過去ログ1-50

1

date 2007/5/26(土)00:33
uname betsumiya

subject もしイタリアみたいに振舞ったとしたら

ペルソナングラータさま

基本的には外交の目標は「自国」安全保障で次には「他国」を当然集団安全保障で、第3には居留民保護です。2番目を除くと、現行の外務省設置法のままです。

ところがイリデンティズム(この単語はイタリア語から入った英語で、「失地回復運動」とどなたかが訳していました。原義はもちろんわかりませんが)の要素が入ると、トリトリ、サボイア・南プロバンス・ダルメシアが狭義で入り、あとはローマ帝国の版図は全部取り返せということになります。これは現在では狂人のたわ言ですよね。ところが中国人が、清の朝貢国も含めて全部のイリデンティズムと、この21世紀でも真面目な顔していってますよね。

70年前にムッソリーニがいうのになんら不思議ではありません。ただ、サボイアとピエモンテを交換したあと、イタリア人難民が出てないのと、サボイアは王様を含めてフランス語を喋っていたような・・・。アルザス・ロレーヌを併合したあと60万人の難民が出てますよね。基本は難民を出す国というのはロクでもない国でしょう。それをまず基準にすべきでしょう。

1939年の日本というのは領土としては満足すべき水準でした。外地について、台湾人と朝鮮人の、日本への入国を制限してましたから、これでは併合ではなく保護領というべきでしょう。だいたいは手放すべき土地ですが、国防上の問題がありますよね。朝鮮が独立して軍事的に中国とソ連と対抗してくれればいいんで、一緒になって攻め込んでくるようであれば、これは元寇状態でたまらないと思います。

イタリアにとってのダルメシアは趣味のように思えますが、日本にとっての朝鮮は国防上の死活問題です。ところが朝鮮を保護領にすると、その防衛で満州が問題になります。日本にとって満州が独立してくれればいいんですね。戦前であれば、これは国家目標になると思います。要は、中国大陸全体について覇権をもつ1国家は日本にとり好ましくありません。イギリスやイタリアがヨーロッパ中央について感じるのもこれだと思います。したがって、バランスオブパワーが出てきます。

中国人も同様で「統一」が自分の地域に有利でないと考える人、軍閥は多かったので「連省自治」を掲げていました。ところが日本で頑迷に日中連合で欧米と対抗しようというのがいます。これなら統一中国が望ましいのは自明です。大アジア主義者ですが、「対抗してどうすんだ」といっても、加藤紘一のように「アジアのリーダーにならねばいかん」とかいってわけがわかりません。けっきょく、近衛にしても松岡にしても対中政策をもっていません。ですから、何をもってアメリカと対中政策で妥協するのかがわからないんでしょう。これは現在の日本とまったく同じです。

本当は弱くとも道徳で劣ろうとも連省自治を掲げる軍閥を応援すべきで、揚子江に駆逐隊が3つ程度で達成できたでしょう。福島党首のは「警官は絶対発砲すべきでない。襲われたら逃げればいいんだ」というヤツですよね。本当に愛知県警はやりましたね。最低でも「陽動作戦」というのはありますよね。玄関に装甲車で体当たりしながら、倒れた警察官の庭方にダッシュするとか・・・(借家だろうが、「緊急避難」?)。壁に穴明けて麻酔剤打ち込むとか・・・。渡河作戦の要領で、統帥綱領に書いてあるんですけどね。

別宮

2

date 2007/5/26(土)01:02
uname 困ぺい糖

subject re(1):もしイタリアみたいに振舞ったとしたら

別宮様 ペルソナングラータ様

イタリアから離れますが、支那事変の問題点は、蒋介石に足元を見透かさせたということでしょう。
南京城外で野戦軍が覆滅されたあと、日本の要求丸のみの方針が覆ったのは、ひとえに日本側のヘマにありました。そして近衛の相手とせず、です。相手無しにどう戦争し、何を和平条件として話し合うのか、です。しかも、汪兆銘政権をこさえ、ゆくゆくは重慶を吸収する形で和平という、前代未聞なことを言い出しました。

斉藤隆夫が議会で指弾した内容は簡単に縮めるとこういうことです。そして、陸軍が一人ぼっちで「外交」を考え始めたというのが同じ時期です。

でも、そこは日本のお役所です。最近の社保庁5千万件サボりに通じる役人の政治動機による本来業務の逸脱が起こりました。畑辞職問題もそうですが、斉藤除名騒動でも、武藤、阿南の省部連中が院外ゴロとして滅茶苦茶をやりました。彼らが斉藤を英霊を盾に非難したというのは、当時の笑えない冗談です。

愛知県警はさすが田舎警察ですね。福島理屈もさることながら、SATの使い方を間違えていても認めませんね。
外部からセンサーで位置把握をする方法は最近普及してきていますから、突入のタイミングは容易にはかれます。それをさせずに、人間弾除けにしたのが間違いのその一。

その2は負傷警官の救出回収作戦に対する甘さです。むしろ突っ込んでホシを潰す以上に危険な任務なんです。偶々当たりどころが、などという言い訳は笑止です。むしろ、複数の隊員が固まっているところを視認され、乱射されたということが大きいと思います。
緊密に連絡をとって散開させておくべきで、そのためには当然不測の際のアクション(現地点から急遽突入)も全員周知しておくべきなのは言うまでもありません。

困ぺい糖

3

date 2007/5/26(土)03:08
uname ロック

subject re(2):もしイタリアみたいに振舞ったとしたら

困ぺい糖様

本題とはずれてしまいますが 私も愛知の件はSATの使い方を完全に間違えていたと思います
もしかしたらSATとSITの軋轢? 官僚的指揮系統の縄張りか? と疑っております
それと あの救出作戦は私が知っているSOGのやり方とはかなり違うもののように見えるのです
「浅間山荘か?」と思ったくらいです

交渉で投降させる事が出来ればベストで
犯人説得をしつつ準備を整えるのが標準だと思われますが
負傷者がいる事で立て篭もり側と警察側 双方に時間的余裕が無い
こうなると交渉で負傷者救出を拒否されれば 突入作戦しかないはずです
負傷者の救出だけを目的とするなら非常に難しく
一番最後に選択する綱渡り的物になると思います
そして侮った結果が殉職者です
私は最悪でもスタングレネードの爆発音 4秒以内の内部制圧 という鮮やかなものを期待していたのですが
こんなグダグダになるとは.....と正直不信感が沸いて出ました
当然 隊員にではありません 彼らは十分な訓練を積んでいる事に疑いはないと思います
もっと深刻で 指揮に大きな問題がある事が明白になった と思います

4

date 2007/5/26(土)08:16
uname betsumiya

subject 愛知県警?

ロックさま 困ぺい糖さま

警察の内部の権限争いはあるんでしょう。さもなくば、あそこまで見苦しいことにはならないでしょう。また目にはみえませんが、官僚社会では耐えられない程度の処罰が責任者に与えられると思います。理由は警察庁長官(キャリアのポスト)が失敗と認めてます。少なくとも張作霖爆殺事件よりいいでしょう。

突入作戦そのものが、ご指摘の通りで問題です。ペルー国軍に負けてますよね。警察官が負傷した段階で、犯人側情報取得のための情報収集は必須であって、窓をサッシごと破壊することでしょう。

次に銃器を構えた相手に後方で掩護するSATというのは、あの場合必要でしょうか?救出にいくのであれば、陽動方面に人員をより割いて、大掛かりな攻撃を実施して、救出方面には少数のよく防護されたエキスパートが従事すべきではないでしょうか?当然、人質の防護、人質が殺害された場合の副次的作戦も必要です。

とにかく、疑問に思ったのは警察というのは作戦がマニュアル化されておらず、現場を知らない素人キャリアが最重要の判断をしているんですね。キャリアというのは刑法・刑事訴訟法にはやたら詳しく、試験にも強いんでしょうが、一歩専門を離れると駄目ですよね。

数年前、平沢代議士(この人は警察キャリアとして優秀な人)と話したんですが、金正日の倅が成田で捕まったとき、長期拘束して、拉致の交渉材料に使うべきだといってました。警察の方法はわかっているかもしれませんが、外交をやらしちゃいけない、と思いました。

別宮

5

date 2007/5/26(土)14:22
uname 困ぺい糖
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subject re(1):愛知県警?
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別宮様

SATは特別急襲チームで歩兵ですから、火力掩護はきついですね。それに歩兵は敵に姿を晒さないは施条銃発明以来の鉄則です。

むしろあの場合は狙撃手のほうが理にかなっています。あとどうなんでしょう、高圧放水車と重機を使ったあさま山荘の戦訓はわすれさられたのでは?相手が銃で武装という時点で問答無用というところでしょう。

でもやっぱりキャリアに戦闘指揮は無理でしょう。

金正男のときは、真紀子の慌てぶりがネタになりました。確かに人質論というのもありました。ウョに支持者がいて、なにごとかとおもいました。

困ぺい糖

6

date 2007/5/26(土)19:42
uname ロック

subject re(2):愛知県警?

困ぺい糖様 別宮様

SATの犯人の行動を阻止する事が目的ですし
SITは逮捕などが主任務ですから おそらくSATが後備にまわされたのかと思われます
ただ一般的には こういった事案だと主対応隊と即応隊に分けるはずなので
SITが主対応隊 SATが即応隊で良かったと思うのです
例えば SITが負傷者救出を担当して
救出時に犯人の攻撃があった場合を考えて
ウィンドエントリーまでしておいてSATが即応で突入出来る準備をしておく
突入の指示は警視総監か警備本部長の責任ですが 緊急即応の突入は隊長の指示になります
狙撃もSAT隊長の判断で可能なはず
発砲があれば 人質救出を最優先として犯人の行動を阻止する為にSATは突入できるはずです
要するに 現場の即応まで含めたのが1セットの技術なので これが出来ないと散々な目にあうでしょう

ビデオデッキが壊れてしまいDVD化を進めていますが
買ったばかりの「硫黄島からの手紙」を見て年甲斐も無く大泣きしてしまいました
いつも死ぬのは現場の人間ですねぇ

7

date 2007/5/27(日)21:01
uname ペルソナ・ングラータ

subject Divide et impera

別宮様、困ぺい糖様、皆々様

イリデンティスム(伊Irredentismo)ですが、“Ir”は英語の"In, im,ir"と同じで「不○○、未○○」、語幹はRedento(動詞Redimere「贖う」の過去分詞)、英語風にすれば“In-redeemed-ism”なんですが、イタリア語では「救済」とか「解放」と言う感じ(「未救済地解放運動」)が強く、一方、英語ではRedeemでは、銀行用語(「抵当償還ずみ」)の雰囲気が強くなりますから、「未回収地回収運動」と言ったところでしょうか。まぁ、単純に言えば「まだ取り返していない質草があるから忘れないで、運動」と言った感じかもしれません。

