過去ログ301-350

301

date 2007/5/11(金)19:07
uname ロック

subject 肉食の普及

皆様

肉食が普及したのは化学肥料の登場からというのは当然として
窒素 燐酸 カリが3大栄養素なのは 常に不足するから大切なのですが
意外と化学肥料を敬遠なさる人が多いのですよねぇ

カリは草木の灰からでも取れますので藁や雑木林があれば比較的容易に得られますが 大量にとはいきません
それに燃やしてしまえば炭酸ガスも出ますし 他の有効成分も燃焼してしまいますから正直言えば勿体無い
今はカリ成分を含んだ鉱石から得ます

燐酸は燐鉱石と酸から作られますが全くの自然状態では常に不足する
特に火山性土壌の日本では燐酸欠乏が激しくなることがある
水溶性のものは即効性がありますが 土壌の成分とも結合しやすくすぐに量が少なくなります
クエン酸に溶けるように安定させた ク溶性燐酸は植物が出す成分で分解され穏やかに吸収されていきます
一番最初に作られた化学肥料が燐酸肥料ですし
燐鉱石が枯渇するとちょっと困った事になるかもしれません

窒素肥料の生産は尿素の合成よりも
ハーバー・ボッシュ法でのアンモニア大量生産からになりますね
これは一次大戦でドイツの火薬生産を支えた技術でもありますが
今では様々な化学合成の過程で出るアンモニアと硫酸を利用して硫酸アンモニアが作られます
最近は尿素の利用も多くなってきているようです

化学肥料の全般として塩酸 硝酸 硫酸などを反応させて作っています
燐鉱石に何れかの酸で溶解させた後に 窒素やカリ成分を反応させ
複合的な肥料を作りますが 肥料として使った後に酸の濃度が高くなりますので土壌の酸性化が進みます
中和剤として消石灰などを使いますが 石灰と酸が反応すると石膏や塩化カルシウムになり土壌が硬くなります
土が弱くなっていく事は確かですので 様々に手を加えねばなりません

化学肥料無しでは肉食どころか世界人口の半分も養えないと思われますが
使うには熟練が必要ですし 地域によって全く違ってきます
例えば 欧州と日本では土壌での硫黄成分が全く違うので硫安などの効果も違ってきます
土の成分も違うので酸性化の具合も全く違ってきます
燐酸も火山性土壌の日本では植物に吸収されにくい化合物に変わってしまう事が多い
農家は化学も理解せねばなりたちません
肉食は化学の勝利 という事なのでしょうが勝利し続けたいものです

302

date 2007/5/11(金)22:25
uname sai 夫

subject re(1):肉食の普及

 困ぺい糖様,ロック様,そうです!そうですとも!

 「のぎへん」の本,というシリーズが有るのですが,その中の1冊に,人類が如何に
カリウム肥料の入手に苦労したか,という物語がありまして,カリ鉱床の発見がなされる
まで,欧州人はあちこちの森林を焼き払っては灰をつくっていたのでございます。

 アメリカ合衆国の初期の重要輸出品の1つが,豊かな森を燃やして得た灰だった,という
のは仰天のエピソードでした。

 石炭を製鉄に利用する方法(コークス化)と共に,カリ鉱石の利用が,欧州を丸ハゲ状態
事から遠ざけたのです。

 ちなみに世界の三大カリ輸出国は,ロシア・カナダ・ドイツ。 燐酸は海から採ること
も出来るでしょうが(魚骨),カリウムは,ちと難儀です。 海水中のナトリウム:カリウム比は
30:1で,カリウムは大変すくない。 昔は海藻を燃やして肥料にしたこともあった
らしい。 

 余談ですが,稲を育てるには,ケイ酸が必要なのだそうですが,これは種子(つまり,コメ)
の中には殆どありません。 稲ワラを来年も使えばよいケイ酸肥料になるはずで,うまく
やればリサイクルが出来ます。 

 高炉製鉄には,鉄鉱石とコークスの他に石灰石も使うのですが,用が済んだ後,高炉から
運び出された「かす」の一部は肥料にも使われました。 ケイ酸を含んでいる物は,水田
にも行ったのです。 燐もケイ素も一般には製鉄の邪魔者ですが,他に重要な使い道が
あって,うんうん農業と工業は助けあわねばのぅと思ったものでした。

 カリ鉱石が尽きたらどうなるのか?と不安の sai夫

303

date 2007/5/11(金)23:08
uname 困ぺい糖

subject re(2):肉食の普及

Sai夫様 ロック様

家畜の大量飼育が可能になったのはやはりエサの問題がクリアされたからなのですが、飼料として大麦以外にトウモロコシが普及したのはいつなんでしょうか?

かつての牧草地大移動は飼育効率からいってもいいものではありません。それこそ機械化部隊の損耗率の如く、家畜の欠減が恒常的に発生したと思われます。遊牧が結局押されたのはこのためです。

そして、栄養価の問題ですが、やはり穀物に勝るものは無かったんでしょう。旅順の陥落後の日本側の調べで飼葉用の大麦が大量に残存しており、なぜこれを食わない?と首をかしげたのが日本軍にいたようです。

ところで、BSE騒動のとき、肉骨粉をウシが食うと聞いて、その日の牛丼喰いをやめたことがあります。翌週には性懲りも無く食いに行ったんですがね。エヘ。

豚ロースを焼いて、なすびやあまり野菜と味噌だれで炒めて美味 困ぺい糖

304

date 2007/5/11(金)23:23
uname 困ぺい糖

subject re(5):チャイナとアラブ

ペルソナングラータ様 MUTI様

北京のコネズミ園は一日で閉鎖だそうで。
これは国営なんだってね。初めて知りました。それを米社に「通報」した中国政府つうのもなんと言いますか。

とにかく五輪が来年なのにデタラメ加速中という印象がありますね。ボイコット以前に本当に開けるのか怪しくなってきました。

他にもペットフードや咳止めで死屍累々とか。

ハマスのデブミッキーはザルカウィに似ていると思う 困ぺい糖

305

date 2007/5/13(日)03:54
uname ペルソナ・ングラータ

subject re(6):チャイナとアラブ

困ぺい糖様、皆様

先月ぐらいまで、日本の某テレビ局では、中国のアフリカでの外交姿勢を万々歳で賞賛していましたが、その「したたかな外交戦略」とやらはダルフール問題で虐殺国家を援助して欧州から憎悪されていますね。(欧州人には、アフリカは日本人にとっての東南アジアのような場所だから、下手に手を出さないのがいいんですけどね…)。そして著作権ではアメリカにも目をつけられ、移民は世界中で問題を起こし、日本には公害のタネをまき続け(まァ、直接被害がでるのは九州が一番ですかなぁ。黄砂や、近頃は光化学スモッグがひどいそうで… 西の方々にはお悔やみ申し上げ候)、温暖化では世界的脅威、金属泥棒に車輌盗難グループ(小さな犯罪)から人権侵害(大きな犯罪)まで、となってますから、よくまァ、こんなところで五輪を開くよな、と言うのが普通の理性を持った大人が考えることでしょう。

モスクワ五輪のときのソ連や、あるいはナチのベルリンのときよりも状況は悪いかもしれませんね。(1936年までのドイツのユダヤ人等迫害のほうが、現中国の所業よりよほどおとなしい可能性も…) ドイツはこのあと、好き放題をはじめるんですが、中国はどうなるでしょうね。

中国の新幹線(すいません、いつもこの話ばっかりで…)は、そういえばボンバルディアとフィアット(買収されたので名目上はTGVの仏アルストムとなっているが、イタリアで作ってるらしい)と「はやて型(JR東日本)」の戦い、だと言う感じがみえてきましたが、あれだけ大騒ぎしたわりには、ハズレばかりなんじゃ…、と思わせる現状のようです。中国ビジネス、って言うのは、前評判(外部マスコミの言動)と結果の間に何かえもいわれぬギャップができますね。最後はドイツ(シーメンス)か日本(政治家がらみ?)かどっちかに泣きつくのが起死回生の方法、となる可能性がありますが、山拓や加藤等の政治家がこういうときに元気になっちゃうんですよね。

そしてあの国は空母もほしがってるらしいですけど、はてさてどんなモンができるのか… ゲテモノ好きの私としては、楽しみ、って言えば、楽しみなんですけどね。
(そして、日本も、いい加減に核武装と空母保有ぐらいは、真面目に話せよかし、と願う。) 

ハマスの偽ミッキー、中に本物のザルカウィが入ってた、なんてオチなら楽しいでしょうね。(でも、死んだんでしたっけ…、あの人。パレスチナで日本の霊能者の番組のパクリでもやって「ザルカウィさんの霊が右肩に見えますよぉ〜」とか如何でしょう?)

ペルソナングラータ

306

date 2007/5/13(日)09:23
uname 困ぺい糖

subject re(7):チャイナとアラブ

ペルソナングラータ様

NHKは相変わらず国連一票主義ですから、中南米アフリカの小国票が国際動向を決めると主張します。でも、単純に今の中国軍じゃダルフール派兵はムリですよね。もしやっても、たぶんハルツームのゴードン状態(司令官が首チョンパ)でしょう。
アフリカの新興国家の問題点は、親離れ、つまり宗主国頼みが抜けない点です。内戦(大概部族か宗派争い)だと、大概どちらかが助けてドラえもんとか言い出します。
旧宗主国は在留国民や資産保護のため、空軍やら空挺隊やらを派遣してどちらか悪質なほうをボコる。するとやられた方が今度は帝国主義反対とか叫んで、昔はソ連、今は中国に擦り寄るわけです。
大概戦争とは小国が他の国を巻き込むの絵がよくわかりますね。

朝日が本まで出して大国からの武器流入が戦争原因と言うのは本末転倒です。指弾しているAKにしても、いま世界中で非正規兵小僧共が弄んでいるのは、大概中国製か北朝鮮製のコピーです。
以前、対人地雷反対運動について、軍事研究のような雑誌で元防研が故ダイアナ妃を、良家のヨメが余計なことを、と批判し、兵器としての有用さを得々と論じていましたが、これは問題のすり替えでした。当時から問題視されていたのは中国製地雷が無制限に小国やそこにいる武装勢力に蔓延していることでした。

