許可、後退配備は採らず、となっています。

ただ、8月11日の御前会議で天皇が詰問している如く、その月中旬完成予定の九十九里の要塞ラインなどは未成でした。つまり、ここで、ご指摘のように決号を実施するやるきについて疑問符が付くのです。

むしろ、決戦態勢にかこつけた国内の統制、権力掌握に動いたと言うのが本当なのではないかと考えています。丁度ニコライ2世を追ったロシア軍に自分たちを重ね合わせたのがいたという事です。
ただ、これだと、天皇の放逐と言う点で当初のアメリカの思惑と一致するんですよね。

困ぺい糖

390

date 2007/1/25(木)23:03
uname ウルトラザウルス

subject 日本のワイン?

ペルソナ・ングラータ> 私も、日本のワインはとても美味いと思います。なんたって、日本のフルーツ農家の根性は世界一ですから。

 上物で、太刀打ちできるかな?(ヨーロッパの品評会で入選する銘柄も出てきているとはいえ、思いっきり不安。やはり、ドイツワインのカビネット以上だと、国産ワインで同額では、敵にならないと思う。)
 開国からわずか150年程度の短い時間で、数千年の歴史を持つヨーロッパのワイン醸造業にタメ張ろうということ自体が無茶なような気がします。
 明治以来、今日までの歴史で、とにかく飲めるものになったというだけで、褒めていいんじゃないかとは思いますが。
 
 なお、安土時代以後、渡来したワインは、「いすはにあ酒」として、家康とかも珍重した模様。これが、「武道酒」として江戸時代に定着していればなぁ……

391

date 2007/1/25(木)23:48
uname 困ぺい糖

subject re(1):日本のワイン?

ウルトラザウルス様 ペルソナングラータ様

まあまあ、別に日本の醸造業者もフランス人のトップソムリエに誉めてもらおうとワイン作ってるわけではないんだし。

それにいわゆる味覚、嗅覚と言うのはやはり生活環境が絡むから微妙です。私らが逆に小樽のロゼをボルドーよりも旨いと感じるのはありでしょ。

スールストレーム(発酵イワシ缶詰)を強烈な臭気にめげずに旨いというスウェーデン人もいることだし。

そういえば、最近の関西テレビ叩きは、関西圏で納豆を持ち上げてコケた反動だという気がするぞ。

に、しても椎名林檎の新曲はよいね 困ぺい糖

392

date 2007/1/26(金)00:14
uname よしくん

subject ワインなら

皆様

カリフォルニアワインも200年ちょっとの歴史の上に禁酒法の打撃があります。
それでもレベルはそこそこ高めですね。

ワインに関しては日本国内の酒類消費が減りつつある中、全般的に伸びる傾向なので
市場としては日本は有望なものになってきています。
後は生産地としての成長でしょう。
最近は新大陸レベルは狙えるようになってきたと思うのですが。

地元の柏原ワインが飲みたい よしくん