以前テレビでモナコ語(ニース方言)とやらを聞いたことがありますが、どう聞いても間違いなく難解イタリア方言の一つと言う感じでした。でも、ニースやコート・ダジュールではガリバルディを除いて、みんなフランス人であるほうが嬉しいという感じですね。ムッソリーニが攻め込んだときも、イタリア軍を解放者として歓迎、などという事は全くなかったですし…。まぁ、伊軍は国境のヴェンティミリアから、隣町マントーンまで(伊メントーネ、まぁ鎌倉から葉山というか、湯河原から熱海を攻めると言うべきかの距離…)を攻め落とすだけですでにボロボロでしたから、現住民にも見放されただけかもしれませんが…。(セレブなカンヌ映画祭やモナコグランプリを見ても、コート・ダジュールじゃイタリア側のほうが貧乏そうだから仕方ないのかも… イタリア側だと「サンレモ音楽祭」と言うイタリア版紅白歌合戦会場都市がありますが凋落著しい…)

イタリアと比べて、中国の「失地」の概念は変ですよね。さすがにムッソリーニでも、旧ベネチア領だからキプロスやペロポネソス半島をよこせ、とかまでは言い出しませんでしたが、(ムッソリーニは地中海の覇権とチュニジアほしさのために御都合主義的にローマ帝国を引き合いに出しますが…)、でも中韓人はいまだに対馬や琉球に恋々としていますね。旧満州にいたっては、神聖ローマ帝国や昔イタリアを占領していたハプスブルグ家のオーストリアをして、「これはイタリア東北部」だ、とか言っている様な感じでしょうか。日本のマスコミも、そろそろ反省して、「(旧)満洲(州)」の単語を復活させてほしいものです。

中国を分割させられなかったのはもったいなかった、と、私は思います。マキャベリズム的な、非文明民族に対する「分割して治めよ(支配せよ)」は基本なんですが、でも結構面倒な作業ですよね。他国や自国民に原理原則等々を説明するのも結構ややこしいですし、文明国民は他国が乱世で多量に血が流れるとブーブー言いますし、かといって介入しての自国兵士の流血もブーブー文句言いますから…。日本の隣に、せめてもう一個文明国があれば、共同で作業して、中国を中東欧(中近東?)のようにうまく処理できたかもしれませんが、でも、日本の隣国は太平洋の向かい側(しかもユーゴスラビアをつくった国)ですからネェ… まぁ、優秀な政治家がいて、的確に対処できれば簡単に解決できたのでしょうが。

まぁ、統一していて見た目が平穏でも、結局は毛沢東一人で数千万人の犠牲者を出したわけで、結果は同じですけどね。

ペルソナングラータ

8

date 2007/5/27(日)21:58
uname ペルソナ・ングラータ

subject 虚偽報告

ロック様、MUTI様、困ぺい糖様

山口の母子殺人事件の弁護士団の話は酷いものでしたね。死刑廃止論者達だそうですが、ヨーロッパの死刑廃止論とはやはりどこか違う雰囲気の人たちばかりです。それにしてもフロイト以降の「心理学」も唯物論的ドイツ思考と密接な繋がりがありますから、気をつけないとダメですね。

現行憲法無効論云々は本当に三百代言ですね。でも、中韓理論(ドイツ哲学?)では何でもが可能になります。実際に現憲法が存在し、日本国民が全て現憲法と認めていて(De facto「実際に」有効)、帝国憲法の改定手続きを経たと明言されて御名御璽がついている(De jure「法規上」も正式)なものを無効といっても意味がないんですが、言葉ばかりを拾って、脳内細胞でこれを組み立てて歴史事実にしようとする人間が、極東アジアには絶えることがありません。日韓併合条約を否定し続ける韓国人理論と同じですね。 

まぁ、歴史上ウソを並べたところで、「歴史から何かを学ぶ」が不可能になるだけでそれほどの被害はでないかもしれませんが(まぁ、うそを信じて将来「日本に勝てる」と妄信して突っ込んでくるかもしれませんが、それは別にして…)、農業や工業、国民の福祉と成長のためには全く不幸ですね。

中朝の場合、農地はボロボロでしょうがほっとくしかないでしょうね。1950年の北朝鮮のように、日帝時代に整備された良い農地と工業施設を持ってたら「38度線を越えて侵略しちまえ」、みたいな妄想に突っ走ってしまう可能性もありますから… 中国の場合、しばらくの間日本は公害に苦しめられるハメになるでしょうが、今までの対中投資の自業自得という事であきらめるしかないかもしれませんね。

ペルソナングラータ

9

date 2007/5/27(日)22:29
uname 困ぺい糖

subject re(1):虚偽報告

ペルソナングラータ様

最近の傾向としてウヨの顔したサヨというのが多くて厄介です。
これは「大東亜戦争肯定論」の林房雄などの戦前の転向者以来の「伝統」みたいなもので、まず、明白な事実と言うモノ全部を認めません。そして、自分のドグマに合った事象だけを取捨選択します。
事実よりも書かれた文章の主張を重視するということで、歴史は人でなく、何か別のもの(ようするに気に入った文書)が作ると主張するわけです。

これはアウトプットのモノ(テキスト)を至上とするという意味で、仰るようにドイツ的であり、マルクス主義者の論立てと同じです。

現行憲法無効論というのは、このさらに延長線上のしかも劣化したモノに過ぎません。特に憲法が講和条約の一部だは笑わせます。外国との個別の条約(外交)と内国法(憲法)は別に論じられるもので、外交は内国法(憲法)に従って行われねばなりません。外務省設置法は憲法違反じゃ成立しませんよね?
そして外交や講和は全部駆け引きや取引だというのもこの手の論者の主張です。特に新左翼はアメリカの陰謀を持ちだすときに必ず自説の裏づけに使います。

結局、日本の右翼が皇統の光輝とか、宗教家のような言い方に寄りかかってきたツケともいえます。つまり、感情論の制御に失敗した上、理論武装において左翼に負け、材料まで流用せざるを得なかった言うことでしょう。
そして、儒教の影響は大きいですね。

共産主義者でもないのが中共の理屈にホイホイ乗るのは、やはり共通項としての儒教しか考えられません。
これまた事実、現実無視の脳内ドグマ優先と言う意味では一致するわけですからね。

困ぺい糖

10

date 2007/5/28(月)08:10
uname ロック

subject re(2):虚偽報告

困ぺい糖様 ペルソナ・ングラータ様

裁判の件は
圧倒的不利で好転の兆しが無い戦況では
豆腐を投げつけ角を当てて倒す というな戦術しか選択の余地が無いのでしょう
もし本気で自らの主張を信じているなら 弁護士というより人としてどんなものか?とは思いますが

現行憲法の件ですが
実効と法的にも有効なものでも「正統」がないとダメ というのは正直アホくさいですね
禅譲は徳というより 実力という物をどうしようも解釈できず無理に作った感じがあります
それと戦争とは 話し合いが失敗し暴力で自分の意見を押し付ける事でもあります
自分達からボカチン食らわせておいて 押し付けだ脅迫だ
などというのは中韓の良くやる事で私はあまり理解できません

中韓の歴史に対するモラル基準は理解しがたいものがあります
中国にも色々な歴史があるのに勿体無いな と思ってしまう
張機は傷寒論(北宋時代編纂物が現在主流)の他に カルテの概念を導入した人でもあります
病気との戦歴から病気の内容と治療法を学ぶ事で医学へとなっていくわけですが
これに医師や学説 学閥の面子という物が加味されると脚気論争のようになり
迷惑するのは論争に関わりの無い多くの人々 という事になります

11

date 2007/5/28(月)09:08
uname betsumiya

subject re(3):虚偽報告

困ぺい糖さま ペルソナ・ングラータさま ロックさま

国際法や憲法など基本法というのは、コモンローから発生しているものですから、世界中・日本中でOKまたは駄目となっているのは、その解釈でいくしかないんですね。

マクミランがいうには「世界中がいうのなら、それが国際法だ」なので、困ぺい糖さまが指摘することで、「自分の憲法解釈・憲法判断はこうだから行政は、司法はこうすべきだ」というのは、そもそも誤りです。社会党ですらそうはできなかったんですね。弁護士のいう死刑廃止というのも憲法でいう残虐な刑罰の禁止規定から死刑は廃止されるべきだ、からきていますが、最高裁で何度も合憲とされていますから、それを2審で争うのはおかしいですよね。憲法判断については「濫訴」にはあたりませんが、でもねという気がします。また2審では情状・更生可能をいうんでしょうが、裁判所で政治運動やるようなもんでしょう。

ただ、最近の日本の風潮で被害者が「重刑を」というのは気持ちのうえでわかりますが、過失犯や経済事犯、選挙違反などの政治犯にまで広がるのは酷ではないでしょうか。財産罰にとどめるべきではないでしょうか。愛知県警の殉職者の方の妻が通夜で泣き崩れ歩けないのをみて、なんということだと思いました。でも婦警であったときき、そのあとマスコミに出ないので気丈な方だと思いました。被害者遺族は、まず再起するのが重要だと思います。でも自衛官・消防士・警察官・海上保安官殉職者の子弟は、公立学校の優先入学などの措置はあっていいですよね。

2、3年前、北清事変(義和団の乱)について、「中国は誤りだ」と書いた『氷点』という雑誌の編集者が弾圧をうけたことがあります。中国政府の見解では、外国公使館を暴徒や政府軍が襲撃され、反撃にでた「8カ国」連合軍の行動が「帝国主義者による侵略」だというのですから、話になりません。そして日本では、「右」の歴史家が、北清事変は欧米諸国によるアジアへの侵略行為だと公然と書きますから、レベル低いということでしょうね。8カ国、すなわち中国以外の全世界が連合軍に加わったということは、中国の行為は国際法違反ということです。しかも、中国の外交官はこれら8カ国で厚遇をうけていたことについて中国人は何もいいません。

ロックさまがいうように、昔の中国人はまともに見えます。宋代までは優れた文明だったんじゃないでしょうか?日本人はモンゴル大好き人間が多いんですが、こいつらが原因では?八つ当たり気味ですが、相撲でも、跳び膝蹴りは不文で禁止ですよね。取り組みをみていると、モンゴル力士は膝が出ているようにみえます。どうも「勝てばよい」で不文(コモンロー)を無視するというのはどうかと思います。立会いの親方に判定だけじゃなくて違反行為にも注文つけられるようにした方がいいのでは?でもこういう事をいうと、沈黙の文化を知らんのかといわれます。

別宮

12

date 2007/5/28(月)10:17
uname betsumiya

subject re(1):Divide et impera

ペルソナングラータさま

イリデンティズムの解説ありがとうございます。積年の疑問が解けました。"Not to redeem"だと償還不能で、伊語とは逆の意味になりますから、そのまま入ったんですね。