実際、武器の購入代金と言うのは、想像されているよりは総額では負担になりません。これは武器弾薬は使わねばストックになりますが、食料、農業資機材は多くが消耗品で恒常的に補充が必要な分、コストがかかるためです。真面目に平和に生きるほうが確かに負担はかかるんです。

中国は空母をロシアから遊覧目的で買ってきて改造中なんですが、蒸気カタパルトのシーリングと言うのが米英仏の秘伝らしく、うまくいかんのじゃないかと言われていますね。
あの国のメンテだと関西のテーマパーク遊具みたいなことになる可能性もありますな。

困ぺい糖

307

date 2007/5/13(日)10:40
uname みいこ

subject オーロラ号

 今年の夏、サンクトペテルブルクのネバ川に係留されているロシア巡洋艦「オーロラ号」を見学に行く計画を立てています。オーロラ号はバルチック艦隊に所属していましたが、東郷艦隊のあまりの強さに巡洋艦隊司令官エンクイスト少将以下全員がビビッてしまい、全く反撃せずに全速力でマニラに遁走した一隻です。

 いまでは博物館として見学できるそうです。できるだけ詳細に見たいと思いますが、当時の推進機関、例えばボイラー室など見学できるのでしょうか。武装は、口径は不明ですが一門あるようです。閉鎖器などは鎖栓式なのか隔螺式なのかなど興味があります。

308

date 2007/5/13(日)15:45
uname ペルソナ・ングラータ

subject re(8):チャイナとアラブ

困ぺい糖様

アフリカの場合、平和なところが寸土と無いわけで、こんなところに中国が顔を出してくるものだから欧州人には気になりますよね。しかも植民地時代の関係は切りにくいわ、軍事的負担は大きいわ、さらにアメリカのプレゼンスが弱い地域なだけに(たまに首を突っ込むと、欧州マスコミには「石油鉱物が目的だろ」と皮肉を言われるからねぇ)米国の援助は期待出来ませんし、これじゃヨーロッパはピリピリしますよね。アフリカの奥地の病院なんかにも、結構ボランティア(医師など)が散らばっていて、彼らの保護だけでも大変ですからね。

そんな中、中国がリビアとか、スーダンとか、コンゴとか、欧州人の特に気になるところに大量に百円ショップ的武器を売り歩いてるわけですから… しかも地雷等、反人権的(むだに民間人殺し、負傷者を出させやがる)なものばかりが目立つものだから、嫌悪の対象になって当然でしょう。まぁ、リビアと言えば、日本企業で変なものを密輸した会社もありましたから、他人の悪口ばかりも言っていられませんが…

南米の場合、欧州メーカーがでっかい武器を売って派手にドンパチになるんで、地雷じゃなくてこれならいい、とか言う問題でもないですけどね。フォークランド紛争は仏戦闘機対英駆逐艦、なんていうお楽しみに発展しましたし…

ペルソナングラータ

おまけ
スーペル・エタンダールで思い出したのでございますが、カタパルトの空母アトラクションと言う事で、こんなのはどうでしょう。 (覚えてる人もいると思いますが、10年以上前のシトロエンのコマーシャル) 仏海軍、ヒマなんですかね。
http://www.zone-videos.net/video-668-pub-citroen-visa-gti.html

309

date 2007/5/14(月)10:06
uname ロック

subject re(3):肉食の普及

困ぺい糖様 Sai夫様

トウモロコシの飼料としての利用は 日本では二次大戦後だと思われます
牛に偏りますが 穀物を大量に与えると飛躍的に肉質が向上する事がわかり
それを利用するようになってからですから
おそらく世界で普及しはじめたのは1940年代あたりからと思われます
すみません 詳しい資料が無く推測の域をでないです
牧草+少量の穀物での飼育となると 肉は油脂分が少なく固め 少し臭いのきついものになりそうです
商品価値が低下するわけでして 和牛ブランドが美味しいのは輸入される穀物を大量に与えている結果です
この場合は高品質による差別化狙いですから 少し事情は異なるかと思われます

栄養価というよりは栄養の効率として穀物は圧倒的に良いです
一説では日本人と米国人が一週間に一日肉食を止めれば世界の飢餓が一掃されると言われています
肉の需要が減れば穀物の市場価格が下がり発展地上国がより多くの穀物が買える
ということなのでしょうけれど そう上手くはいかないと思います
穀物生産もより高いところへ売ると思いますし(他と比較して安ければバイオ燃料の原料等へ)
暴落して利益があがらなくなったら穀物生産も落ち込むでしょう
やはり肉食は富の象徴かと思われます

余談ですが日本ではトウモロコシを未成熟なまま収穫して甘味を味わう傾向があります
トウモロコシは収穫してから24時間で糖度が半減しますから日本では時間勝負の商品です
逆に収穫してすぐのトウモロコシは非常に甘く美味しい
(家庭菜園での栽培お勧め作物 白色種は茹でると真珠のように輝き見た目も極めて綺麗)
某アニメで大きなトウモロコシを抱いて泣いている子供を見た時に
物語の内容より「お母さんに美味しく食べてもらいたいなら早く持っていて茹でないと」と思ってしまいました

燐酸よりカリの方が確かに資源として少ないかもしれません
火山活動由来の無機質燐はロシアに大量にあるようですし 今の生物由来のものが枯渇してもなんとかなりそうです
カリは窒素肥料にもなる硝酸カリウムの硝石(チリ硝石とは別物)からも取れますし
過去に塩湖などがあった地域に多いようですから(塩化カリウムとして)総量は多いと思います
ただ埋蔵量が多い地域は政情不安定なところも多いですよね
ベラルーシが比較的安定していて鉱業が進んでいますが内陸部なのですよねぇ
(ゲームでドイツ中央軍集団を担当するとこの地域の湿原に悩まされますが)
もしかしたらカリウムで血圧を下げてくれれば政情も安定するかもしれません

310

date 2007/5/14(月)19:47
uname sai 夫

subject re(4):肉食の普及

 ロック様,トウモロコシは別名を「悪魔の穀物」というそうです。

 トウモロコシは,やせ地でもよく育つ。 これは,土中のミネラル分を吸い上げる能力
がすぐれているからなのですが,したがって,トウモロコシを栽培した後,その土地は,
ますます痩せ細ってしまうというワケ。

 化学肥料にせよ天然由来の肥料にせよ,どかどか栄養分を投下するのは土地のために
なるとも限らないそうで,農業は難しい。 金属素材をつくるよりも,やっかいです。
失敗しても工場や実験室の中でとどまるか,広漠たる荒地を残してしまうか。 後者の方
がキツイでしょう。

 バイオテクノロジーの産物たらいう(※)「紫のカーネーション」を買いましたが…母
の日だったので…母が言うには「カーネーションといえば,赤か白かピンク。 …でも,
気持ちは,うれしいよ」とのこと。

 おそろしい空想ですが,そのうち,ヒトの遺伝子をいじって,空気中の窒素からタンパク質
を合成する酵素を内在させるようになるかもしれませんね。 ほれ,マメ科の植物が持って
いるニトロゲナーゼのような,あれ。 もし成功すれば,森林を焼いて牧場にすることも
なくなり,食糧問題も環境問題も,ずいぶんラクになるでしょう…かな?

 (※)本当でしょうか??

 ところで,別に項をたてます。

311

date 2007/5/14(月)19:53
uname sai 夫

subject 【310】の続き:中央軍集団

 皆様,時々おもうのですが,1941年の対ソ侵攻のとき,ドイツ軍は,北方と中央に
だけ注力しておけばよかったのでは?

 モスクワを陥落させた後,両軍集団でもって「カマ」のように南方油田を狙う。

 全部をどこか一方に指向するのではない,というところがミソ。

 ダメでしょうか? 一気に三方向へ行ったから,ダメだったのですよ。 これなら,
どうかしら。 

 御批判くださいませ。

312

date 2007/5/15(火)08:52
uname betsumiya

subject re(1):【310】の続き:中央軍集団

sai夫さま

古来、戦争に勝つ方法は3つあると思います。@敵野戦軍(艦隊)の撃滅A戦略要地(首都・兵站策源地・兵站線・工業地帯など)占領B政治指導部の壊滅、のいずれかです。

ソ連の場合、このどれをとっても実現させることは困難です。ロシア人は全土にわたって密度低く住んでいて、野戦軍に補充がききます。また死活的重要地などどこにもありません。スターリンの殺害または捕縛に成功しても、共産党員はごまんといます。

こうなると妥協による平和しかありません。スターリンにとってもっとも苦痛であることを実現するのが近道でしょう。それにはモスクワ周辺、ツーラの兵器廠を占領し、スターリンが妥協しうる口実をつくる余地を残しながら、休戦に持ち込むことしかないでしょう。1942年春にはスターリンは妥協する意思があったともいわれます。

すなわち、モスクワ占領を急務として中央に注力し、そこで休戦を狙い、南は放置することでしょう。ソ連軍は鉄道から離れれば動けないはずです。でも、ヒトラーのテーマは「スラブ人絶滅」ですよね。こうなると全面占領しかなく、それには頭を下げて日本に依頼するしかなかったでしょうが、ドイツ人には無理でしょう。ヒトラーも「シュペー艦隊の恨み」とかいっていたようですし・・・。それにヒトラーはAAラインといっていたようですが、そこまで占領してもスターリンは屈服しなかったでしょう。そこはチェコのベネシュとは違うと思います。ヒトラーはポーランドやチェコと戦争する気分でソ連と始めた可能性があります。

またヒトラーは油田・小麦のため南方にいったとテーブルトークなどで喋っていますが、果たして本心でしょうか。ヒトラーは複雑な人間で、わりと本心は明かしません。スターリングラード方面に突出したのは、そこからボルガ河をのぼり、正面を包囲する積もりであって、あくまで野戦軍を殲滅する計画だったのでは?もし油田狙いであれば、ロンメルに勝たせ、エジプトを占領すれば中東石油を買えますよね。けっきょく、バルバロッサ作戦の発動とは、20世紀最大の決心で、未だに我々はその影響から免れていないということでしょう。

別宮

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date 2007/5/15(火)18:44
uname ロック

subject re(5):肉食の普及

sai 夫様

確かにトウモロコシは土地を痩せさせます
それだからこそ輪作に加える事が多いようです
ナス科 豆科 ウリ科などを栽培した後に 最後にトウモロコシを栽培します
そうすることで残留している肥料分を一気に使い偏りを少なくさせます
リセット状態に近くさせてから最初からやり直すという思惑ですね
輪作の〆に栽培することが多いようです
肥沃な土地では育ちにくい蕎麦などを育てるならば
その前にトウモロコシを育てるのも良いかもしれません

