過去ログ151-200

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date 2007/10/28(日)10:21
uname med

subject 中国の衛生度 その他

別宮様、他皆様へ、

ワクチンというのは簡単に言うと、「弱らせたばい菌(抗原)」を体内に入れて、免疫をつける、つまり抗体を作らせる、というものです。
では、抗原を接種された人間全員で抗体ができるかと言えば、そーゆーわけではありません。
更に、抗体ができたとしても、どの程度できるかは人それぞれです。
更に更に、ある程度の量の抗体ができたとしても、それで感染が防げるかといえば、相対的なものです。体内に入ってきたばい菌の量が多すぎたり、体力が低下していれば、発症するのは不思議でも何でもありません。
これは病後獲得免疫でも同じです。「みずぼうそう」に2回以上かかる人もいるのです。

公衆衛生学的に言えば、ワクチンというのは集団で接種して意味があるものです。
ある集団、例えばイラク派遣の自衛隊隊員全員にワクチンを接種すれば、数人は発症しても隊員間の感染は最低限に出来ます。
ワクチンで部隊の隊員全員を「スペイン風邪」にかかるのを防ぐことは出来ませんが、部隊の大多数を守り部隊が崩壊するのは防ぐことが出来ます。
それがワクチンです。

個人の立場で言えば、感染多発地帯に行く前にワクチンを接種するのは、充分に意味があるものですが、それで感染を完全に防げるというものではありません。
「財布に紐をつけておく」という程度のものでしょう。注意しなければ何の意味もありません。

ちなみにA型肝炎は完全に治癒、つまり体内からA型肝炎ウイルスが消滅しますが、肝炎の程度が酷ければ、体が感染以前の状態に戻らないことは不思議でもなんでもありません。
別宮様が指摘されたように、統計学的に見ると、A型肝炎経験者は非経験者よりも肝硬変になる率が高いというのも、また事実です。A型肝炎経験者は非経験者よりも肝臓を痛めつけているわけですから、当然とも言えます。
この辺り、医師の使う「治癒」という言葉の定義の問題とも言えますが。

中国の衛生状態は、世界的に見て最悪とは言えないかもしれませんが、最悪に近い物と考えます。まあ、個人的意見ですが。
他の発展途上国と比較して問題と考えるのは、中国では宗教的制約が少ないことです。
あれを食べてはいけない、これを食べてはいけない、血と乳を混ぜてはいけない、とかいうのは、近代的生活では何の意味もありませんが、前近代的不衛生地帯では感染予防としてそれなりに意味があります。
対して中国では昔から机以外の四足は全て食べるとかいう世界です。現在のニュースを見ても、変死して浮き上がった魚を喜んで食べているわけで、世界的に見ても独特の食習慣と考えます。
また、ビルは立派でも、上水道や下水道には金をかけないという社会文化も問題があるように思います。

更に、発展途上国で広く見られる、「売血」と「フリーセックス」は中国でも盛んなようです。一台の成分採血機(全血液から高く売れる血漿を分離する物)に数人を一度につないで採血する、というような事が行われているようですので、まあ感染しない方が不思議です。

発展途上国に行った場合、生水は飲まない、現地人とセックスしない、というのはやっぱり基本でしょう。

日本の医薬品認可ですが、世界的に見て最も厳重、最も慎重な部類に入ると思います。
医局ギルドというよりは日本的官僚的合議制の賜物ではないかと。聞いた話では、全会一致が原則で反対派が10%もいると話が進みにくいのだそうです。51%の賛成で事が進むアメリカと速度が違うのは当然です。
この辺り、良いのか悪いのか。
新薬を使いたい医師と患者には不満でしょう。
また、薬害エイズのような話でも、一部に反論があるとなかなか話が進まない、という傾向が有ります。
ただ、日本人は、効果があっても副作用の強い薬は忌避する傾向がありますので、時間がかかるのは致し方ないところはあるのでしょう。

med

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date 2007/10/28(日)10:38
uname だだえもん

subject re(3):中国

MUTI 様

情報提供ありがとうございます。参考になりました。
少なくとも、あの画像の時期よりも、中国のロケット打ち上げ技術が飛躍的に進歩したのは確かにそのとおりなのでしょう。
しかし、その成功の陰には、おそらくその何倍もの明らかにされていない失敗で(文字通り)死屍累々であっただろうことは容易に予想できます。
リンクされていたニュース記事の「(残骸の落下は)予定通り」という言葉には脱力するしかありませんが、当局はこの言葉の何が変なのか、ということすら気付いていないのに相違ありません。