ムッソリーニはフランスに攻め込んだとき、「千載一遇」のチャンスと中国語と同じようなことをいいましたから、ローマ帝国皇帝の気分ですよね。現代日本で「大日本帝国の再興を」という人がいないのが残念です。中国人の歴史認識で「明皇帝某が尖閣列島の漁業権を誰某に与えた」から、尖閣は自国領だというのがありました。そんなこといいだせば、もっと最近、中国領土の半分以上は大日本帝国の支配下にありましたよね。

でも、日本人もイタリア人も、アルバニアや満州に原住民がいなければ、もらってもいいが、「人付き」ではなあ、が本音でしょう。中国人は「台湾をもらいたい、人付きでもいい、もらったあと皆殺しだから」でしょう。たまりませんよね。

満州ですが、元々の地名じゃないようです。中国人は外国について地名で呼ぶ習慣がないようです。自国にすら全部を呼ぶ地名がありません(強いては天下・神州でしょうか)。支那というのはインド人がつけ、日本人が広めたんですね。それの広東語発音からのラテンアルファベットから"China, Chino, Kino, Sino"が現れたともいわれますが異説もあります。キタイが本だとか、キャセイがどうしたのの類です。

満州についても定説がなく、清をたてた女真族が自らを「満珠」(菩薩)にたとえ、呼んだというのが中国人に多い解説です。これは内藤湖南説でもありますが、この人は漢籍に強すぎて、世界は漢籍だけで成立している思っている節がありますから割り引く必要があります。ただ、清時代に自らを満州族とよび出身地を満州と呼んでいたのは間違いありません。

それより以前は兀良哈(ウーランカ、古日本人は漢音でウランカイと呼ぶ)と呼ばれていたようで、現代韓国人も満州をオランケと呼び、加藤清正も「オランカイ征伐」を呼号しました。ただ、モンゴルの部族でウランカイというのがいて紛らわしいんですね。

でもこんなことは関係なく、日本語ではあの辺りを「満州」と呼び、英語でも"Manchuria"ですから、影響される必要はありませにんよね。ただ、アメリカ人リベラルが"Donbei"(東北)と呼び始めました。日本人が「噸兵衛」とでも漢字を与えれば、すぐ已むでしょう。大陸人は、日本人漢字が正統と思っていますから「電子計算機」(×電脳)「空港」(×機場)「共和国」(×民国)であって、そのうち嫌になるかも。

別宮

13

date 2007/5/28(月)11:22
uname med

subject ロンメルの勝利する世界

MUTI様、他皆様へ、

フォン・トーマ将軍の「装甲師団4個」説は有名ですね。

「装甲師団4個」が兵站で支えられる限界、というのは結果から見ても妥当な推論だったと思います。

エルアラメインの枢軸軍が全てドイツ軍であったならば、エルアラメインの陣地は突破できていたのではないか、という推論は昔から指摘されていて、確かに可能だったかもしれません。
客観的に見てイタリア軍の1個師団はドイツ軍の1個連隊程度の戦闘力しかなかったようですので、イタリア軍をドイツ軍に入れ替えれば戦力は大幅に向上したでしょう。

ご指摘のようにイタリア軍を排除するというのは政治的に無理な話でした。
ですが、ドイツが第2次大戦に勝利する方策の一つとして、この策が取り上げられることは少なくなかったように思います。
よーするにイタリアが悪いっていう話なのですが。

ところが昨今では、この話をする人は減ってきているようです。

何故か、と考えると、「エルアラメインを抜けたからどうなのか」という一言に尽きます。
昔の推論は、ロンメルはエジプト制圧まであと一歩だった、エルアラメインさえ抜けていれば、というものでした。
ですが、エルアラメインを抜けたらイギリス軍が抵抗を止めたという保証は全く無いのです。否、恐らく抵抗を続けた可能性が大です。少なくとも直ちに降伏することなど有りえません。
エルアラメイン陣地を抜けたとしてもまた新たな陣地での戦いがロンメルを待っていたでしょう。

エルアラメイン地区、カッタラ低地地区を抜けると活動可能な領域が広がるのですが、これは逆に言えば戦線を維持するのに必要な部隊が増えるということを示しています。
イギリス軍はエルアラメインの時点でより多くの兵員と部隊を有していました。ナイル・デルタでの戦いではそれまで後方警備だった部隊を含めてより多くの部隊が投入されるでしょう。
更に、ナイル川を渡河するのは、・・・。

10万弱の部隊ではエジプト制圧は困難だったと思われます。
フォン・トーマ将軍の話にしても、まだイギリス軍が増強される前の話なのです。

また、兵站面では、エルアラメインの時点で、揚陸された燃料の9割が前線への物資輸送に費やされていました。エルアラメインからアレキサンドリアまで更に100km、エルアラメインからカイロまでは200km以上です。
カイロまで行っていたら、ドイツ軍の前線に燃料は残っていたのでしょうか。
枢軸軍が仮にアレキサンドリアを占領したとしても、イタリア海軍がアレキサンドリアまでの制海権を握れたとは思えませんので、ここから補給線を引くのは絶望的でしょう。

北アフリカ戦に付いては枢軸軍の兵站が絶望的に悪く、史実の結果はむしろ出来すぎ、というかロンメルの偉大な戦術能力の賜物と考えます。
全てをドイツ軍にしようとリビア経由ではエジプト制圧は不可能に近いでしょう。

やるとすれば兵站を大幅に改善するしかありません。
トブルクの東に新たに港を建設し、イタリア軍の輸送船を拡充し、イタリア海軍に空母を作らせてイギリス海軍に打ち勝ってもらわねばなりません。
なんか、ドイツがイタリアを征服してドイツ地中海艦隊を建設するほうが早いような気もします。

トルコ経由案ですが、ドイツから繋がる鉄道を使用できるというのが最大の利点です。
恐らくは単線だったと思いますが、単線でも鉄道が1本あれば、30〜40万が展開可能です。
史実のエルアラメインの枢軸軍の3〜4倍です。それも、この場合はイタリア軍をリビアにおいて置けばよいので最初から全てドイツ軍で攻撃軍を編制できます。

当時のイギリス軍の状況から推察すると、エジプトを制圧するには、30〜40万のドイツ軍とそれを支える堅実な補給線が必要だったでしょう。
リビア経由の10万と不確実な補給線では無理だったと思います。

ロンメルは戦略的には無能だったと思います。

med

14

date 2007/5/28(月)11:37
uname med

subject re(4):虚偽報告

別宮様

betsumiya> ロックさまがいうように、昔の中国人はまともに見えます。宋代までは優れた文明だったんじゃないでしょうか?日本人はモンゴル大好き人間が多いんですが、こいつらが原因では?

どーでもいい話題では有りますが、・・・。

私も、昔は中国は昔は立派だったと思っていたのですが、・・・。

なんか最近思うのですが、やっぱり「正史」っていうのは都合の良いことしか書かれないので、・・・。

その正史の中でも、定期的に「坑にした」という、軍隊による組織的生き埋め例がでてきます。
戦国時代の秦は趙の兵士を生き埋めにし、項羽は秦の兵士を生き埋めにし、・・・。

それから人肉食の話もけっこうたくさん出てきます。
籠城で食料がなくなったので、城主が自分の愛妾を殺してその肉を兵士に振舞ったところ、兵士が感激して勝った、とか。

みな、紀元前からの由緒正しき中国の伝統です。
なんか、昔からちょっと違ったという気もします。

med

15

date 2007/5/28(月)14:10
uname ロック

subject re(5):虚偽報告

med様 別宮様

欧州もモラルとしては大差ないように思えますが
記述が押さえ気味になったり記録そのものが少ない時代もあります
中国はあるだけマシかもしれません ただ「これが正しい歴史だ」
とするのは時の権力にとって都合良く書きすぎですね
正統を重視する儒教の影響は大きいかもしれません
簡単に言うと「見栄っ張り」と「粉飾決算」という感じでしょうか

中国の正史に関しては面白い見方もあります
書かれた当時の儒者の価値観で都合が良い事が書かれたりしますので
曹操に関する記述が良く残されたのは後の儒者のおかげかもしれません
後の儒教は彼を高く評価できなかったわけですが
再評価をしたのが毛沢東だったりしますので
一気にマルクス方面にいってしまったのは不幸かもしれません

いつの世もそうですが 学者が都合の良いように学問を解釈するわけでして
それはイスラム社会でも宗教学者が良くやっていますよね
日本でも脚気論争などというものが出ましたが 客観視するのが苦手なのかもしれませんし
何かの派閥と保身を優先してしまうのかもしれません
何故保身か というとやはり民衆が怖いわけでして必要以上の情報を与えない考え方もそうですね
そう思うと決定な差になったのは啓蒙思想と産業革命だったのかもしれません

16

date 2007/5/28(月)21:58
uname sai 夫

subject ハムラビ王の名のもとに/刑罰の目的は?

 ゴルゴ13の「ぱくり」です,はい。 今朝,通勤電車の中で,中学生らしい一団が
カルデア王国(別名:新バビロニア)がどうした,ハムラビ法典がこうした,と会話を
交わしておりました。 試験が近いのでしょうか。 学生も,たいへんですね。

 皆様は,刑罰の目的は何だとお考えになりますか? 歴史サイトにふさわしくないか?

 私の刑法知識は,大学の一般教養レベルですが,今では記憶がうすれて,その水準すら
危うい。

 刑罰とは,犯罪者に教育・訓練をほどこして,まっとうな社会人になるよう更正させる
のが目的だ,すくなくとも,それが近代刑法の理念だと教わったような記憶があります。

 しかし,こうも教わりました。 すなわち,法(とくに刑法)の目的は被害者に対する
つぐない(←変な言葉だと思うこともあります…)にある,換言すれば,「正しく」損害
賠償せよ,ということです。 さらに別の表現をするなら,法の目的は,秩序の維持だ。

 近代国家は,私人から復讐権と武器(=復讐の実行手段)をとりあげました。 代わりに
公権力が,それをやってくれる。 乱暴に述べれば,こんなところでしょう。(※) 大衆が
かかる事態を受容しているのも,法と秩序を信じているからこそ。 そうでなければ,
『北斗の拳』の世界になってしまう。

 要するに,刑罰の第1目的は,犯罪者に対する「懲らしめ」である。 これが,私の
結論です。 だから「懲役」というワケだ。 

 イスラム教かキリスト教か忘れましたが,ある宗教物語の中に,こんな一説がありました。
…神は,慈悲深い。 そして,同時に,神は正義の神でもある。 罪を犯した者が罰を
受けて苦しむのは「正しい」ことなのだ!

 司法ネタを,もう1つ。

 (※)市民兵が武器を家庭に常備している,というような話は横に措いて。 その武器
を,私人間の争闘に用いて自力救済をはかれば,れっきとした犯罪ですものね。

17

date 2007/5/28(月)22:22
uname sai 夫

subject 最高裁に違憲立法審査権は必要か?