輪作は計画経済のようなもので5年くらい先を見越して行います
例えば全ての土地を5分割して輪作しているとすれば
市場で足りないからといって輪作計画を変更するわけにはいきません
それこそ計画を乱してしまい全体の収量を減少させてしまいます
当然 急激な市場変化に対応出来る余力はありませんから市場経済にうって出るのは難しい
この点でも日本の農業は弱体なのが良くわかります
単一作物を大量に育て続けるのが一番良いのですが
同じ土地で育て続けるには土壌をクロルピクリン系農薬などで浄化する必要があります
土壌中に水に反応してガスを発生させる錠剤を埋設しビニールで覆うのです
そうすることで細菌を死滅させリセット状態にすれば連作障害を起こさないのですが手間と事故のリスクを負います
広大な土地に肥料と農薬を空中散布させる事が出来て 更に毎年場所が移動できる国はやはり強いです
日本の良いところは土地を大切に扱う事なのですが 堆肥を作ったり混ぜたりと手間がかかる事が多い
それでも石膏過剰などでの害が出易く そうなると客土に頼ることになる場合が多い
海外では豊富な水を与えたことで地下から塩があがってきてしまい塩害が発生する場合がありますし
逆に降雨量の少ない地域の開発で水不足に陥り砂漠化する場合もある
こちらは核なみに荒涼とした大地になってしまい修復は不可能です(費用対効果の面で)
こうなるとおっしゃる通りに きちんと投資して野菜工場にしていった方が良いのかなと思います

豆科は厳密に言うと窒素分を固定しているわけではありません
豆科は根に菌が繁殖する為の袋のような物を作りまして そこに窒素を固定する代謝をする細菌が住み着くのです
共生という形で窒素分をもらっているので 窒素分を他の作物と同じように与えると豆科はうまく育ちません
そこで豆科の根は利用できるので枝豆の収穫は根元で切断する形を取る事があります
ただこれは豆科に限ったことではなく多くの植物がそれぞれに菌と共生関係にあることがわかってきています
ブルーベリーなどのツツジ科は菌と共生し酸性の土地に強く
未調整で酸性の強いピートモスと鹿沼土を1:1に混ぜて土を作り肥料は硫安で良く育ちます

人間に直接合成遺伝子を入れてしまうより 腸内細菌に入れて住み着かせてしまうとか....
かなり昔にそういった漫画があったのを思い出しました

すみません 農業掲示板のようになってしまいました

318

date 2007/5/15(火)20:19
uname ロック

subject re(2):【310】の続き:中央軍集団

別宮様 sai 夫様

私は南方放置というより拘束部隊で動けないようにさせるだけで良いと思います

中央軍集団が直接モスコー攻略に向かったとすると補給が続かなかったという意見もありますね
その点でベラルーシの大湿地帯はかなり困難な地形なのかもしれません
それならば南方軍集団から補給部隊と装甲部隊を抽出し中央軍集団に与えた方が良かったように思えてなりません

ソ連の資源が多い南方の占領が遅れるのは不利になるとする意見もありますが
資源を兵器にするには時間がかかります
ヒトラーは短期戦を目論んでいたはずですし
短期間ならば資源など放置して良いと思うのですよね
長期戦前提ならば早期占領が望ましいとは思いますが それは後付けの理由になってしまいそうです
ただ ここで疑問なのが
戦争は短期戦を想定していたのに 目標はスラブ民族絶滅という長期の目標です
この辺にものすごい矛盾を感じます

同時にヒトラーが何故キエフ包囲戦を行ったのかが疑問です
私の推測ですが 中央軍集団の補給が続かない事を理解し
補給を整える為の時間的余裕と地理的条件 それと野戦軍の相対的な優位が欲しかったのだと思うのです
キエフ包囲戦を行って野戦軍を撃破し補給路が整うまで待っても
再び電撃戦を行えば冬までにはモスコーは占領出来る確信したのだと思われるのです
ただ秋の雨で道路が泥沼になる事がわかっていたかは疑問です
秋の雨はわかっていてもドイツの道路事情と同じく または近く考えたのではないでしょうか?
それに例年より早い冬の到来も誤算だったかと思います

モスコーを占領してもソ連が降伏したか疑問だ 生産施設はウラルにある という意見もありますが
少なくとも鉄道の要衝ですし維持しつづければ スターリンは不利でも講和したと思うのです
ただヒトラーに講和する意思があったかどうか は疑問です
ヒトラーがスターリンと講和するというのは想像するのに難しく
ソ連でクーデター発生 新政権と講和という安易な考えが出てしまいます

スターリングラード戦はかなり疑問なのです
バクー方面に向かわせる兵力を全てスターリングラードにつぎ込んで突破すべきだったと私には思えてなりません
余談ですがゲームでは良くやった作戦なのですが「邪道だ」と良く言われました

319

date 2007/5/15(火)21:47
uname 腸内細菌

subject re(3):【310】の続き:中央軍集団

 ロック様,sai夫あらため腸内細菌です。 町内細菌の方がよかったかな?
いや,どちらも冗談です。 次回から元のHNに戻します。

 別宮様,ロック様,私は,例のシュリーフェン計画そのものには味がある,と思って
いるのです。 もとより,戦略的には悪いもので,戦術的にみても人馬の脚にたよって
それらの疲労を考慮しきれていない,とは承知しています。

 ただ,大片翼包囲でもって敵野戦軍を殲滅,というのは,軍人なら一度はやってみたく
なるような気がするんですよね。 第2次大戦の東部戦線(←あくまでもドイツから見て)で
それができたら!

 問題は,フランスにとってのパリのような目標がソ連には無かったこと…モスクワは
違うでしょう…と,ソ連の戦争資源を殲滅できないのなら別の何かでソ連の継戦意志を
くじくような,そんな「何か」をみつけねばならなかった,ということでしょう。

 では,その「何か」とは?? 私は,ヒトラーが上手くやれば,ソ連の反ボルシェビキ部分
を味方につけられた,と考えているのです。 しかし,スラブ人を露骨に蔑視するやり方で,
そういった人々をも根こそぎ敵にまわしてしまいました。 クーデターでスターリンが殺され
ても,次の指導部が戦争を投げなかった可能性は50%くらいと思いますが,ソ連国民の
大部分が「ナチスよりボルシェビキの方がマシ」と思い込んだ時点で,独ソ戦の泥沼化は
決まってしまったようなものだったのでしょうね。

 さいごに1つだけ,むしかえしますが,やっぱりヒトラーはバクーの油田が欲しかった
のだ,と私は考えています。 しかし,資源を手に入れるのが,もし長期戦に備えてのこと
だったのだとすれば,ロック様の御指摘のとおり,意志が分裂していると言われても仕方がない。
それとも,アメリカとの戦争を視野に入れての石油狙いだったのでしょうか?

 要塞と騎兵が無価値になってから,陸戦には華が無くなりました…。

320

date 2007/5/16(水)06:13
uname cobonzu

subject (もと中央軍集団)ロシアの泥濘

日々楽しみに拝見しております。

アバロンヒルの独ソ戦で出てくるところの「泥ねい」ってものが
字面ではわかっていても、こんなものだというところまでは
イメージできてませんでした。こりゃ移動力なくなりますな。

http://englishrussia.com/?p=315

321

date 2007/5/16(水)07:48
uname betsumiya

subject re(1):(もと中央軍集団)ロシアの泥濘

ロックさま 腸内細菌さま cobonzuさま

けっきょく戦争と外政は分離できないということでしょう。ヒトラーのバルバロッサの狙いはイギリスの脱落だったと思います。開戦1ヶ月以降のドイツ軍の逡巡はそれでしょう。

というのは、シュリーフェンプランは「事前」作戦計画であって、敵野戦軍の包囲殲滅を目的とすることははっきりしています。ところがバルバロッサはソ連国境守備隊を殲滅したあと、何も計画がありません。ヒトラーは、モルトケ以来伝統の事前作戦計画策定をやらず、将軍たちもそれでよしとしたんですね。

これの理由は「外政」すなわちイギリスを脱落させることができれば、ヨーロッパ問題は解決すると思ったことです。しかし、これは口外できる性格のものではありませんが、ヘスの行動がそれを示していると思います。なぜイギリスが独ソ戦争が始めると「高みの見物」をやると考えたのか?それはヒトラーが社会主義者のせいで、イギリス人が「物質」「カネ」「土地」で継戦するかどうか決めると疑っていないからです。

先日もテレ朝の古館が、アメリカはイラク戦争を「石油」で始めたと絶叫していました。物質主義者はアトを絶たないということでしょう。独ソ戦は絶滅戦争で双方とも敵国内の反政府運動などは目もくれていません。社会主義者は、戦時における反政府主義者など見つけ次第殺せばいいと思っていますから、力にならないと考えたのでしょう。イギリス人も資源豊富な南アフリカでボーア戦争をやり、戦争は経済的に引き合わないことは骨の髄からわかったようで、それからは戦争は「自由」「正義」のためにやると決めたようなところがあります。すると、ナチズムは「近代の衣を羽織った中世暗黒時代の逆戻り」(チャーチル)という見方だと戦争から降りられませんよね。

でも、ドイツ人はいいんです。なぜ、日本人がこれを見抜けなかったか、がひっかかります。英米人は「泥濘」も含みますが、ドイツはソ連に簡単に勝てないとみました。ところが、陸海軍人や文官はみなドイツの圧勝とみました。それも1942年度中の大勝利で「バスに乗り遅れるな」という発想でした。ただ、近衛や東條が社会主義者であるのはともかく、非社会主義者の海軍人がシュリーフェンプラン的構想をもったのが落とし穴でしょうね。