日本の宇宙開発の現状については寂しいとは思いつつも、今の日本では優先順位が低くならざるを得ない分野なのだろうと、無理やり納得したりもします。

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date 2007/10/28(日)17:40
uname 二等兵

subject re(2):中国

二等兵であります。横槍の印刷ネタで申し訳ありません。
かの国は「償却終わった余剰設備」の廃棄場所であること、
は印刷業界では間違いありません。

日本では事実上「オシャカ」になった各種印刷機があちら
では大活躍です。商業印刷・厚紙・軟包装・硬包装の印刷機
が現役で大活躍です。思うにかの国ではその程度の品質でOK
なのでしょう。製本機・各種加工機械も同様であります。

ですから、製品を日本に輸出する場合は実数の三倍造って、
全数検品です。出稼ぎの女の子を横に並べてですな。行った事
はありませんが、業者さん作成の宣伝ビデオを見せられた事が
あります。「何たる資源の無駄使い!!」と思いました。

このあたりは先生のお説の通りです。

それでも、単価は日本の数分の一ですから、まともに付きあう
相手ではありません。(運賃込み)

それと亡父が言ってました、「中国人には衛生の概念はない、
彼らは蝿もたからない食べ物は余程まずいか毒が入っているか?
のどちらかだと思っていると」・・子供の頃聴いた話なのですが、

大学生の頃、海音寺潮五郎先生の「小説孫子」の冒頭部分に
まったく同じ表現が出てきたので読んでいて驚いた記憶が
あります。

「ダンボール肉まん」くらいで驚いていては、いけませんな。

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date 2007/10/29(月)00:16
uname 川上

subject re(1):復活の航空戦艦?

>  二番艦は「いせ」、3番艦は「ながと」ですかねぇ。

 個人的な予想では、二番艦が「ひゅうが」と同型で「いせ」、その次は一回り大型化+V/STOL機運用可能で「ひりゅう」あたりになるんじゃないかと思ってるんですが、有り得ないですかねえ。。。 

# 単なる希望的観測?

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date 2007/10/29(月)00:19
uname 臨界現象

subject re(4):環境問題

別宮様

横合いから失礼します。
中国の携帯事情というのは、以前にもこの掲示板で話題になったと思いますが
どうやら、日本の携帯電話事情(高機能・高価格)で考えると良くないと思います。
日本の携帯電話は総務省の規制のせいで、あまりに独自なわけです。
全世界で席巻しているモトローラとノキアが日本でふるわないのはおかしすぎます。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/11aeff0dca6dfecb5c8788a21e2bb5b0

この記事のように、アフリカで携帯電話が爆発的に普及しているとすれば
同様の中国でも携帯電話が普及しているのは普通かもしれません。
アフリカも中国も携帯電話が普及しているのは都市部だけでしょうし
それだけで携帯電話会社は儲けられると思われます。

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date 2007/10/29(月)00:35
uname 枯山

subject 講演会雑感

別宮様 皆様

本日は、同好の士から「佐藤優氏の講演会」チケットを頂いたので、私の思考方法とは異なる人ではあるのですが
何事も経験だと思い講演を聴きにいきました。会場は100名分ほど収容できる会議室の席は講演開始時にはしっかり
埋っており、その中で演者の佐藤氏はサービス精神を発揮しながら、時々会場に笑いを入れながら講演をこなしており
同行した知人達は良い講演だったと感想を述べていました。