 別宮様,皆様,いつもお世話になっております。 渡来s,どちらかといえば,
私の方が帰宅が遅い。 他の共働きの御夫婦は,どうなのでしょう? 息子は,とっくに
寝ているはずですが,「おやすみなさい」の挨拶を聞ける時間帯に帰宅したいというのは
無理な願望…なのでしょうね。 これでは,息子が大きくなっても,父の日に何も貰え
そうにない(笑)。

 さて。 さいきん,裁判のことを色々と考えます。 例の裁判員制度の話,そして,
少しずつ現実味をおびてきた憲法改正の話。 たまに聞く裁判のNEWSで,「へっ!?」
と言いたくなるような判決。

 とくに,憲法改正。 記憶に間違いがなければ,フランス共和国の憲法には「共和政体
は改正の対象にならない」旨の規定があるそうで,これでは,フランスが王国に戻ること
は不可能です。 不可能なはずだ。

 現行の日本国憲法の改正に関しては言いたい事が山のようにあるのですが,ここでは
標記の件に限って。 …そもそも,憲法を語るには,いくつかの側面があります。
たとえば「憲法は統治の根本を示す基本法」と言うことも言えますし,米仏の憲法は
国の成り立ちを明らかにしています。 君主国の場合だと,君主と人民の協約という形
で「君主の大権」に対して「人民の権利」を担保する,という性格の法典ということも
言えましょう。 英国の大憲章は,今も英国憲法典群の一部だそうですが,これは元々
王様の大権に抗して貴族達の諸権利(特権)を守るという性格のものだったとか。 その
「貴族」が「庶民(市民)」にまで拡大されて今日に至っている…。

 この英国式だと,大審院に「違憲立法審査権」を与える,というのは,わかるんですよ。
しかし,日本の場合,この制度,本当に役に立つのでしょうか? そんなものより,
古代ローマ共和国のように護民官(笑)を設けたらどうでしょう? 行政府の暴走に
ブレーキをかけるために。

 皆様,どのようにお考えになりますか? 日本の場合,最高裁に違憲立法審査権を与える
ことは必要でしょうか? 私の妄言をただしてくださる御意見をお待ちしております。

 ペルソナングラータ様,護民官というのは,本当のところ,どんな役職だったのでしょう?

18

date 2007/5/28(月)23:35
uname みいこ

subject re(2):Divide et impera

 ヨーロッパは国境が複雑に入り組んでいます。歴史の重みを感じます。2004年夏にドイツ〜北イタリア〜クロアチアを旅行しました。フランクフルトでレンタカーを借りてそのまま南進しました。ブレンナー峠を越える前にオーストリアのインスブルックで道路地図を買いました。第一次世界大戦前まではオーストリア領だった南チロルの都市がイタリア語とドイツ語の両方で書かれていました。

 もし、イタリアで同じ道路地図を買ったら両方の言語で併記されていたかどうかわかりません。オーストリア人にとって南チロルは今でも望郷の念があるのかもしれません。ホテルの表示もドイツ語でした。コルチナダンベッツォを過ぎて平野に出るとそこは完全なイタリアでした。高速道路は一直線でドイツから来たライダー達が170キロくらいで走っていましたので、ベンツであおってやりました。

 スロベニア国境に近い町トリエステで宿泊しようとして、ある小奇麗なホテルを見つけました。フロントに若い男性がいましたので、ドイツ語が話せますかと聞くとドイツ語で返事が返ってきました。ドイツ人観光客が多いためか、ホテルマンは数ヶ国語を話すのが普通なのか、イタリアの小さなホテルでドイツ語が通じたのは、なにか変な感じでした。ヨーロッパの国境と民族の多様さを感じた一日でした。

 スロベニアを過ぎてクロアチアに入ると風景が一変します。クロアチアは断崖絶壁の国です。アドリア海に面した道路をどこまでも南下します。地図にも載っていない小さな村のペンションに泊まることにしました。そこの主は老夫婦でした。何語が通じるかと不安でしたが、ともにドイツ語を話しました。うーん、ヨーロッパの民族は複雑です!

19

date 2007/5/29(火)04:24
uname ペルソナ・ングラータ

subject 護民官とフランス憲法

Sai夫様 

お仕事ご苦労様でございます。「父親の存在感」ですが、私は男として(こう信じるしか仕方ないから)確信しておりますが、父親の偉大さは、本人がいなくても解るものでしょう。ただ、おかーちゃんの言葉の力はさらに絶大(なんといっても「マザーランゲージ」と言う)ですから、母上がこっそり息子殿に悪口を吹き込まなくて、ちゃんと「父は偉大なり」と「宣伝大臣」の役割を果たしてくれれば、でしょうね。

護民官(Tribunus plebis、つづりがあってたか心配)ですが、直訳すると「平民の代表者(指揮官)」で、もともとはローマの共和制移行期に、戦乱で重装歩兵としてあちこちへと従軍した平民達が借金で首が回らなくなった(従軍はすべてタダ働きだったらしい)ため、借金棒引きを訴えて「聖なる山総引き揚げ」と言うストライキを挙行、元老院に対して、自分達の権利の代表者を持つ権利を認めさせたことが始まりだとか。(「良いモンばかりを食っている胃袋に対して腕が怒った挙句に、メシを口に運ぶのを拒んだら、胃袋も死んでしまうが腕も死んでしまうだろう、だから譲歩してくれ〜」、が元老院から平民へのアピールとしてのたとえ話だったそうです。) 金持ちと違って、貧乏だとボランティアするのも負担過多ですしね。この時代なら、借金返せないと奴隷にされてしまいますし。まして国の防衛のために頑張った挙句に、と言うのでは割が合いません。

護民官の最大の武器は「身分不可侵」と、そして「拒否権」ですね。どんな決定にでもNOがいえると言うのはすごい身分ですが、護民官を持ち上げたほうが「平民達に総ストライキをされるよりはまし」と言うところあたりが元かもしれません。グラックス兄弟が出てくるまで、無茶をする護民官は出てませんから、「安全弁」みたいなものだったのかもしれませんね。(グラックス兄弟も、行動パターンが韓国の大統領みたいで、これはこれで面白い二人ですが…)

フランス憲法は、この前の大統領選挙のときにトリノ大学が大規模な憲法アーカイブ(世界中、かつ過去のものも見られる)を作ってるのを発見したので、いろいろ読んでいます。第五共和国憲法の改正条項(第89条)にちゃんと「共和国政体については、改正の対象にならない」と書いてありますね。でもこの条項を削除する改正は可能ですから、二段階で憲法改正をやればOKです。そういえば、うそみたいな話ですが、ミッテランはもともと王統派でしたし… 

フランス憲法で面白いのは、第4共和国憲法(1946年10月27日憲法)94条には、「外国軍による、一部、あるいは全国土の占領下では、憲法改正ははじめる事も進めることも不可である」っていうのまであります。よっぽどヴィシー時代がこたえたと見えますね。

最高裁のことについては、私もよくわかりませんから、専門の方々がどう考えているのか知りたいところです。

日本に本当に必要なのは「独裁官」だ、と思っている
ペルソナングラータ

20

date 2007/5/29(火)08:08
uname betsumiya

subject 懲兵or徴兵

sai夫さま

刑罰は@復讐A更生B一罰百戒、といわれます。裁判所はだいたいBをいいますよね。刑が軽い場合は副次的にAでしょうか。

ただ、日本の場合は量刑が故意犯に甘く、過失犯に厳しいですから、あまり世界的でありません。それと、終身刑がないため、歪んでいますよね。無期懲役より厳しいのが死刑で間がありませんよね。無期懲役など場合によれば12年程度で仮釈放になります。

懲役の「懲」ですが、徴税・徴兵・徴用・徴発と異なり下に「心」がついてますよね。これは明らかに懲らしめようとしてますね。ただ戦前は徴兵について服役年限とかいっており、なんか罰という雰囲気があります。昭和になって廃止になったようですが、その昔は「1年志願」というのがありました。

大学に在籍していると、26歳まで徴兵延期ができ、そこで検査をうけることになります。そして「運悪く」甲種合格になると、1年間に108円(月9円、ただし学卒初任給が50円で、500円あれば家がたった。ただどの程度の家かは疑問)収めれば、現役1年で済み、あと3カ月演習召集をうければ、予備役少尉に任官できました(ただし大半、「赤」じゃなければ、というのが笑わせてくれますが)。

でも、2年現役を1年短縮するために、金を納めろというのはヘンですよね。やはり徴兵でなく懲兵ですかね?ヘンというのでやめたようですが・・・。帝政ロシアには、懲役であっても兵士に志願すれば牢屋から出られるという制度があったようです。第2次大戦で、アメリカも採用し、懲役大隊というのがあったという人がいます。本当ですかね、これ?でもアメリカのことですから除隊になったら牢屋戻りですかね?

別宮

21

date 2007/5/29(火)22:24
uname とある後輩

subject 日本の財政、そして未来。

別宮様、ご無沙汰しております。毎回、下らない質問にも
お答え下さり、ありがとうございます。

さて、今回別宮様にお伺いしたいのは、現在抱えている日本の
「借金」の問題です。

国・地方合わせた長期債務は現在750兆円以上といわれるほどですが、
エコノミストの言ってることがばらばらで
(というかばらばらでなかったことがないのですが)
いまひとつ危機感や安堵の念が起こりません。
貸す側はウハウハかもしれませんが。

日本の借金は危機的状況なのでしょうか?
また、歴史上、現代日本のような財政事情を抱えた先進国があったのでしょうか?
あったとしたら、どのように解決したのでしょうか?
考えが尽きません。

この点、年金をもらえるかわからない未熟者にご教示いただければ
幸いです。

22

date 2007/5/30(水)08:48
uname betsumiya

subject re(1):日本の財政、そして未来。

とある後輩さま

一般的に国家は倒産(支払い停止)しません。倒産にみえるのは、国家債務(国家そのもの・中央銀行・出資比率50%以上の政府系企業対外支払い、地公体は含まれない)が外貨による対外支払いを停止したとき(デフォルト)です。

この対外支払いの停止というのは、やる国は決まっていて、必ず繰り返します。ロシアと中国が代表例で、外国人資産無償接収(つまり平時の略奪)を伴っています。次なる代表例は、メキシコでしょう。ただ、略奪はやりません。いずれの場合も、外貨建て対外債務と実物資産についていわれているのであって、政府の国内債務は関係がありません。なぜかといえば、国内債務については増税する、国債発行する、政府資産を売却する、でいつでも弁済可能です。

SPやムーディーズは日本の国債格付けを落としたりしていますが、これについて日本政府が抗議していますが、当然でしょう。なぜかといえば、トヨタのプレハブ住宅部門が自動車部門から、いくら大量に金を融通してもらっても、トヨタの信用力には関係ありませんよね。