別宮

322

date 2007/5/16(水)13:32
uname ロック

subject re(2):(もと中央軍集団)ロシアの泥濘

腸内細菌様 cobonzu様 別宮様

イギリスの脱落を目論んでソ連への短期戦を挑んだとすると大きな誤算ですね
もしヒトラーが長期戦を目論んでいたなら....キエフ包囲戦も納得がいきますし
資源地帯を狙う意味もわかります
ソ連の資源利用を阻害し長期の戦いに勝つ
独ソが死力を尽くして戦っているのを英国は見物していれば得になるぞ
という事かもしれません
ヒトラーはポーラント侵攻の時に英仏は参戦しないと見ていたようですし
その思惑が外れても 英仏の宣戦布告後の動きが緩慢としていたのを
塹壕戦の悪夢からではなく損得勘定と見たのかもしれません

しかしこれもおかしい点が出てきます
日米開戦をした時にドイツは義務規定が無くても直ちに米国に宣戦布告しています
これは米国がくる前にソ連を屈服させるということなりますが
それでは独ソ長期戦と相反する行動になる
推定で米国の攻勢開始は2年後としても2年で決着をつけねばなりません
現実的に米国との戦争になるとしても ドイツから宣戦布告をしなくても良い気がします

ここでもやはり青作戦が疑問になりまして
バクーへ向かったのは野戦軍撃破にしても資源奪取破壊にしても
どう見ても長期戦の構えで短期戦ではありえない目標です
ソ連も当初の混乱から脱しつつあり ドイツ軍から厳しい教育を受けて戦力を回復しつつある時です
お互いに決戦の状況だったと思うのですよね

当初は腐ったドアを蹴り飛ばすように短期戦を目指して それがどうも困難だと思うようになり
長期戦も考慮しはじめて対応している間に米国の参戦でケツが決まってきてしまった
そんなイメージを受けるのです

単純に日本からみると塹壕戦ではなく華々しい電撃戦が見えてくると思います
ポーラントを一蹴 宿敵フランスを蹂躙 大英帝国をダンケルクに追い詰め窮地に陥れた
この戦争の是非を見たのではなく 戦争による成果に目が奪われすぎていたのかと思います
軍人ならばそれでも良いかもしれません 戦争屋ですから戦果が気になるのはしかたがないです
そして政治家を親分に見れない 文官も戦果に目が眩んでる
冷静に物事をみていたのは天皇と国民だったのかもしれません

323

date 2007/5/16(水)14:35
uname ロック

subject re(4):【310】の続き:中央軍集団

sai夫様

大包囲戦はやってみたいですね
もし私が軍人なら 兵に苦労はさせるものの それに見合った戦果かそれ以上を望みたい
極論すれば 出来るだけ楽をして楽をした分でより多くの収穫を得る です
包囲戦はそれが実現できるから良いですよねぇ
でも戦争は現実にやるものではなく やはりボードかパソコンの中だけが良いですね

モスコーはパリとは違うのはよくわかります
でも私は人質や餌に使えたと思うのです
パリにしてもモスコーにしても担いで持ち歩く事は出来ません
敵軍を集中させるのはあまり好ましいことではありませんが
予め想定した地域に集めさせ 集まる途中で各個撃破するのは面白いかと思うのです
モスコーといえば鉄道も道路も集中し国内のほぼ全てと繋がっています
毛細血管から集めてきた物を大静脈に集めさせ
心臓にいたる前にドレーンでタダ漏れさせるような感じです
生きるためには血液を送り続けねばなりません しかし送り続ければ大量失血という状態にする
ただドイツ軍も散々な目にあうでしょうね
でも広大なソ連を相手にするのは集めさせて撃破しかないように思うのです

バクー油田狙いでの ドイツの資源利用は副次的なものかと思うのです
おそらく終戦後の利用が出来たら良いなとか(講和条件に油田の所有権を含む等)
戦争中に利用出来たら幸運という感じで あてにはしていないと思います
私は戦時中にソ連に利用させない事が主な目的だと思うのです

324

date 2007/5/16(水)22:11
uname 困ぺい糖

subject re(3):(もと中央軍集団)ロシアの泥濘

sai夫様 ロック様 別宮様

拙HPで日本が参戦した直後、頭を転がしているヒトラーというのをアップさせていただいております。
http://www.geocities.jp/yuzukoseu/page029.html

ヒトラーの内心では、独ソ戦というのはやはり日本なしには片付かない戦だったと思います。でも、もし日本がシベリアに飛び込んでいたら、蒋介石茫然自失、イギリスは実はほっと一息、アメリカはもう勝手にせえや、で、ハバロフスク=イルクーツク間のタイガを皇軍が行ったり来たりとなったかと思います。
でもヒトラーとしてはあくまで日本もモノカネ土地で戦争だ、と思い込んでいたんですね。
引用したテーブルトークでも、日本人は蘭印の石油狙いに決まっている、と書いています。

泥濘についてはハルダーが「馬の腹まで泥にもぐっちゃって、もう前に進めないよお」と泣き言を戦後書いていました。でも、秋雨自体は1週間前後らしく、あとは低温で地面が凍って、T-34なんか絶好調だったらしいっすよ。
むしろ彼の地の場合、春の雪解けが問題でしょう。

*渡来さんすまんね。このところ胃腸悪いんで、旧HNで呼ばせていただきますわ。

困ぺい糖

325

date 2007/5/17(木)07:57
uname betsumiya

subject re(4):(もと中央軍集団)ロシアの泥濘

ロックさま

ドイツの日本にたっての参戦は、ドイツ人現代史家セバスチャン・ハフナーなどが「ヒトラー最大の失敗」などとタワケたことをいっていますが、至極当然まともな反応です。

というのは、もしヒトラーが日本の「公式」要請を拒否したとすれば、どうなったかを想定すればわかります。アメリカはレンド・リースを英ソ中に続け、海軍で日米戦に集中し、日本は旗色が悪くなれば自由に降伏できます。これはノルマンジー以降を除く第2次大戦と(日本の脱落を除き)ほとんど変わりません(もしアメリカが誤って、陸軍でインド洋経由で中国大陸に介入すれば日本の一番思う壺)。そのうえ、日本との同盟は破綻です。ヒトラーは最強力の同盟者を失いたくなかっただけでしょう。

日本が「シベリアに飛び込めば」の仮説は相当の"if"ですが、じっさい起きた戦争よりよかったでしょう。予想として確実な1点ですが、「統一指揮」はできなかったと思います。両方の国民性もありますが、ナチズムと立憲君主制は矛盾しますよね。ヒトラーは大島に吹き込まれ、「日本では重臣層と革新(軍)官僚と権力を争っているようだ」といってますから、根底のところで相互理解は不可能でしょう。

1941年12月初頭、ヒトラーはヨードルに「この戦争は負けだ」といってます。事実、その通りになりました。けっきょく、作戦だけから戦争を理解しては難しく、ヒトラーは明らかにバルバロッサの政治的失敗(イギリスは脱落せず、敵を一つ増やした)を認めています。この点からだと1941年12月5日には新しい戦争が発生してるんですね。ドイツの前年の成果はウクライナの占領です。極東情勢がヨーロッパ戦局にはねるのは、1年半後でしょう。その前提で、越冬を決心したあとの作戦をどうするか、です。

地図を眺めると、スターリングラードにいきたくなりますよね。フロンタルアタックは嫌いですから。このヒトラーの心理からだと、高速道路によるウクライナ殖民計画とか、コーカサスにいって山の写真とった司令官を更迭するなどの奇矯な行動も理解できると思います。

別宮

326 削除
327

date 2007/5/17(木)13:06
uname ロック

subject re(5):(もと中央軍集団)ロシアの泥濘

別宮様

日本という同盟国を失いたくないのはわかります
ただ日独双方の思惑がかなりすれ違っており 相互理解が欠けていたように思います
統一指揮など全く出来なかったのは良くわかります

やはり短期戦を目論んで開戦したが ソ連の回復力が予想に反して大きく(あれは予測できないかもしれません)
政治目的だったイギリスの脱落も実現しなかった
長期戦の構えに以降したが日米戦で期限がついた
やはりこれは厳しい状況ですね 作戦にふらつきが出るのは良くわかります

ヒトラーは面白い人物ですが発言だけではあまり理解できない
理論家で突拍子も無く独善的な判断をすることがある
感情の差別主義ではなく理論的な差別主義ですし その理論の根幹は金と物 陰謀説です
そして国民に理論的な理想国家を提示し支持を得た
以前に絵からも理解出来ないかと思ったのですが無理でした
作戦だけみるとふらふらしているように見えてしまいますが 政治的理由があったのは理解できます
ただその政治的理由として判断したものの基本を理解するのが私には難しい
本当に金 物 土地だけなのか? 疑問が尽きないです
やはり思想が全てなのでしょうか でもそれで片付けるのも何か釈然としません

タイフーン作戦頓挫後の攻勢として ヒトラーがスターリングラードを狙うのは妥当と思います
ただ当初青作戦の目的がスターリングラード占領にはない事に驚きを感じますし
コーカサスに向かわせるのは無駄と思われるのです
コーカサスへ向かった部隊も全部スターリングラード方面を目指して良かったと思うのです

328

date 2007/5/17(木)14:53
uname SLEEP

subject re(9):チャイナとアラブ

ペルソナ・ングラータさま

先日開幕しましたジロ・デ・イタリアはサルデーニャ島スタートだったんですが、その開幕式典で軽空母ジュゼッペ・ガリバルディが使用されたようです。
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=4918
戦闘機はハリアーですよね??