しかし、私は講演冒頭のチェコのマサリク(父)を「20世紀最高の知性」なるフレーズを持って紹介したのは、任地惚れ
の一種かなと思って聞き流そうとしたのですが、そのマサリクが第一次大戦直前には既にチェコ独立運動の理論において
独露から独立を保つには、英米(!)からの支援をアテにしていたという話を聞いてむしろマサリクの知性なるものは深刻
な疑問符がつくような事を述べたり、また、戦間期のチェコが「民主主義」の優等生だと述べる姿勢についていけず、残念ながら
40分程で脱落してしまいました。

また、イランで「自由な選挙が行われた」というギョッとする言葉を述べた後に、長々と旧ソ連時代の秘密警察付き「監視選挙」の実態
を述べてそれと比較して「自由な選挙だ」と述べたり、「第三次世界大戦」が発生するとひたすら話しておいて、その戦争というのがG7
という大国同士が決して敵対しない印度対中共の限定戦争を意味しているという、オーウェル『動物農場』のスクィーラー 論法を
使うのは正直私の神経には堪えました。どうも佐藤氏は意図して定義の破壊とどのような解釈でもできることばを使う(代表例 伝統)
のを好まれるのを察しましたので、お互い分かり合えないことだけが理解できるというある意味貴重な体験が出来ました。

どうもとりとめのない愚痴となってしまったのをお許しください。

枯山

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date 2007/10/29(月)01:19
uname ペルソナ・ングラータ

subject re(2):復活の航空戦艦?

ウルトラザウルス様、川上様

龍って言うのは龍神さま、「雨をもたらす雲」のことじゃ、とか理由をつけて、「天象・気象」だと言い逃れるのは不可ですかね… 鶴は、「つる座」のことだとか言ってごまかすとか。(実際、そんなもんがあるかどうか知りませんが…)

ヘリ空母二隻のあとは、やはり本格的大空母がほしいですね。アメリカも負担が減って喜ぶんじゃないかと思うんですけどね。中国が南太平洋からインド洋の入り口まで、結構いろいろと金ばら撒いてちょっかい出してる様子ですし。

失礼しました。
ペルソナングラータ 

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date 2007/10/29(月)01:44
uname SLEEP

subject re(4):中国

だだえもんさま、MUTIさま

日本では知られていませんが、宇宙開発史上最悪の事故は中国でありました。ロケットが市街地に墜落し500人が死亡したとされてます、実際は数倍でしょうか。開発段階での事故なども恐らく我々の基準ではありえない数だと思います。冗談抜きで万単位かもしれませんね。

SLEEP

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date 2007/10/29(月)06:51
uname 熱烈読者

subject re(5):環境問題

臨界現象様

引用されている池田信夫氏の言説で、唯一腑に落ちないのが日本製携帯電話が独自企画だから世界にマーケットシェアを持てないのだという話です。ごく一面は正しいのですが、それがすべてではありません。

日本の携帯は電話というよりはメールマシンであり、そこにお財布ケータイだとワンセグだのと付加価値の山がついて独自の進化を遂げているわけです。ほとんどが国産品で、ノキアなどの海外メーカーシェアは雀の涙であることはご存知の通りですね。

実態としては、欧米で今使われている携帯電話ですら、機能を日本のそれと比較するとおもちゃと言っていい代物です。ましてや中国やアフリカで使っているレベルの単純な携帯電話を日本のメーカーが作って、コスト的に中韓メーカーに勝てるわけがありません。

最近、総務省が横やりを入れてきていますが、通信キャリアの買い取り保証のおかげで、高機能携帯を比較的リーズナブルに(結局、月額の利用料でそのぶん払っているわけですが)我が国民は使えております。日本のメーカーは海外のおもちゃ携帯に手を出すよりも、ほとんど芸術の域に達した(?)携帯道を極める方が、ビジネス的にも技術の波及効果的にも正解だと思いますが、いかがでしょうか?