日本にとって問題は、政府の国内債務でなくて、民間の対外債権でしょう。とりわけ中国・ロシア・中南米向けが危ないと思います。英米の会計法だと、中国やロシアへの投資は、やったとたんに25%程度、有税で損金経理の必要があります。これがあるので、外証が勧めるBRICS投資というのは、ファンド向けまたは日本人向けです。日本の銀行は本来こういったものについても危険性を投資家に教える必要がありますが、外証と一緒にやってますよね。欧米の銀行で中国の銀行・国営企業に貸しているところはまずないでしょう。また銀行は企業会計について、もっと公正を期するよう主張せねばいけないでしょうが、日本の銀行は粉飾決算をやってたんで、それもいえないんですね。

銀行は国家へは「貸す」ではなくて「投資」であって、金利はよくとも長短バランスは悪くなりますよね。国家より銀行の信用度は劣るので、国債投資は儲からないはずです。そして地方債と国債を一緒にするのは出鱈目です。それならば夕張の問題は起きません。銀行は地公体貸し出しは審査をキチンとせねばなりませんし、地方の保協貸し出しもまた同じです。

日本のような国債発行額のGNPの5割増しというのは、よく発生し、戦間期のヨーロッパ諸国や戦争国債を出したところなどみなそうです。大概は中央銀行引き受けで、日本のように年金・銀行で間に合っているというのは歴史上ないでしょう。それだけ国民が裕福で、銀行に預金しているということです。一方、年金債務については日本の場合、積み立て方式ですから健全であって、その分は180兆円あります。また中央銀行の外貨保有は両建て分で引いていいでしょう。そうなると実国債発行高は350兆円だという試算があります。つまり、借金が増えても、それに見合った流動性がある資産があれば両建てなだけですよね。

ご指摘のように例がないので、難しいですが、財務省が騒ぐほどのことはありません。ただ、地方は深刻です。無駄なハコモノ投資など土建屋行政を止めさせる必要はあるでしょうね。また、厚生年金について、制度上の不安などまったくないはずです。基本はインフレが怖いのであって、次は役人の無能でしょう。とにかく役所は複式帳簿をやってませんし、記録がないなど銀行であれば首吊りモノを平然といいます。ですが、民主政治ですから、有権者次第ですよね。野党社会党が自治労と組んで、合理化反対・コンピューター化反対といった結果です。国民総背番号をやらねば帳簿付け事務は無理です。

別宮

23

date 2007/5/30(水)10:31
uname 臨界現象

subject 株と戦争

グリーンスパンが先日、中国の株式市場について「劇的な収縮があるだろう」と発言
しましたが、中国人は完全にスルーしております。単なる嫉妬と解釈しているとか。
かつての日本の株式市場よりも出鱈目な市場制度になっているわけで、
そりゃバブルでしょうと一致するところだと思います。さすがに香港の資本家は警告しているようですが・・・
バブルがはじけたら、また「中国の発展を妬む外国の陰謀」とかぬかすんでしょうね。
もっとも、日本の右翼・左翼にも「バブル崩壊は米国の陰謀」とかいう人もいましたが。。。

ただ、一方で、ここ数年の日本の対中貿易は増加傾向にあるので、
バブルがはじけてしまうとどうなってしまうのかなとも思います。

少し話がずれてしまいますが、一般的に株式市場と戦争の関係はどうなっているのでしょう。
第1次大戦中のヨーロッパの株式市場はどうなっていたのでしょうか。

24

date 2007/5/30(水)13:47
uname betsumiya

subject re(1):株と戦争

臨界現象さま

中国バブル説について、一度反論したことがあるのですが、この国は自由経済ではなく社会主義経済です。もし、株価が下がるのが嫌ならば、財政を動員するなり、公安でブローカーをしょっぴくなりして、操作すると思います。したがってバブル崩壊はなく、あるのはインサイダー取引と賄賂です。

グリーンスパンも多くのアメリカ人と同様に、日本と中国が同じと思っているだけでしょう。また、中国株式市場が戦前の日本なりに似ているという人もいますが、それにも首を傾げます。というのは株価というのは会社が発行する株式ですが、中国には会社法がありません。役員を誰が選任しているのか、株式総会があるのか、会計について誰がチェックしているのかわかりません。多くの日本人ジャーナリストも出鱈目をいいますが、会社というのは営利が目的であって、企業の社会的責任とは、その長期的な擁護のためです。

中国の会社にも決算らしいものは確かにありますが、キャッシュ・フロー以外は出鱈目です。第1に大半の中国人は複式帳簿を知らず、社会保険庁職員のようなものです。第2に上場会社の大半は国営企業の子会社です。子会社を上場させるという方式は日本だけのものです。説明は長くなりますが、これをやるだけで粉飾一歩手前であって、禁じ手で東証が悪習を残したんでしょう。それに子会社の株価というのは低迷が普通です。子会社の業績がグンとよくなれば、親会社は吸収するでしょう。

とにかく、上海A株というのは開所以来単純で値下がりしています。曲がりなりにも成長しているとすれば、これはあり得ませんよね。日中貿易とは粉飾貿易で心配は不要です。中国商品で日本にきているのは100円ショップとOEMですよね。こんなものは中国でなくともどこでも作れます。とにかく、中国ブランド品というのは見たことがありません。大豆を帳簿で5回転がせば、いくらでも輸出入は増えます。

第2次大戦中の株式市場として欧米で残ったのはロンドンだけですが、政府が配当制限をやりましたから、事実上市場として死んだも同然になりました。戦後も英独仏ともに社会主義経済をやりましたから、規模はたいしたことはありません。要は株式市場とは、日米が圧倒的です。他はローカル市場です。戦時中、アメリカ株は急上昇しています(金本位下)。第1次大戦中も株式市場としてはロンドンだけといっていいでしょう。独仏というのは家族経営が多いんですね。クルップも非上場です。ロンドンは大戦後期になって値上がりしました。

別宮

25

date 2007/5/30(水)19:22
uname とある後輩

subject re(2):日本の財政、そして未来。

 別宮様、ご回答ありがとうございます!
なるほど、結局貸す側が銀行と国民なだけということですね。
国内で回転させている、と単純に考えていいんでしょうか。

ただ、別宮様のおっしゃるように、
無駄なハコモノ→実質価値なし&赤字垂れ流し
で国民の資産が目減りする、と言うことがありえますよね。
トヨタのプレハブ住宅部門が大赤字&放漫経営だったら、
融通する方も何か考えないと・・・・

BRICS投資なんて、今後自分も勧める側に回るかもしれませんので
偉そうなこといえませんが、絶対にやりたくありませんね。
日経など盛んに煽ってますが、どうしてそこまでと言いたくなります。

個人情報保護というのは、馬鹿らしくてやってられません。
あんなの、中の人がちょっと出来心起こすか買収されたらアウトという状況が
全然変わってないのに・・・国民総背番号を辞めた所で同じですよね。

26

date 2007/5/30(水)20:51
uname 偽名ナオヒロ

subject re(2):Divide et impera

お久しぶりです。偽名ナオヒロです。
今からでも分割できませんかね。あの辺。内モンゴルやチベットを含めて、なんとかバラバラに。
なんか良いタイミングはないものか。
どうもくだらない話にて失礼しました。

27

date 2007/5/31(木)08:43
uname betsumiya

subject re(3):Divide et impera

偽名ナオヒロさま

中国の命運を決めているのは日米露です。現在は日米とみていいでしょう。

リットン調査団というのが満州事変後ありましたが、団長のリットンという人は調査団報告とは別に、自分の意見を妻あてに書いています。それは「日本は中国に混乱を引き起こそうと、あらゆる機会に分裂集団(弱いところ)を支援している」というものでした。

イギリス人からみれば、これが日本にとっての正しい政策でした。イギリスは"Divide et impera"を欧州大陸で実行し、統一勢力(ルイ14世、ナポレオン、ヒトラーなど)が出れば、常に滅亡しそうな弱いところを応援しました。

ところが、戦間期の日本の外交(軍部の謀略を含めて)は、幣原は「内政不容喙(口出ししないこと)・絶対無抵抗」であって、「中国に尽くせば、いつか日本に向いてくれる」でした。陸軍支那通の対中方針は、「強いところにつき、そこから分け前を貰う」でした。例えば関東軍司令部(わずか50人内外)は、国民党の宿敵張作霖を殺害し、そのあと国民党から満州を(できれば謀略で)奪おうとしました。

一方、アメリカの第2次大戦後の対中政策は幣原と同じでした。具体的には「国共仲良く、統一中国をつくりましょう。そのため援助を惜しみません」というものでした。これは不可能目標です。なぜかといえば国共両方ともボルシェビキであって、権力は「大砲で生まれる」すなわち、選挙・言論ではなく暴力で決めるという主義でした。

アメリカも戦前の日本の愚を繰り返しているんですね。ニクソン訪中で「強いところにつく」に変更しました。日米とも中国から経済・政治ともに手を引き「自由」「民主」だけをいい続けるべきです。そうすればいつか分裂します。経済的にも問題ありません。日米とも1945年から1983年の間、中国との貿易は「天津甘栗」程度しかなく、それでも日米経済は絶好調でした。

別宮

28

date 2007/5/31(木)08:56
uname betsumiya

subject re(3):日本の財政、そして未来。

とある後輩さま

日本の国債は、昔の大蔵省の役人が制度設計したもので随所に、外人投資家が実物としては買えないような仕組みが施されています。

まず登録債方式ですから、日本以外における決済が困難です。そのうえ、途中償還条項というのがあって、国は任意の時期に途中弁済できることになっています。野党代議士がかつて、金利の低いさいに、「高利国債を償還して、低利国債に置き換えるべきだ」と主張し、国は「国際信用」がとかいってました。

とにかく、外人投資家には買ってもらわなくて結構だ、ということで、外人保有は0.5%以下でしょう。長期国債保有者は全国銀行が4割、年金が5割5分じゃないでしょうか。

別宮

29

date 2007/5/31(木)20:41
uname sai 夫

subject re(1):懲兵or徴兵

 別宮様,御教示,ありがとうございました。

 懲役大隊か懲罰大隊か,そんな映画を,TVの深夜洋画劇場で見た記憶があります。

 まさか実話とは思いませんでした。 いや,この「実話」も,我が愛する週刊実話
程度なのかな(笑)。

 そういえば,前大戦末期,ドイツの人的資源が枯渇しかかった頃,糖尿病で兵役免除
されていた者たちばかり集めて「国民突撃隊」の糖尿病患者部隊なんてのを作った,
という悲喜劇を聞いたことがあります。 食餌療法を続けながら訓練したそうですが。
半信半疑です(笑)。

30

date 2007/5/31(木)20:50
uname sai 夫

subject re(1):護民官とフランス憲法と王様

 ペルソナングラータ様,御教示,ありがとうございました。

 話を,そらしますが,御容赦ください。

 アメリカで大ヒットしてる映画で,古代のギリシア対ペルシアの戦争の,テルモピュレ
の戦いを描いた作品が,近々,日本でも公開されます。  

 老父によると,この題材は,1960年代にも映画になっているのだそうで,父は観たこと
があると申しておりました。 スパルタの王様を演じた俳優も,その王妃を演じた俳優も,
共にシブくて良かったそうです。 昔の王様は大変だったんだなぁとも申しておりました。
 
 敗北必至の戦闘に300名そこそこの部隊を率いて出て行く。 そして,戦死。 救いは,
それが無駄死にではなかったことでしょうか。 ノブレスオブリージュの最たるものですね。

 後鳥羽上皇も,承久の戦で,軍の先頭に立って進めば,勝てたかもしれないのに。

31

date 2007/5/31(木)21:14
uname とある後輩

subject 他国に国債を買われることは危険なのか

別宮様、国債についてのご教示ありがとうございます。
日本の国債の大半が長期国債といいますから、
この辺のやりとりは結局古臭いままなんですね。
オプションだの先物だのありますが・・・

少し話がそれますが、一点お聞かせくださいませ。
例えば日本より国債の外人保有率が高い先進国(いくらでもあると思いますが、
例えばアメリカ)に対し、買主がそれを外交の一手段として
用いる、ということは可能なのでしょうか?