ガリバルディの生誕二百年を記念してのようですが、こんな大きいイベントで一個人の生誕を祝うなんてそうないと思いますけども、ガリバルディという人はどんな人だったんでしょうか。リベラルな西郷隆盛みたいな感じでしょうか?
ちなみにジロはサルデーニャから南イタリアに上陸して、中央山脈に向かう平坦なステージです。ペタッキ対マキュアンです。あとイタリア語は全然読めません。フランス語よりマシか・・・

SLEEP

329

date 2007/5/17(木)22:15
uname ウルトラザウルス

subject 子金ちゃんの農法が

ロック> 確かにトウモロコシは土地を痩せさせます
ロック> それだからこそ輪作に加える事が多いようです

 自爆に到って、本当に何も採れないようになったのも、当然の結果なのですな。
 何年か前までは、「主体農法のお陰で、トウモロコシが毎年豊作」と宣伝していたのですが……
 その後が「ジャガイモ革命」なんですが、何をか況や。ジャガイモだって、完全に痩せた土地で育つわけがないのですが、そんなことを将軍様に直言しようものなら、強制収容所送りでしょうし。
 私は思うのですが、今北朝鮮に必要なのは技術でも食糧でも資金でもなく、朝鮮総督府に違いありません。
 今のうちから総督府の農業政策を掘り起こして、北朝鮮の崩壊後に備えるべきでしょう。

330

date 2007/5/17(木)23:16
uname 困ぺい糖

subject re(10):チャイナとアラブ

SLEEPさま ペルソナングラータさま

ハリアーと言うのは結構人気者で、気が付いたらイタリーばかりか、スペイン、そしてタイやインドまで買っています。

いずれも空母とコンビで購入してますが、中国には売らなかったようですね。

トルクの高い大型エンジンを腹の中に抱え、決して取り回しのたやすい飛行機ではありませんが、それでも普及したのは、元祖VTOLとしてそれだけの蓄積もあるということでしょう。

ところで、今年はフォークランド紛争25周年。初代シーハリアーの武勲譚も遠くなりました。

困ぺい糖

331

date 2007/5/18(金)04:32
uname ペルソナ・ングラータ

subject re(11):チャイナとアラブ

SLEEP様、困ぺい糖様

面白いニュースを教えていただきました。ありがとうございます。

空母って、色々使えるアイテムなのですね。日本も三隻ぐらいつくって、秋には運動会の会場(海上の会場なり)などとして貸し出したりするのも楽しいかもしれませんね。でも、イタリーの場合、アイデアは楽しいですけど、この季節に空母の甲板の上で長時間待たされると、(しかも地中海の真ん中で…)、ほとんど拷問ですわな…

伊海軍は、今年あたりに新空母カヴールが出来上がるはずなんですが、「金がかかるぅ」と言うぼやき以外、艦載機については全然話が聞こえてきません。ガリバルディのハリアーを流用するんですかね。(まさか二隻で15機を半分こ、とか?)フランスも退役して久しいクレマンソーの解体費用(4500万ユーロ、60億円程度と見られる)で躊躇、いまだにヒーヒー言ってますから、負担が結構こたえる様子です。

変なたとえをすれば、英米ビジネスマンのタキシード強制購入(「強制」などというと別宮様に怒られるかも知れませんが…)のようなものかもしれませんね。日本は身分的に持っていて相応(持ってないと恥ずかしい)なんですが。(一方中国は江沢民みたいに人民服でお似合いでしょう。どうせ台湾と東南アジアを脅かすヤクザ的使用法しか思いつかないでしょうし。)

ガリバルディは、西郷隆盛の「士族に対する義」のところを、「共和国(自由)」に書き換えたような人間です。時は下って第一次大戦のときも、彼の孫たちが義勇軍として、危機に立つフランスで赤シャツに銃剣をもって参戦、二人死んでますが(ブルーノとコスタンテ)、大群衆とともに遺体を迎えた母は「息子は義務を果たしたのです」と言ったそうでございます。(でも、14年末のイタリアって、まだ独墺の同盟国じゃ…)

昨日まで火、水と自転車で神戸明石まで夜通し出かけ(しかもママチャリで)、夜中三時に須磨で二度も職務質問を受けた
足腰くたくたペルソナングラータ
(都合上夕方出発だったので徹夜200キロ走行… 理由?なんとなく思いついた。)

追伸
イタリア語ですが、C行とG行で、Ciとceがチ、チェ(Giジgeジェ)となり、後はca chi cu che coでカキクケコ(IとEではHがはいる)だけがむずかしく(宮崎駿も勘違いしてGhibliがジブリになった)、あとはまぁアルファベットそのまま読みですから、結構簡単ですよ。あとはシ、シャ、シェがSci Scia sce(日本ローマ字のHのかわりがC)、特殊なのはGnoがニョ(ニョッキのGno)などです。歴史的には、ンゴがニョ、カキクケコがカチクチェコ(例えばカエサルがチェーザレに)と、言いにくいからなまったんでしょう。

フォークランド紛争は、イタリア移民の子の将軍が政治なんかに首を突っ込んだ挙句に、フランス起源の名前

332

date 2007/5/18(金)08:14
uname betsumiya

subject 着眼戦術

ロックさま

1941年12月以降の時間についてのご見解はその通りでしょう。とにかく1年半でソ連を「解決」せねばなりません。陸における英米の日・独の策源地に与える攻勢は、それ以降でした。

ただ、地球儀的な状態では日独伊vs英米ソです。これは負けではないですか?日本の海軍軍令部とドイツ参謀本部という自惚れ組はそう考えなかったようです(なぜならばソ連は簡単に打倒できる。そのうえ海では防御有利・陸では攻勢有利と思った)。じっさい太平洋とロシア平原で起きたことは逆でした。

ヒトラーは、ドイツ軍人と違い地球儀は理解できた(ヨーロッパ的人間という人もいますが、こと軍事に関しては)、と思います。そして、ドイツ軍事学には「防御戦」または「攻勢防御」という考え方はなく、また1年半という期限設定は同時に自らイニシアチブをとらねばなりませんから、「攻勢」ということになります。攻勢で敵野戦軍殲滅となれば、部分にせよ包囲作戦しかありません。

ところが、敵が攻勢に出てくれなければ包囲作戦というのは困難です。ヒトラーが黄色作戦でもっとも喜んだのは、英仏軍がベルギー領内に入ったときでした。ヒトラーはソ連軍が市街か山岳・河川、いずれにせよ平坦でないところで攻勢に出てくれることを期待したんでしょう。そして、そこがスターリングラードだったと思います。

スターリングラード戦はキルレシオではドイツの勝ちです。ただ、ドイツ策源地から遠すぎますよね。ゲッペルスはこの戦闘の詳細を報道していますし、ミッドウェーとはえらい違いです。継戦中、何かヒトラーの頭に計算と違うなと思わせるものが起きたんでしょう。疑えば、スマートには勝てない場所と思ったのでしょう。

「作戦」「作戦計画」といった場合、ドイツ軍事学だと「どこから攻めるか」「どこを通るか」「作戦軸」を重視しますが、こればかり考えると「着眼戦術」に陥り、(小)戦略を喪失することがよく起きます(マンシュタインの『失われた戦争』というのはその典型でしょう)。例えば、寡兵であったり、兵站線が悪ければ、敵野戦軍を包翼しようが包囲しようが、それより以前に必敗となりかねません。ガダルカナルで兵力逐次投入で3回違う方向から攻め全部失敗したというのがあります。ヒトラーのスターリングラード戦の失敗は、距離が遠く、また陸軍の動員体制不十分に起因しているのではないでしょうか?戦争はドイツ軍事学の教えるところとは逆に将軍だけでは勝てません。

別宮

333

date 2007/5/18(金)09:13
uname med

subject 南方軍集団が歩兵だけだったら、

Sai夫様、

お説の趣旨が明確ではありませんが、2つに分けて述べたいと思います。

まず、根本的にバルバロッサ作戦においてドイツ軍が南方軍集団を作成しない、正確に言えば防衛戦力の歩兵師団だけしか配備せず、南方に対して全く、あるいはほとんど進撃しない、という仮定に付いてです。

これですが、残念ながらまずだめでしょう。

対ソ戦の準備研究を行ったドイツのマルクス将軍は、ロシアの地勢がブリベチ沼沢地で南北に分断されていることを指摘し、沼沢地の南北どちらを主攻勢とした作戦も成り立つが、どちらにしても主攻勢の反対側にもある程度の戦力を投入する必要があると結論しています。
これは、片一方だけの攻勢では攻撃が単調になり防御側の対処がしやすいためです。

例えば史実ではキエフとスモレンスクの両方が一度に危機に陥ったためにソ連軍は増援を分散させざるを得ませんでした。片方だけならそちらに増援を集中できます。
防御側にとっては、攻撃側が次に何処に攻めて来るのかわからないというのが一番つらいわけで、敵の目標が判っていれば対処もしやすいのです。

仮に、ドイツ軍がブリペチ沼沢地北方だけに装甲集団を集中した場合ですが、装甲が集中すれば補給もそれだけ大変で、鉄道の関係もあり、進撃は多少早くなる程度でしょう。ソ連軍の対応を考えると史実と同程度の進撃かもしれません。
また、進撃するにしたがい延長する広い南側の側面を防御するのに多数の部隊が必要となります。

ソ連軍はブリペチ沼沢地南側の部隊がまるまる戦略予備となります。史実で準備されていたというルボフ地区からポーランドに突き上げる反攻作戦が発動された可能性は高いでしょう。キエフ地区からミンスクないしスモレンスクに北上する作戦も魅力的です。

ドイツ軍は結局、ソ連の南方集団に対処するために多くの部隊が必要となるでしょう。防御すべき戦線の距離を考えると必要となる戦力は史実の南方軍集団と同程度か更に多いかもしれません。
それであれば、最初からポーランドを策源に攻撃したほうが良いでしょう。

現実には更に、政治的問題が加わります。
ドイツ軍が南方に進撃しなかった場合、ルーマニア及びハンガリーはソ連軍と直に接したままで放置されます。
この2カ国は当時まだ政治的には安定していませんでした。これらの動揺はドイツにとっては許容できません。
そもそも、ルーマニア軍が単独でソ連軍から国土と油田を守れたのでしょうか?