石原慎太郎など、「外圧に対抗して米国債を売れ」などと息巻いていますが、
こんなことで米国が動くとはおもえないのですが・・・。
極端な話、ある国が他国の国債を大量に購入して
その国を自分の思うがままに操る、ということはできるのでしょうか。

下らない質問かもしれませんが、ご教示ください。

32

date 2007/5/31(木)23:51
uname betsumiya

subject re(1):他国に国債を買われることは危険なのか

とある後輩さま

大昔、68回国債というのがあって指標銘柄といわれていました。当時の業者間売買の方法は、1カ月分全部まとめて20日に集中決済するという方法でした。

売買単位は10億円でしたが、ディーラーの方は持つ時間はせいぜい30分といわれていました。それも為替と違ってブローカーを介しませんから「68回3本(30億円のこと)売りたい。値段はいくら」これしかいいません。相手方は「買いたい。8円20銭(108円20銭)」と答え売ったといえばそれで終わりです。そして30分たって買い戻してポジションゼロとなります。要は築地の仲買と一緒です。

ところが、こういった「坊や」の取引が積もり積もって、大和銀行(この銀行はちょっとおかしいところがありました)は、1日、180兆円の決済になったことがあります(当然、日銀に業企の部長が呼ばれて怒られました。「御行は日本の決済制度の円滑な運用に関していかなる見解をおもちでしょうか?」なぞいわれて)。当然USトレジャリー(とディーラーは米国債と呼ぶ。日本国債はJGB)はもっと取引は大きいでしょう。ですから、いきなり日本の政府のもつ20年米国債30兆円売っても、市場はわからないくらいでしょう。ただ、これは「実弾」であって「坊や」取引とは違いますから、市場心理に与える影響はあるでしょうね。

ただ、実務的なことからすれば、外貨準備というのは「円」の安定が目的ですから、「外貨」以外では金しかもちようがありません。そして、30兆円の金とは10万グラム=1000トンです。人類の現在までの産金が3000トンといわれていますから、調達不可能でしょう。仕方がないからユーロといっても、実物でやると相場が動きますし、円へのヘッジになりませんよね。橋竜がなんかいったことがありますが、米国債の値段を下げたいのであれば、こちらの方が効くでしょう。「口先介入」という手です。

政府による他国あてローンはOEMですが、西原借款の例をみるまでもなく、これは贈与の一種です。一般に金を貸したり、贈与しても相手に屈辱感を与えこそ、長期的には感謝などされないでしょう。首相と財務大臣が米国債を売りたいは問題がありますが、無責任の人が何をいったところで、関係ないでしょう。

別宮

33

date 2007/6/1(金)16:07
uname ペルソナ・ングラータ

subject 市民よ、武器を取れ!

sai夫さま

敗戦必死でも先頭に立って突撃した王様、といえば、ボヘミア王ヤン(ルクセンブルク家)と言う人もおります。仏軍劣勢のクレシーの戦いで、自身は病気で盲目となりながらも落馬せぬため馬に体をくくりつけ、英軍の長弓隊のとばす矢が雨霰と飛ぶ戦場にボヘミア騎兵隊50騎を率いて最後まで踏みとどまり、最後は三騎連ねて敵に突進して華々しく戦死したとか。

ただこの王様のばあい、まったくボヘミアとは関係のない戦争で、関係なくフランス応援して(ただ単に仏が劣勢だったからか?)、国をほったらかして最後は無責任に戦死してますから、ノブリス・オブリジェと言うよりただの戦争好きですけどね…

天皇と戦と言えば、後醍醐天皇も、危なくなると最後はコソコソ女装して比叡山に逃げ出してますけど、どうも大事なところでフェミニンなんですね。明治帝も、鳥羽伏見の戦いのときなどにこの真似をしていたら、たぶん明治の繁栄は無かったでしょうね。「武器を取れ」と命令する人間は、やっぱり馬上の人のほうが格好がいいですよネェ。

そういえば、共和制ローマ人は平民でいくら借金があろうが自分の畑が戦場になろうが金持ちが憎かろうが、祖国の戦のためにはすべて全力で対処してました。下々にまで自国に対する責任感(オブリジュ)が共有されていたのでしょうね。これに比較できる人民は戦前の日本人ぐらいでしょう。日本の左翼(とその転回形である右翼)はやれ陰謀だ物欲だ人民の無知蒙昧だ(中国に利権を求めるアメリカが、ソ連と結託して陰謀でもって日本を奴隷にすべく戦争を始めさせるように陥れた)と卑屈なことばかりピーピー文句言いますけど、ちがいますよねぇ…

ちなみに、「アラーム」は元々イタリア語All'arme(武器を取れ)が英語になったものでございます。「アラート(警報)」も、All'erta(見張り台へのぼれ)からです。「皆、武器を取れ」と言って、取る武器がろくに準備できて無いのがイタリア流ですが。(だからmed様に反論できないんだよね…)

ペルソナングラータ

34

date 2007/6/1(金)18:47
uname 偽名ナオヒロ

subject re(4):Divide et impera

別宮さま
Divide et imperaは有利な案でもなんか不人気な感じがしますね。なんとなく関わりを避けたい。オバサンらが騒ぎそうな。
話変わりますが役所が24時間、年中無休にはイツになったら、なるのでしょうか?今日仕事休んで免許の試験を受けに行ったが落ちて、
また休まないとならない。自治労が反対してんのですかね。郵政民営化しても土日やるんでしょうか。
警察、消防、自衛隊を見習って三交代とかできるだろうに。

35

date 2007/6/1(金)19:25
uname 臨界現象

subject re(2):株と戦争

別宮さま、臨界現象です。

確かに、中国経済がバブルだというのは、中国政府自体が壮大な粉飾決算を
やっていることを考えれば、バブルではないですね。
上海A株は2006年には急激に上昇し、会社法もあるらしいのですが、
結局、党の指令でどうにでもなってしまうので、どれだけ意味があるのか疑問です。

面白いことに、中国政府の発表するGDPが粉飾だというのは、トーマス・ロウスキーという
アメリカ人の学者(ピッツバーグ大学)がまじめな学術論文にしています。
http://www.pitt.edu/~tgrawski/papers2001/gdp912f.pdf
(日本語でも紹介されています。http://tameike.net/pdfs2/tame141.PDF)

ただ、いまいち理解しないのですが、こうした粉飾を行って(場合によっては、強引に株価を上げて)
経済が好調なことを示している場合、結局どうなってしまうのでしょうか?
単に、中国にようやく産業革命らしきものが起きていると理解しておけばいいのでしょうか。

中国を第1次世界大戦のドイツ(急激な経済成長と軍事バランスの変化)にたとえる人も
多いと思うですが、どうなんでしょう。
作戦計画の暴走で台湾に武力侵攻、みたいなことになりそうな気もするのですが。

36

date 2007/6/1(金)22:24
uname 渡来 静

subject サイト上の討論「短期戦幻想」とフェデロフM1916

 別宮様,みなさま,いつもお世話になっております。

 今夜は宴会で遅くなりました,渡来静です。 6月になったから,サイト上の討論
が新しくなっているかしらん,と来てみれば,プロルス様との「短期戦幻想」。
面白く拝読いたしました。

 日本からロシア帝国へ,あんなに沢山の武器が輸出されていたとは知りませんでした。
ライフルだけで100万! もっと少なかったと思っていました。

 当時の日本の工業力からすれば,それらの武器の稼働率は,どうだったのでしょうか?
およそ,戦場での兵士の悪夢とは「敵が来た,引き金を引いた,タマが出ない!」だと
言われているそうですが,せっかく買った武器が故障続出では,かえって日本への恨み
につながりかねない。 デミング博士が来日する前だから,QCなんて無かったでしょう
し(笑),ちょっと気になります。 

 フェデロフのM1916という自動小銃は,ロシアの銃なのに,6.5mm口径という日本で
お馴染みのサイズ。 何故か?と思っていたのですが,そんなに沢山のライフルや弾丸が
ロシアに輸出されていたのだったら,ひとつコイツで自動小銃たらいう物を造ってみるべぇ,
と考えた造兵将校がいても不思議はない。 この解釈,正しいのでしょうか。

 福住兵器工廠のサイトによれば,この銃は,今日主流の「突撃銃」の元祖ではない,
という扱いだそうです。 従来の小銃弾を,そのまま用いているから…というのが理由
らしい。 でも,M16に先立つ高速小口径弾使用銃,と敬意を表してくれる人がいても
いいのでは。

 たまには,有名な分野で「何々をつくったのはロシア人が第1号」というのが有っても
よろしいと思うのです。 こんなことを言うのは,わたしがロシア史に無知だからか?

 ところで,このBBS専用で,メールアドレスを夫婦共用してまいりましたが,いよいよ
実家にインターネットの設備をおく日が近づいてきました。 そろそろ,アドレスを変える
かもしれません。 その時には,お知らせしますので,みなさま,よろしくお願いします。

   石立鉄男氏の訃報を聞いて合掌,渡来静

37

date 2007/6/2(土)00:19
uname betsumiya

subject re(1):サイト上の討論「短期戦幻想」とフェデロフM1916

渡来さま

面白く読んでいただいてありがとうございます。日本が帝政ロシアに輸出した武器は多岐にわたり、いわば古物一掃大処分です。

第1次大戦ではみな古い武器を取り出してやりましたから、今様のハイテク兵器の時代とはちょっと違っていたようです。第1次大戦は、毒ガスとタンクを除くと新兵器は出ていませんよね。空母、ロケット、原爆なぞ、とんでもない兵器ですよ。使われた方はみな怒ってますよね。

38式はボルトアクション式小銃の最高傑作でしょう。ブルシロフもこれで勝ったようなもんです。デザインも菊の御紋章に三八式となぜか漢字で刻印されペルソナングラータさま風にいえば「お茶目」な感じで、やる気でますよね。輸出用は御紋章はヤスリで削ってだしましたが。つくったところも小石川の砲兵工廠で、今の後楽園野球場で、製品バラツキもでないような(関係ありませんかね。ただ部品点数が少ないのが特徴です)。

フェデロフは自動小銃の祖であるのは間違いないでしょう。ただ製作点数が少ないのと、実戦で使用されてませんよね。けっきょく小銃は量がつくられてないと有名にはなれませんよね。口径6・5ミリは38式を流用したためでしょう。事実だと思います。第1次大戦で6・5ミリ組はイタリアとルーマニアで、あまりパフォーマンス良くなく、大口径化という反動が起きました。ただ、カポレットーまではイタリア兵は善戦していました。ルーマニア兵は分列行進ができないらしいですから、小銃以前の問題でしょう。

ただフェデロフはガス圧方式でしたか?オウムがカラシニコフをつくれず、北朝鮮はようやくできたといわれるくらいで、銃身に穴を開け、ガスをパイプで送らねばなりませんが、そこが難しい。穴とパイプの接合が、溶接では駄目なようで、一工夫要るようです。読んでいる方にお願いですが、「そんなもの簡単だ。こうすればいい」という人が、こういった日本語サイトだと出てくるんですが、危険ですから書き込みしないでくださいね。

別宮

38

date 2007/6/2(土)01:11
uname betsumiya

subject re(3):株と戦争

臨界現象さま

上海A株のうち2割り近く整理ポストでしょう。韓国株式もそうですが、時価総額の大きい中心銘柄が倒産で上場廃止になる、片方で平均株価は、銘柄入れ替えをする、上場株のみで指数をとるというやり方は一種詐欺ですよね。

中国の会社法というのは以前も外国企業(三資企業)にはあったんですが、上場会社の大半は国営・公営企業の子会社であって、国営企業は会社法の対象になっていません。決算は複式帳簿はやらないうえ、中国の大学に商学部はありません。教えようにも統一した会計方法はなく、基本は「大福帳」方式=現金出納帳です。

中国GNP粉飾説は以前からアメリカ学者でいっていた人がいました。面白いことにロウスキーと同じく、エネルギー消費との関連を説く方法でした。ただ、エネルギー消費も政府発表ですから、論証の基礎がどうでしょうか?

中国のエネルギーの大半は石炭です。仮説に従えばGNP2倍を達成するには、石炭算出を2倍にせねばなりません。ただ華北の冬場を歩いていると、一般平屋民家が石炭生炊き、すんわち日干し煉瓦の釜で暖房・煮炊き兼用で燃やしています(標語で昔石炭はコークスにしてから使いましょう、というのがありました)。あと目につくのはセメント工場です。ですから、日本人リベラルがいう日本の公害技術を移転せよというのは虚妄ですよね。民家用の集塵機の技術などありませんし、高くて買えないでしょう。

むしろ電気を普及させることが先決です。ですが銅線の電線を都市以外に引いたら、全部盗まれますよね。それゆえ電話も普及しません。でも、インターネットは国民の3億人がやっていることになっています。

産業革命というのは人口の都市への集中です。これは自由があれば簡単ですが、中国の共産党エリートというのは、大衆は愚かと信じ込んでいますから許さないでしょう。また上海へハコモノを推進しながら、地下鉄・道路はいっこうに進みません。中国人というのは「目」にみえないと駄目で抽象思考に弱いんですね。中国の新幹線というのは、日本と違って、在来線と別に新線をつくっているのではなくて、在来線を改良して新幹線を走らせているんですね。高速道路も同じです。早道を狙うため1本抜けているんですね。

昔、上海で日本人修学旅行生が巻き込まれた鉄道事故がありましたが、事故が拡大したのは、鉄道との平行道路がないためでした。でも鉄道を引くたびに平行道路をつくっていった昔の日本鉄道技師に頭を下げるべきでしょうか。経済データの誤魔化しは実害は自らの経済政策を設計できないだけでしょう。

別宮

39

date 2007/6/2(土)10:44
uname ウルトラザウルス

subject フェデロフM1916と38

渡来 静>  フェデロフのM1916という自動小銃は,ロシアの銃なのに,6.5mm口径という日本で
渡来 静> お馴染みのサイズ。 何故か?と思っていたのですが,そんなに沢山のライフルや弾丸が
渡来 静> ロシアに輸出されていたのだったら,ひとつコイツで自動小銃たらいう物を造ってみるべぇ,
渡来 静> と考えた造兵将校がいても不思議はない。 この解釈,正しいのでしょうか。

 フェデロフ・アブトマットは、6.5ミリ小銃弾が自動化に向く特性があると着目した帝政ロシア軍のフェデロフによって設計されました。
 つまり、世界初の自動小銃は、38式の実弟に当たるわけです。但し、その後に世界中でベストセラーとなったカラシニコフシリーズは、ドイツ製MP-38をオリジンにしていますから、直接の関係はないようです。
 なお、自動小銃の主流は、長らくガスオペレーション方式でした。

 ZARDの坂井泉水さま急死によって、数日間何も手に付かなかったウルトラザウルス

40

date 2007/6/2(土)16:47
uname 臨界現象

subject re(4):株と戦争

別宮様

上海株のからくりはそういうことだったのですね。近年のあまりの狂乱に、つい、つられてしまいそうになりました。
中国は、目に見える部分にしかいかない、というのは非常に納得のいく説明です。
近代技術で重要なのは、見た目よりも、それらを使いこなすノウハウですよね。軍事でもそうかもしれません。
同じ社会主義でもソ連はなんだかんだで数学などですごい人材を輩出していたくらいなので
そういった目に見えない部分も頑張っていたようですが、中国はどうもさっぱりですよね。
例のロケットもロシアの古い技術そのままのようですし。

ただ、こういった粉飾国家の軍事力というのはどのように評価したらいいのでしょう。
識者によっては、台湾海峡の軍事バランスが変わってしまうのでは、という人達もいます。
(http://blog.canpan.info/okazaki-inst/archive/202)
どれだけ増強しても、日米がそれに応じて適度に増強しておけば、とりあえずは大丈夫だと思うのですが
やや甘い考えでしょうか。

41

date 2007/6/2(土)22:04
uname SLEEP

subject re(5):株と戦争

臨界現象さま、別宮さま

私の業界で、ここ数年、中国が製紙マシンを海外からたくさん買いまくって、これは経済成長も本物か!とか日本に紙を輸出するんじゃないか?という話にもなりました。で、今現在どうかと言うと全然稼動してないらしいのですね、これが。おそらくは地方ボス同士の意地の張り合いで、向こうが北欧の最新型導入ならこっちは三菱の最大級だ、とかロクに需要も考えず買いあさっただけでしょう。上海Aとかいうのは今思えばその調達資金に使われたのかもしれませんね。

そして実際の生産量も出鱈目で推定でしかわかりません、ちなみに南米や東南アジアですらそのぐらいはできてます。とにかく炭鉱やらの労働災害でいったい何百万人死んでるんだ?とかもうマジメに考え出すと頭が痛くなることばっかりです。公害も深刻でネットにグロ画像が上がってます。
http://jp.epochtimes.com/jp/2007/06/html/d68967.html
もっとも本当にグロテスクなのは、共産党支配であり国営企業の無責任体制でしょう。
これなら別宮さまが別スレで書かれている、中国分裂は日本の幸福、というより世界中いや中国人自身にも幸福じゃないかと思えてきますね。

SLEEP

42

date 2007/6/2(土)22:15
uname とある後輩

subject re(2):他国に国債を買われることは危険なのか

別宮様、ご回答ありがとうございます。
大和銀行のお話には笑ってしまいました。
米国債を売ったところで、それをどうするか、という
所までは考えてませんでした。

個人や企業単位でなら金を貸したり、贈与したりで
感謝はありえますが、
国単位ではありえませんね。
韓国や中国をみてつくづくそう思います。

こうした問題、最近とかく仕事に追われて思考を停止しがちでした。
ありがとうございました。

43

date 2007/6/2(土)22:28
uname 二等兵

subject re(6):株と戦争

二等兵であります。二等兵、印刷屋の営業であります。

「中国紙」使い物になりません。紙も「高度工業製品」
なのであります。つまり紙にも厚さがありまして、それが
常に一定でなくてはならないのです。他の工業製品と同じです。

彼の国には「品質管理」の概念は未来永劫根付く事はない
と思います。機械・生産設備さえ手に入れれば・・・は
最大の間違いです。「紙がボコボコ」してりゃ、印刷機
にカカラネェだろ!!です。

皆様のように、「国際金融」の知識はありませんが、
結局この国は「100円ショップ」以外のまともなもの
は創れないのでは?と思います。

一時流行った「韓国コート」も品質イマイチ、
インドネシア製の「シナール」の方が余程立派です。

以上現場からです。

44

date 2007/6/3(日)06:36
uname 黒田長政

subject 内外価格差と中国の携帯料金

別宮様

自動車雑誌を読んでいると、タイにも日本をはじめ、欧州のクルマが売られていること
がわかりました。中でも私の興味をひいたのが、クルマの部品屋の価格です。
日本で2,000円で売られているシトロエンのオイルがタイでは600円(邦貨換算)で
売られているとのこと。一つだけ買えば輸送量などで赤字でしょうが、たくさん買って
輸入すればいいかもしれない?と思いました。

友人はプジョーに乗っているのですが、日本の代理店に部品がない時は
(いつ日本に入るか約束できない、と正規ディーラーで言われた)、ネットでスペイン
のクルマの部品屋にFAXで部品を注文し、最短2週間、最長でも1ヶ月で部品を入手しました。
日本での価格よりも一桁少ない価格だったそうです。

NHKによると、おととい、中国大陸のアモイで携帯電話のメールで連絡をとりあい、国民が
デモをおこなった、とありました。

中国での携帯電話の普及を考えさせられますが、じつは日中の平均賃金の格差からいって、
中国人は日本人から見てかなり安い料金で携帯電話を利用しているのではないですか?

ここで、NTTドコモの料金設定は適切なのか?という話も出てきます。
月の携帯料金が2万円、と言っていた勤め先の同僚も、実際いました。
いくらなんでも使いすぎ、払いすぎ、だと思いますが、いかがお考えでしょうか?