史実ではドイツはプリペチ沼沢地の南に4個の装甲集団の1つを送ったわけですが、これは妥当だったと考えます。

med

334

date 2007/5/18(金)09:15
uname med

subject グデーリアンのモスクワ直撃について、

Sai夫様、皆様へ

グデーリアン装甲集団が南方転回せずに、そのままモスクワを直撃していたらどうなったか、に付いては古来議論があります。

補給が持たなかったのではないか、という説も根強いのですが、最近の説では、取りあえずモスクワは占領できたのではないか、というのが多くなってきたように感じています。

ただ、この場合、南方の進撃は遅れ、キエフは取れただろうけど、ハリコフの占領は困難で、スタリノ、ロストフはまず無理だっただろう、とされます。

ドイツ軍のモスクワ占領ですが、これは「モスクワショック」でソ連政府が崩壊する、内部分裂やスターリン失脚を含めて、かどうかにつきます。

これは、結論が出ない水掛け論です。
戦後の元兵士の証言では「絶対降伏しなかった」となりますが。
当時の外国人の記録では両説あり何とも言えません。
言えるのは、スターリンの権威は、特に1941年後半にはその治世で最低であり、1941年末のモスクワ防衛で持ち直したということです。
しかし、大粛清の結果として反乱分子が事前に根絶やしになっていたのも事実です。

ソ連が降伏してくれれば良いのですが、降伏しなかった場合、ドイツ軍は結構大変と思われます。
モスクワ地区を占領したとしてもソ連の鉱工業が壊滅するわけではなく、ドイツ軍は恐らくモスクワに突出した形で冬を迎える物と思います。
巨大なデミヤンスクであり、1年早いスターリングラードになった可能性もあるでしょう。

その意味で、グデーリアンの南方転回は無難な選択だったとは言えます。
まあ、モスクワ占領による勝利はドイツの夢として今後も残るのでしょう。

med

335

date 2007/5/18(金)09:28
uname med

subject 青作戦と石油

別宮様、他皆様へ、

ロンメルアフリカ軍団がエジプトを占領できる確率が3%以上あったかどうかは疑問ですが、イタリア海軍がイギリス海軍に勝利して地中海を制圧し、かつ輸送船を大増産すれば不可能ではなかったかもしれません。
船員と提督の訓練から始める必要がありますから10年計画になったと思いますが。この場合のネックはロンメルの健康でしょう。

マジメな話にしますと、第2次大戦当時の中東はあまり石油を産しておりません。あるのは判っていましたが。中東の石油が開発されるのは戦後なのですね。例えばイラクの戦時中の産油量は1950年代の10%以下、1990年代の1%未満です。サウジアラビアはまだラクダしかいません。
まあ、それでも当時としては結構な油田だったのが恐ろしい。というか戦後の石油消費量と当時の規模が違いすぎるのですが。
第2次大戦当時の代表的石油輸出国はアメリカでした。

仮にドイツが中東を支配したとして油田はそれなりですが、問題は輸送でしょう。トルコ経由の鉄道しかありませんし、これは貧弱な物だったようです。更にトルコ通過を認めさせたとしてその後は多分ユーゴスラビア経由です。
実質、輸送不可能だったんじゃあないかと。

青作戦ですが、目的は敵野戦軍の殲滅、ソ連軍南方翼の包囲だったというのが一般的見方でしょうか。
史実ではソ連軍がとっとと逃げてしまいましたが。

その意味では青作戦は1942年9月の段階で、包囲網の中が空っぽだった時点でほぼ破綻していたと言ってよい作戦でした。へたに多くの土地を占領していたため失敗とも言えず、ずるずると続けてしまったものでしょう。

青作戦の石油に付いてですが、作戦計画書には、油田を占領して敵にこれを使わせない、と書かれています。
まあ、現実問題としてドイツがバクーを占領したとしても生産再開にはこれまた数年を要したでしょう。
空挺部隊で奇襲占領し、かつありったけの資産と技術を投入したパレンバンでも日本は生産再開に半年かかっています。
更に、ドイツ本国に運ぶのは鉄道容量の問題で、戦争が終わらないと無理だったでしょう。

資源産出地区を占領して長期不敗の体制を築くというのは、資源開発に要する労力と時間、更には採掘した資源の輸送手段を無視した机上の空論です。

ただ、バクーの油田地帯をソ連が失っていたら、あるいは一時的にでも占領されて生産設備が破壊されていたら、ソ連の継戦能力が著しく低下したのは間違いないでしょう。
スターリンが講和に走った可能性も否定できないでしょう。まあ、そんなに高い確率でもないかもしれませんが。
ソ連軍南方翼の包囲に失敗したヒトラーが狙ったのがこれでしょう。
スターリングラード自体は取ったからどうだという場所で、油田の制圧が無理と判ってから固執し始めたように思います。

余談ですが、ドイツがコーカサス地区で唯一占領したのがマイコプ油田ですが、当然のごとく完全に破壊されていたようです。
とりあえずの現場整理が終わり、生産再開のための準備調査が開始されたのが1943年1月。調査開始後数日で撤退に至ったとのこと。
半年ほど占領していたのですが、石油産出は夢のまた夢だったようです。

med

336

date 2007/5/18(金)09:31
uname med

subject ヒトラーのアメリカ宣戦布告

別宮様、他皆様へ、

ヒトラーの対アメリカ宣戦布告ですが、結果的には大失敗だったと考えます。

ヒトラーとドイツが日本に最も期待したこと、すなわち日本の対ソ連宣戦布告と関東軍のシベリア北上は成されなかったからです。

ヒトラーが宣戦布告しなくてもアメリカが対ドイツ宣戦布告を行った可能性はあります。
しかし、何らかの口実が必要でしたから、史実より半年程度はヨーロッパへの参加が遅れたでしょう。

更に、ヒトラーが真珠湾直後に、アメリカ国民に哀悼の意を表し、日本との同盟廃棄を宣言していたら、ルーズベルトはドイツに対して手を出すのが困難になったでしょう。
うまく行けば、1年から2年は時間稼ぎができたのでは。

真珠湾の結果として、アメリカ国民の激昂は日本に対して向けられていたわけで、日本とアメリカの単独講和は極めて困難、アメリカの要求が過酷、と思われます。
日本は単独でも2年程度は戦う羽目に陥ったと考えます。

ヨーロッパ戦線でアメリカの参加が1年乃至2年遅れるというのは極めて重大な意味を持ちます。半年でも結構大きいでしょう。

ソ連に対するレンドリースは史実の半分以下の規模に留まったと思われますので、1942年末のスターリングラード反抗は、その開始が少なくとも1ヶ月遅れるか、あるいは全く発動できなかった可能性があります。
当時、ソ連軍の南部地域の補給にはレンドリースが大きくかかわっていたことがわかっています。

1942年の北アフリカ上陸はなくなりますので、ドイツはリビアを1943年以降も保持できたでしょう。1943年9月のイタリア降伏もなくなります。
スターリンは「第2戦線」の構築が当面不可能という現実に直面します。

史実でドイツは1942年夏、1943年夏にフランスに多くの装甲師団を配置していますがイギリスだけが相手なら、これの必要は少ないでしょう。

何より大きいのは1942年末〜1943年春にドイツ空軍が地中海で壊滅的打撃を受けることが無く、また1943年夏の時点で戦闘機の6割をドイツ本土防衛に割り当てる必要がなくなることです。
恐らく東部戦線の制空権はドイツが完全に保持し続けることになります。イリューシンなんて飛べません。

ヨーロッパにおけるアメリカの存在は1944年6月以前にも極めて大きいのです。

1942年春の時点でヒトラー以下ドイツ首脳は1942年中にソ連との戦争に目処をつけるという意識が強かったようなのですが、アメリカの参戦が遅ければかなりのゆとりが出来、無謀な作戦は慎んだ可能性があります。
何より、1943年以降も豊富な空軍に支えられた東部戦線のドイツ軍は強力でしょうから、ソ連軍が主導権を握れたか疑問です。

自軍が防戦一方で、唯一の同盟国イギリスも北アフリカでちんたらしているという状況が続けば、スターリンが講和へと向かった可能性は高いでしょう。

正直、ドイツの対アメリカ宣戦布告はしなかった方がマシだったと考えます。

med

337

date 2007/5/18(金)12:17
uname betsumiya

subject re(1):ヒトラーのアメリカ宣戦布告

medさま

外交的な読みはその通りだと思います。アメリカはレンドリースは続行しても、いきなり対独戦には踏み切らなかったでしょう。ただ、イギリスがFDRに哀訴するのは必至であって、アメリカ国内ムードどのようになるかでしょう。

そして、イギリスは1941年7月に非脱落をソ連と約束しています。ヒトラーがフランスとポーランド・ノルウェー・ベネルクスなどから撤退して、イギリスが脱落することは100%ないでしょう。

日vs英米戦ですが、もし3国同盟が崩壊し単独講和が可能となれば、日本がドテンする可能性があるのではないでしょうか?真珠湾以降の日本の政治というのは、けっこう流動的であり、東條支持者などよほどの御用新聞以外いなかったのでは?翼賛議員ですら、反東條運動を昭和18年には始めていますし、終戦時東部軍司令官の田中静壱は「ケッ、東條のバカが。アメリカに勝てるわけないだろ」と真珠湾のとき家族に語っているくらいです。

とにかく、日本は第2次大戦中、平和裏に政権交代がありました。昭和天皇も非脱落をドイツと結んだのが失敗だ(ただし戦後)といっています。海軍が空母パリティが喪失したと認識できた時点で講和の道は広がるでしょう。

ヒトラーは日本のドテンの可能性については論及していませんが、日本の政体については疑念をもっていたようです。ドイツの駐在武官に皇女を誘惑せよ、という指示を与えるかどうか大島に問い、大島は目を白黒させています。一種の神権政治でミステリアスで古代の制度とみていたんでしょう。これだとイタリアについて危機感をもって、王室追放をムッソリーニに要求したが如く、日本も天皇によって政変が起きる可能性を予測していたと思います。

もし、ドテンがあったら、地球儀的にドイツは必敗ですよね。もちろん、アメリカがドテンを認めない可能性はありますが、降伏否認はできないでしょう。単独講和せず、は両次大戦の大国同士では常識化していましたから、日本の降伏自体も簡単ではありませんが、ヒトラーはその可能性をみたんでしょう。

1942年のドイツの戦争努力ですが、兵員の9割近くが東部戦線に向かっていましたし、また航空機の地上戦の関与が大きかった時代ではありません。なにしろ野砲がは1日1千発打てますから、これだけで10トンです。対地攻撃機などタカが知れています。1942年のドイツ作戦についていえば「無謀」はその通りですが、まだ戦場は遠く離れており根こそぎ動員の必要がないと、考えていた方が「甘い」のでは?ゲッペルスはドイツ国内に「暖かい靴下を編んでスターリングラードに送ろう」とPRをやりましたが、それよりも一人でも小銃もたせて前線に配置すべきあり、「軍需工場にいこう」が普通じゃないでしょうか。

ただ、お説の通りで実戦より戦局は遅れ、また好転したでしょう。ですがドイツの大局にさほどの変化はあったでしょうか?イギリスが脱落しないと確定すれば、ソ連を短期戦で打倒するしかないことに変わりありません。ヒトラーの遺書で、日本に対する謝辞が述べられていますが、これはこれで率直なものでしょう。

別宮

338

date 2007/5/18(金)16:01
uname ペルソナ・ングラータ

subject re(1):青作戦と石油

Med様

イタリアが参戦したとき、地中海の外側に200隻(伊全部の大きな商船の約三分の一)以上の輸送船があったそうで、宣戦後はジブラルタルもスエズも通れませんから、地中海に戻れなくなりました。少なくとも、ムッソリーニたちがもう少し頭を使って戦争してれば、ロンメルももう少し仕事がしやすかったんじゃないですかね。

タラント軍港の戦艦も、バドリオが「危ないから、ナポリに移せ」というのにほったらかした挙句にボコられましたし… 

敗戦の原因は、やはりイタリアかなぁ。
ペルソナングラータ

339

date 2007/5/19(土)03:42
uname SLEEP

subject ジュゼッペ・ガリバルディ

ペルソナ・ングラータさま、困ぺい糖さま

お恥ずかしい話ですが、実はイタリアが空母を持っていたことを失念していまして、ジロの開幕式典で空母を使用とか言うのも、マルセイユからフランスの空母で来たのか?とか思ってました。なんか今年のヨーロッパはめちゃくちゃ暑いみたいで、四月のパリ〜ルーべで25℃を越えたとか。冬の気候に体が対応していると、塩分の濃い汗が出ますからすぐ脱水症状がおきますね。

軍艦の寿命と言うと、だいたい40年ぐらいなんでしょうか?どうも蒸気ボイラー(と配管)が十年すぎたあたりからちびちび壊れだすみたいで、全部オーバーホールするぐらいなら新しく作っちゃえなんでしょうけど、できれば四万トン最低二万トンと考えると安くはないですよね。載せる戦闘機はもうこの際ラファールでいいんじゃないか、とか・・・無理か。

大元のガリバルディについては名前しか知らなかったのですが、少し調べた範囲で言うと、とにかくスゴイ人というしかありませんね。どう見ても革命家とか政治運動家、軍事指導者といった枠にはまりきらない人物に思えます。また20世紀の革命家、政治指導者がしばし大量の血を流したことを考えるともうそれだけで抜きん出た存在に思えますね。自由と統一と人道と国際主義が並存する興味深い人物です。

ちなみにイタリア語のSELLAとはどういう意味なんでしょうか?

SLEEP

340

date 2007/5/19(土)09:15
uname 遼馬

subject re(2):青作戦と石油

ペルソナングラータ様
 イタリアに新婚旅行に行った時、なんだかよくわからないノリになって仲良く?なったイタリア人に、今度はナチ公抜きでやろうぜ(妻による翻訳)。
 などと言われて、ちょっと笑ってしまいました。

 イタリアはあの戦争の一服の清涼剤だと思います。

 あの戦争で日本の国民は真面目に植民地の解放を目指して戦いました(東條や近衛や山本の思惑はどうであれ、国民がそう思っていたのは間違いがないです)
 アメリカとイギリスの国民は自由を守るため。
 ロシアの国民はドイツ人による奴隷化を避けるため。

 この辺りまでは心情としては理解できるのですが、
 ドイツの一般国民は本気でロシア人の奴隷化とか、ユダヤ人撲滅とかを狙っていたのでしょうか?

 ましてやイタリア人は何を考えて戦争したのでしょう。

341

date 2007/5/19(土)10:45
uname med

subject 日本の降伏

別宮様、他皆様へ、

ヒトラーが真珠湾直後に日本との同盟を破棄し、アメリカに哀悼の意を表した場合の日本の対応ですが、そう簡単に降伏するとは思えません。

もともと、当時の日本のアメリカに対する敵意はドイツとの関係なく成り立っています。また、真珠湾で激昂したアメリカ世論は容易なことでは日本を許さなかったでしょう。

史実では真珠湾の2週間後にチャーチルが「ヨーロッパ第一主義」をアメリカに約束させることが出来たわけですが、これはヒトラーが宣戦布告してくれたことで、卑劣な日本の同盟国であるドイツに対してもアメリカ世論が沸き立ったことが大きいでしょう。

ヒトラーが同盟を廃棄した場合、東條以下は結構落胆した物と考えますが、既に動き出していた侵攻の第1段階が停止されるとは思えません。
恐らくは、くよくよしているうちにマレーやフィリッピンでの戦闘が激化するでしょう。

日本が交渉を開始するとしたら、第1段階が終了した時点でしょうか。
それも「降伏」ではなく「講和」でしょう。
恐らくは、フィリッピンの返却の代わりにジャワとインドシナの支配を認めるように求めるでしょう。アメリカはまず認めませんし、真珠湾の責任者の処罰を求めるでしょうから交渉成立はありえません。

日本海軍官僚は史実と同様に、何らかの決戦で勝利して有利な講和をするという「日本海海戦症候群」に囚われたままでしょう。

空母の数に差が付けば日本海軍首脳も不利な講和を受け入れる気持ちになるかもしれません。しかし、大型船の建造には時間がかかります。ドイツ戦の負担が無いとしてもエセックス型の進水がそう早まるとは思えません。結局1943年半ばにならないとそう差は付かないでしょう。

史実において、日本海軍はマリアナでも勝てると考えていました。
戦局が史実と同様に推移したと仮定すると、ミッドウェーぐらいでは、海軍官僚は諦めなかったでしょう。マリアナの敗北で「降伏」機運はでるかもしれませんが、なんとなく、「満州国」には固執してしまうような気がします。
交渉がもめているうちにレイテに突入してしまうのではないかと。

と、言うことで、ヒトラーが日本との同盟を廃棄した場合の日本の「降伏」は、交渉の開始が早くて、1943年後半、妥結が1944年初めと考えます。

恐らくはもっと遅いでしょう。
史実の日本は、ドイツが降伏しても、原爆が落ちてソ連が参戦するまで降伏しなかったのですから。

med

342

date 2007/5/19(土)10:47
uname med

subject アメリカが参加しない場合のヨーロッパ戦の推移

別宮様、他皆様へ、

アメリカがヨーロッパ戦線に直接関与しない場合の影響ですが、まず空軍に付いては極めて大きかったと考えます。

史実においてドイツ地上軍の勝利は大方制空権を確保している場合に限られます。
1939年のポーランドで、1940年のフランスで、1941年夏のロシアで、何れもルフトヴァッフェは良い働きをしています。
1943年2月の第3次ハリコフ戦ではドイツ空軍が一時的に制空権を取り戻したことが勝利の一因です。

もし、1943年初頭の地中海、チュニジア戦でのドイツ空軍の消耗が無く、またドイツ本土防衛の必要が無ければ、1943年夏のクルスク戦に投入できたドイツ軍機は単純計算で史実の5倍程になります。対イギリスに多少残したとしても、3〜4倍は確保できたでしょう。
クルスク戦の推移は大きく違ったでしょう。

1942年夏に、ドイツ軍がその戦力の8割以上を東部戦線に回していたのは事実です。
ですが、1942年末からの危機で、増派された精鋭の装甲師団(第6、第7、武装SSの3個師団)がフランスから東部戦線に派遣されたのも事実です。

これらの精鋭装甲師団は、休養と再編制を行っていたのですが、何故にフランスで休養していたかといえば、西欧連合軍の上陸に備えるためでした。季節が冬になり西欧連合軍の上陸作戦が行い難くなったために東部戦線に派遣する余裕が出来たのです。

もし、アメリカの影が無ければ、これらの精鋭師団の幾つかは、東部戦線の後方地区で休養と再編を行っていたでしょう。

1942年11月に、ルーマニア軍の後方で休養していたのが、マンシュタインに技術的に低いレベルにあると評された第22装甲師団ではなく、精鋭の第6装甲師団だったなら、ソ連軍の突破は成功したのでしょうか。
スタリノ地区で新編成されていたのが、懲罰大隊からの人員を採用し出動を命じられたら反乱を起こしてしまって解体された第27装甲師団ではなく、武装SSのライプシュタンダルテ・アドルフ・ヒトラー師団だったなら、冬の嵐作戦は成功していた可能性が高いでしょう。

そもそもレンドリースが史実の規模で無かったなら、1942年のソ連軍の冬季反抗は史実のリトルサターンの時期まで延期されていた可能性が高いと考えます。大きな成功は望めなかったのではないかと考えます。

1942年末の東部戦線の状況は結構微妙です。

ドイツ軍がスターリングラード地区とコーカーサス戦線を確保し続けていたら、1943年の早い時期にバクーの油田はスターリンの手から零れ落ちていたでしょう。ソ連の継戦能力は大きく低下します。
一向に反撃に移れないふがいないイギリスという同盟国に絶望したスターリンが単独講和に傾いた可能性は低くないと思います。
そうでないとしても、ドイツは史実よりもかなりましな状況で1943年1944年を戦えたでしょう。

やはり、ヒトラーの対アメリカ宣戦布告は誤りだったと考えます。
まあ、日本がドイツと同盟を結んでしまったというのも大きな誤りだったのですが。

余談ですが、ドイツは1942年末のモスクワ戦の敗退後から総動員体制への転換を開始しています。東部戦線のドイツ軍は1943年7月のクルスク戦直前が最大でした。1943年初頭から東部戦線に派遣された新たな歩兵師団は1942年中に新編成されたり、貼り付け師団から格上げされたりした者たちです。
兵員を訓練し、フランス製の鹵獲大砲をドイツ製に入れ替えるのに半年以上かかり、1942年中には間に合わなかったのです。

med

343

date 2007/5/19(土)12:04
uname med

subject 枢軸軍、エジプト侵攻

ペルソナ・ングラータ様

ペルソナ・ングラータ> イタリアが参戦したとき、地中海の外側に200隻(伊全部の大きな商船の約三分の一)以上の輸送船があったそうで、宣戦後はジブラルタルもスエズも通れませんから、地中海に戻れなくなりました。少なくとも、ムッソリーニたちがもう少し頭を使って戦争してれば、ロンメルももう少し仕事がしやすかったんじゃないですかね。

確かにその話がありましたね。
この輸送船があれば史実よりは多少ましだったとは思います。
ただ、根本的な解決にはなっていないですが。

少し前に出た、「What If ヒトラーが勝利する世界」という本ではドイツがエジプトを制圧する方法が論じられていました。
それによると、

フランス戦直後にスペインに圧力をかけてスペイン領内を通過してジブラルタルを制圧。
ジブラルタル制圧で補給が干上がったマルタ島を攻略。
上記でリビアを安定させた上で、ドイツ軍の主力はトルコとシリア領内を通過してパレスチナからエジプトに南下する、