黒田                        謹言

45

date 2007/6/3(日)08:29
uname betsumiya

subject re(1):内外価格差と中国の携帯料金

黒田さま

内外価格差ですが、外車の部品は現地の方が安いのは当然でしょう。ただ、アイテム数が極端に多いですから、流通業者が在庫をもつことが難しく、日本車の部品も日本では法外に高いですね。ただ、純正部品でも日本には中古解体屋が滅亡したとか、元来、車を自分で修理しませんから、仕方ないですね。

アメリカの日曜日、教会から帰ると旦那は、家のペンキ塗りと車の修理にかかりきりですし、本屋には家と車の修理本(車など車種ごと)が処狭しの如くです。

NHKの中国報道はほぼ全部ウソです。まず、中国人における携帯は、けっこう高く(500元/ヤミで6000円くらいか)、常人はまずもてません。もっているのは社用組・外資雇われ・賄賂獲得組の3者(の子供)しかないと思います。こういった人が組むデモとは何か?また、こういった特権階級の数は、とんでもなく多いのもまた事実です。でも、根本には道徳的に正しくない人種ですから、そもそも報道に値するか、それをNHKは考える必要があるでしょうね。

今日の朝もNHKは、中国で豚肉安定化のため国営備蓄豚肉飼育場をつくり、成功していると報じていました。これはウソです。なぜならば、これは国営農場と変わらず、民営圧迫・官僚非効率化(国営になると人間働くなります〜NHKや社会保険庁と同じ)により、そのうち補助金行政に陥るのは必至です。豚肉の冷凍保存・米備蓄・石油備蓄など採算の合わないことを国がやるのはいいのですが、民間でできることを国がやれば必ず失敗します。この当然のことをNHKは無視します。

加えて、バーナード・ショー的ジャーナリストという悪もやっています。独裁国家で、取材対象が制限されたならば、それを疑うのがジャーナリストです。独裁国家の役人に接待をうけ、小銭をもらって、迎合する報道を行うことは、社会悪ではないでしょうか?本勝とか戦前の残滓のようなのが、日本には多すぎるんでしょうね。

携帯の適正料金はわかりませんが、装置産業(つまり人件費はかからず)にもかかわらず、数年で黒字になるというのは、常識外ですね。放送局と同じく独占企業ですから、政府の采配が難しいですね。ただ、世界一高い(石油の出ない国はいくらでもある)電力料金とか、日本の独占企業は不当な価格付けをやってますね。

別宮

46

date 2007/6/3(日)09:20
uname betsumiya

subject 中国で紙をつくる?

SLEEPさま 二等兵さま

随分前ですが、国松警察庁長官が(オウム?)にピストルで撃たれた場所にいったことがあります。そこには以前千住製紙という板紙の工場がありました。それがマンションになったのですから倒産したんですね。

これの原因が、二等兵さま指摘する「ハイロウ」(当時、そう呼んでいました)問題で、中芯原紙はつくれるのですが、ライナーができないんですね。これでは採算がとりにくいですよね。紙の厚さが一定でないと、板紙でも印刷のノリが悪いんですよね。同時に本州製紙江戸川(これ今あるんですかね?化粧用板紙をつくっていました)にいき話を聞くと、東京には地盤沈下があり、それを織り込んで操業しながら修正していかないと駄目といわれました。

千住製紙は稲わらを原料にして学童用の馬糞紙をつくることから出発したんで、ハイロウを解決する技術をもってなかったんですね。それと重油ボイラーの排気と排水の公害問題から、立ち行かなくなりました。でも、当時は必死だったんでしょうけれども。とにかく製紙業は操業技術です。加えて、メートル法とヤード・インチ法の差でワイヤー幅に違いがあり、抄紙機というのは輸出入に適してませんよね。つくっているのは日本でも三菱とIHIくらいですか?製紙工業は「高度工業製品」の中でも操業技術がからむ難しい業種です。

そのあと中国の鎮江にある国営製紙工場にいきましたが、原料は揚子江の葦で、馬糞紙より色が薄いが厚ぼったい包装用紙(?)をつくっていました。工場長(共産党幹部)が見栄を張って、日本から中古印刷機械を買うとかほざいておりました(今度は金ナゾ貸さんぞ、と再確認しました)。千住製紙の経験から、据付から公害除去、操業指導までが機械本体より高くつくことがわかっていましたから、バカめと思った次第です。

その工場長の前任は、警察のなんとかとかいっていました。共産党体制ということかもしれませんが、幹部というのは立派な事務所にカラオケ設備をおいて、ひがな茶を飲み、わけのわからぬ文学を読んで、偉ぶるだけで何も知らないんですね。米坪いくらの紙つくってんだと聞いたらキョトンとされました。

現場の人も、人数多いばかりで、1日5回の紙切れで、ついに普通の操業中の場面に合いませんでした。中国で印刷用紙つくるなぞ無理でしょう。輸入紙以外は新聞用紙しかみたことがありません。コート紙はあるんですかね?

別宮

47

date 2007/6/3(日)10:31
uname 二等兵

subject re(1):中国で紙をつくる?

別宮先生、二等兵であります。中国産のコート紙は生産して
いないと思います。使った事ありませんから、自分もこの
業界長いですが、外国産コート紙は韓国・インドネシア以外
は使った事ありません。

高速で回転している印刷機が紙の「ハイロウ」が原因で
止まった日には大変な事になります。通販カタログを印刷
している、高速輪転機は一台5億〜10億するのですから、
目もあてられません。

中国の印刷技術は機械は日本のガタの来た中古です。
印刷工の技術留学生は大勢来ていますが、彼らは帰国後、
習得した技術を利権にしてまい、後輩の指導などしない
そうです。だから何をやってもダメなのですが・・・

大した事ないが自分の感想です。先生が何度もご指摘
している様に、100年以上前から「変法自強運動」をしていて、
成功していない国なのでしょう。

それに彼ら「漢民族」とか言ってますが、イタリア人が古代
ローマ人と民族的つながりがあるか?と同様、現在の中国人も

戦国の七雄とか漢の国の人とはまったくつながりはないと思います。
様は今そこに住んでいるだけの人達なのです。それにしても彼ら
鉄面皮というくらいで、態度が大きいですね。

48

date 2007/6/3(日)16:30
uname ペルソナ・ングラータ

subject プロパガンダ映画?

Sai夫さま、皆々様

今さっき、とある日曜日の関西ローカル番組を見ていると、件の「300」について、イランが「ペルシア(イラン)人を残虐極まりない人間だというイメージを植え付けるためのプロパガンダ映画だ」と言って文句をつけている、とか言う話が出ていました。

本当に300人で数百万人の軍隊を相手に出来たか?などは変な話で、ヘロドトスの筋書きはたいてい信憑性ゼロですから(数百万で攻めてきた、とか言う事が荒唐無稽なくせに、一ケタ台まで変に細かい数字を出してくるお茶目ウソツキ親父)、日本人や西欧人ならもうちょっとましなシナリオをつくるでしょうね。まァ、アメリカ人はあまり細かい事にはこだわらないんで… アメリカ人はアイリス・チャンも100%信じちゃってミソクソ南京映画を作るでしょうけど、困ったモンですね。

残虐なクセルクセス王も、イタリアオペラの台本(ヘンデル作曲「セルセ」)になると、わけのわからない恋愛劇で、木陰に向かって「オンブラ・マイ・フ」(こんなに気持ちいい木陰はいまだかつてなかったぞぉ…)と歌いだす変な人になってしまってますから、これはこれで変ですが。(歌舞伎も似たようなもの、文句は言えません…)

娯楽ものにイチャモンをつけるのは野暮な話ではございますけどね。(まぁそれに、あのイーストウッドもアメリカ人ですし) イランや中国の場合、現代の実情を直接ルポルタージュにしたほうが残虐映画になります。

ペルソナングラータ

おまけ
テルモピレにはもともと温泉があったそうな。そういえばテルモピレのTermoは温度計の「温(熱い)」。ホットスポットなのは確かですね。

49

date 2007/6/3(日)17:20
uname ペルソナ・ングラータ

subject まさに「不都合な真実」… 

SLEEPさま、皆々様

それにしても、水がとんでもない色をしてますね… 漢詩好きの私としては、名所旧跡がこれでは泣きたくなります。(無錫旅情の緒方大作ファンも泣きたくなるでしょうが…)

中国は確かもともと深刻な水資源の不足に苦しんでいたはずですが、ただでさえ足りない水を汚して使い物に出来なくしてしまうと、本当にどうしようもなくなりますね。話によると、北京の水不足解消のために、長江から黄河をくぐって北京まで大規模な運河(用水路)を作っているらしいですが、毛沢東のおばかアイデアを今更実行しても、のめない水が北京に着くだけで意味ないでしょうに…

少なくとも、中国産魚介類(上海ガニなんか、とくに…)は食べたくなくなりました。プーアル茶も、有名になる前の大昔から好きで飲んでいたんですが「豚小屋プーアル茶」を読んじゃった今となってはやめます…。マオタイ酒(ほとんどアルコール分だけど)ですらアブナイ、って言うのはすごすぎますね。

プーアル茶については、知らなきゃ良かった、と絶望…
ペルソナングラータ

追伸
中国は、どうも大連とハルビンの間にも高速鉄道を作る計画をぶち上げたらしいんですが、雪の降る土地の高速鉄道技術は全世界で新幹線しかありませんから、伊仏独には作れません。これはワナですかね。気をつけないと「満鉄の亡霊」が復活するかも…

50

date 2007/6/3(日)18:12
uname ロック

subject re(2):内外価格差と中国の携帯料金

黒田様 別宮様

オートバイに限ったことですがオイルは国産のものが良いですよ
普通のオイル交換でも かなり厳しい使い方をしても持ちます
外国にも良いオイルはあるのですが その分劣化が早いです
整備を頻繁にしたり 劣化分をオイルに吸収してもらう必要のあるエンジンならば
要するに外国製のものならば外国製オイルの方が良いですが
日本製のエンジンは日本で生産しているオイルの方がバランスが良いと思います
でもマイクロ○ン処理をしてしまえばどうでも良い事なのですが....

オートバイの解体業者はまだ健在ですが
一部の趣味を愛する人達に細々と支えられているのが現状です
車ではほぼ壊滅かと思われます
趣味としてオートバイは希望の性能さえ良ければ貧乏臭くても良いのですが
車を趣味にすると外見と希望性能が命になりますね そうなると中古部品というわけにはいきません
また車は突き詰めるとコンピュータ制御の部分でROMの焼き直しなどもせねばなりません
実用なら故障が少なくてたまに業者が整備すれば良い程度で
個人の整備は基本を除いて必要ないのかと思います
上野のバイク街の没落ぶりを見ると泣けてきますが 趣味ですからしかたがないのでしょう

豚肉価格の安定化の為の国営備蓄豚肉飼育場は他の面から見てもうまくいくはずがありません
中国で量産ならば飼料の価格変動が最も価格に反映されるのですから
(日本は違いますが)
まず国内の穀物や飼料作物の生産量を増やし安くすれば良いだけです
食料自給率と肉食と安定供給を考えるならば まず農地の効率化だと思うのですけどね

日本の通話料金は疑問が多いですが 私の家ですらもう光通信です
日本の電力は確かに高いですね
質の良い電気がきているとはいえ 少し高すぎかもしれません
日本だとお金がかかっても便利なら良し という風潮があるのかもしれません