というものでした。
まあ、確かにこれなら行けます。
トルコがどう出たか、という話が大きいのですが。

ともかく、リビアの貧弱な港湾を頼りにした攻勢では話しにならないのです。

med

344

date 2007/5/19(土)12:19
uname med

subject 兵士の意識

遼馬様、

ドイツ人に限らず当時の東欧の反ユダヤ主義は深刻な物があったようです。
何故、ユダヤ人裏切り説なんかがあれ程支持されたのかは、その下地があったからでしょう。
ただ、撲滅となると一般的ドイツ人は引いたのではないかと思います。

ドイツ人の東方領土欲というのもヒトラー以前からあります。
バルト3国、チュートン騎士団、そしてボルガ川のドイツ人入植地。
どうもよく理解できませんが、中国に行きたがる日本人と同じような物ではないかと個人的には考えています。

しかし、一般ドイツ人のスラブ人に対する偏見はそうでもなかったように思えます。
でなければあれ程多くのロシア兵がドイツ軍に勤務する事はなかったでしょう。

イタリア人は、何でしょう?
確かに不思議です。
エチオピア問題でイギリスに対する反感はあったみたいですが、・・・。
ローマ帝国再興、というスローガンもギリシア戦の推移なんか見るとどれだけ支持されていたものか。

東部戦線のイタリア第8軍兵士は、「ここはどこ、私は誰、」状態だったみたいで、・・・。
円も縁も憎しみも無い、マイナス30度の原野でタコツボに入れられてたら、そう思わないほうが不思議かもしれませんが。

med

345

date 2007/5/19(土)14:46
uname 高城

subject ヒトラーが対米宣戦布告をしないという仮定について

medさま 別宮さま

お二人のハイレベルな議論に割り込むのも無謀かと思いますが・・・

正直、ヒトラーが真珠湾直後に日本との同盟を破棄しアメリカに哀悼の意を表するという仮定には違和感を覚えます。軍事的な観点からはmedさまの仰るとおりではないかと思うのですが、あの状況でヒトラーがアメリカに宣戦布告以外の選択肢を採り得たかは疑問ではないでしょうか?

まず、アメリカ国民は奇襲開戦に怒っている訳ですが、奇襲開戦はドイツのお家芸です。同盟国を批難して事実上の敵国国民に同情する理由が全くないのでは?

ヒトラーの誤算は日本がソ連に攻め込まなかったことなのでしょうが、それは真珠湾に始まったことではなく、それ以前の外交の問題ではないかと思います。例えば、日ソ中立条約の問題があります。ドイツとしては味方は欲しいところで、言いたいことだけ言える簡単な立場ではないと思います。

兎も角、真珠湾でいきなりキレて同盟国と仲たがいしたら、アメリカにビビッてる(それ以外の理由がありません)と見られて、ヒトラーは立場的に不味いことになるのではないでしょうか?同盟国が事実上の敵国に戦争を仕掛けているのに傍観してしまうのも、おかしな話だと思います。

高城

346

date 2007/5/19(土)17:11
uname ロック

subject re(1):日本の降伏

med様

どれにレスしたら良いかわからず ここにまとめてレスいたします
日本との同盟を破棄しても米国は対独に動き出すかと思いますが時間差をつけさせる事は出来たと思います
その点は大きいかと私も思います
では何故やったのかと思った時に日本人は完全な非ユダヤだからかと思ったのです
でもこれはちょっと浅慮だったかもしれません

青作戦に関して 私も油田は破壊が目的と思っていましたし 今でもそれが主な思惑かと思っています
そうなるとヒトラー米国とやりあう決意をした上で長期戦を覚悟していたわけですから
大きな矛盾を抱えることになると思うのですよね

347

date 2007/5/19(土)23:35
uname betsumiya

subject バドリオ政権の可能性

高城さま ロックさま medさま

日本は第2次大戦を、まるで第1次大戦のように戦ったんですね。

第2次大戦の戦争指導者、ヒトラー・チャーチル・FDR・スターリン・ムッソリーニはいずれも独裁者であって、戦争を少なくとも停止することはできました。これは、第1次大戦とまったく違います。第1次大戦ではアメリカを除いて主要参戦国のいずれも途中で政権が交代しています。

元々、ヒトラー主義というのは、「背中からの一刺し」でドイツが敗れたことを批判したことが原点です。つまり、第1次大戦で戦争指導が一貫していればドイツは敗れなかったという考え方です。ハーゴンの槍をユダヤ人があげたかどうかの類です。

ヒトラーが1941年12月、アメリカへの参戦を決めたとき、日本の戦争指導の行く末について考えたのは自然ではないでしょうか?しかも、ヒトラーは日本の重臣層・宮廷勢力が「弱点」とみていたことは確実です。そうすれば、日本の戦争開始勢力を「ドイツの参戦」でエンカレッジするのは無理のない決定ではないでしょうか?

日本の降伏可能性はヒトラーの決心に蓋然性があるかどうかの問題だとして、海軍条約派にそんなに根性ありますかね。太平洋戦争というのは、山本・石川・福留・黒島の類の戦争だと思います。国民にしても夜盗のような戦争を満州でみて喜んだようなところがありますから、真珠湾で米国民の士気が阻喪するという山本五十六意見をある程度納得したんでしょう。今でもイラクの三千人死亡で参るというような反米主義者は日本に多いですよね。

第2次大戦を「バスに乗り遅れるな」で始めたのは日本とイタリアです。ドイツからの同盟破棄で日本にバドリオ政権成立はない、と言い切れますでしょうか?

別宮

348

date 2007/5/20(日)01:26
uname ペルソナ・ングラータ

subject re(1):枢軸軍、エジプト侵攻

med様、遼馬様

第二次大戦のイタリアは、ありゃ一体ナンなのだ、と言われますとまさにその通りなのですが、アフリカ戦線で右往左往するフィアット=アンサルド3t豆戦車はスターウォーズのR2D2とC3POのようなものでして、いなければいないで寂しいものでございます。

実際のところ、第一次大戦の事もあり、ムッソリーニはもともとはフランスがこんなに簡単に負けるとは思ってなかったのでしょう。しかし圧倒的な独軍を見て、このままではいかん、と、準備も出来ていないのにバドリオ等が止めるのも聞かず大慌てで参戦したものの(大体、5月末にベルギーが落ちた辺りで決心、参戦は6月10日)、残雪のアルプスを越えるだけで凍傷者続出、戦果はゼロ、その上、他方フランスが落ちればイギリスも落ちると短絡して考えていたのでしょう、おかげでエチオピアのイタリア兵は見殺しになりました。(あれだけ金かけてせっかく占領したのにね。)

ムッソリーニは宣戦の演説では「大洋に自由に出れねば我らは自由とはいえない」とか、「貧しい国民が富を独占する国を叩く」みたいなことを言ってますけど、あまり説得力のあるセリフは無いですね。「ファシストの道徳として、友人が前に行進するときは、最後まで、一緒に進むのが法律だ。」とか。それまで「イタリアは”非参戦国”」とか言ってごまかしてたんですが…

ロシアでも、イタリア兵の書き残したものなんかを見ると、薄い靴にゲートル巻き、上は毛の防寒帽、歩きすぎて寒さも加わり、靴に足が入らない、等々、まるでバーベキューに行って冬山で遭難したような哀れさです。

トルコ領内を通るのはどうだか分かりませんが、フランコがもう少し肝っ玉が据わっていて、ジブラルタルを落とせれば面白かったかもしれませんね。あと、地中海でも西側、チュニジアとアルジェリアもどうにかしたいところであります。(シシリー島に一番近いのは、実はチュニジア)。たしかにアメリカがいないほうが、イタリアにとっても助かりますね。三年ぐらいは状況も変っていたでしょう。

まァ、イタリアとしては、ヒトラーにあれほど「43年までは戦争は始めないでね〜」と釘をさしていたのにぃ。待っててくれたら勝てたのになぁ。ということで。

ペルソナングラータ

349

date 2007/5/20(日)01:47
uname ペルソナ・ングラータ

subject re(1):ジュゼッペ・ガリバルディ

res

SLEEPさま、

可笑しいでしょ。イタリアなんかが空母(ちっぽけなモンですが…)を持っていて、今、倍のサイズで新しいのを作ってるんですから。日本の国力から言えば、ガリバルディ級なら5隻ぐらい運用できますよね。(艦載機75機) 潜水艦に金をかけすぎでしょうか。

今年の欧州は異常気象のようで、渇水、異常高温、あるいは洪水、どうもみんな不安になっているみたいですね。イタリアはこれからアフリカからの南風が40度以上の高温(でも乾いているので、日陰は涼しい)を運んできますから、大変ですよ。まぁ幸せな事に、かの地では光化学スモッグの元や黄砂被害が飛んでくる事は無いですが。

Giroのガゼッタ紙のサイトを見てみると、遠い日本のJSportsが乗り気で、色々と特集を組んで、公式服まで出しているのにいたく感心しているようですね。結構いい値段。
http://jsports.co.jp/shop/giro2007_s/index.html

SELLAは、サドルのことです。ちなみに馬の鞍もSELLAです。

ペルソナングラータ

350

date 2007/5/20(日)04:10
uname 高城

subject re(1):バドリオ政権の可能性

別宮さま medさま ロックさま みなさま

やはり無謀な割り込みだった気がしないでもないですが・・・。誤りなど有りましたら是非ご指摘ください。

そもそも自分は同盟破棄はないと思うのですが、これは当時の日本人も想定していなかったのではないでしょうか?「バスに乗り遅れるな」でドイツに便乗したとして、バスから蹴落とされると思えば、アメリカには噛み付かないと思うのですが。こういった考えは当時の日本の意思決定からして誤りでしょうか?兎も角、想定外のことが起これば、動揺してバドリオ政権も有り得るとは思います。

ヒトラーも独裁で体制が磐石だとしても、アメリカと戦うのが嫌だから、日本サヨウナラでは情けないと思うのですが。(破られないと信じていた)不可侵条約を破っているので、スターリンも余程のことがない限り講和に応じられないと思います。

高城