熱烈読者

160

date 2007/10/29(月)06:58
uname 高城

subject 中国の携帯事情

臨界現象さま 別宮さま

中国では3Gは始まっていません。これは中国独自規格であるTD−SCDMAが完成していないためです。3Gの有力な方式であるW−CDMAやCDMA2000の採用はわざわざ見送られました。独自規格への拘りは中国もあるんでしょう。

話題の中国の通信関連総合サプライヤー華為技術に関してはこちらを参考にされては。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2007/10/25/huawei2/
なかなかですが、ノキアやモトローラと比べられる存在ではないでしょう。

携帯の中国国内のデータも信用できません。とある国内メーカーが国内市場シェアナンバーワンなどと発表されたものの明らかに間違いであったようです。国内でもノキア・モトローラには勝てません。また、ヤミ携帯などという珍妙なものがあるのも中国らしい話です。ただ、中国が携帯を世界へ大量に輸出しているのは事実ですが、これはノキア中国・モトローラ中国などが輸出しているのが主です。

高城

161

date 2007/10/29(月)08:17
uname betsumiya

subject re(1):中国の衛生度 その他

medさま

ご説明ありがとうございます。よくわかりました。A型肝炎の経口はわかっているんですが、その前がどうもよくわからず、魚が原因という説もありました。中国でとれる魚は熱帯魚と川魚ばかりです。牛も水牛です。子供の絵をみても牛は茶色、豚は黒です。

香港の女性に牛はシロとクロのブチじゃないかといったら、「それは日本だけでしょ」といわれました。勢い日系スーパーのやる「北海道物産展」に人気が集まります。中華料理の高級食材、アワビ・フカヒレ・普通のカニ・コンブというのは全部日本産で、不思議なことです。でも、南洋にきて鮭ばかり食べるというのも妙な気分です。

中国人とりわけ広東人の悪食の原因は不明ですが、特産品(とりわけ外国人も喜んで食べるような)がないというのも一つの理由でしょう。香港産でもっとも人気のあるナポレオンフィシュなど食べると気持ちが悪くなります。とにかく顔が大きいし金魚のランチュウのようなコブがあります。とにかくご指摘のようなタブーがありません。何を出されるかわかりません。

生活習慣としては売血はともかく、フリーセックスというより、売春が問題でしょう。それと沖縄、広島も問題ですが、子供をダシに使うのが許せません。子供の目をつぶしたり手を切ったりして乞食・売春婦に仕立てるのがいるんですよ。グサッときますよね。それと権力に従って、セックスを売りにする女性がいますね。ビジネスマンは要注意で、バイヤーはとりわけです。岡山県人の「麦わら帽子」の買い付けに湖南とか奥地にいく人の言では、泊まる所がないための代償行為だそうです。

それと生水ですが、中国のミネラルウォーターで腹をこわしたという人が多いんですよ(こわすと出される薬がクレオソート。ラッパのマークが逆さまになっている偽者)。茶やビール(中国では冷やさない)では夏は暑くてどうしようもありません。そして広州へ戻ると衛生局が、エイズ検査で採血したりします。もちろん中国に(外国人向け除いて)使い捨て注射器などありません。中国駐在日本人の死亡率は香港に比べて3倍です。どうして戦前の日本人が「大陸雄飛」とかいったんでしょうか?

また、中国各地流行のハコですが、大都市を除くとガランドーが多いんですよ。リゾートはとくにひどく売れないんですね(上水道がないのがあります)。都会でも外国人向けがけっこう多いといえます。中国人の好む内装は床コンクリ打ちっぱなしですから、すぐわかります。要は投資機会が少なすぎるんですね。

別宮

162

date 2007/10/29(月)09:27
uname betsumiya

subject 狗不理

二等兵さま

天津に「狗不理」(犬も食べない)という中国で一番有名な肉マン屋があります。西太后が食べた(これはウソ)と誇り、創業160年とかいって自慢しております(それがどうした?)。

物好きでこれを食べにいきましたが、味は山崎パン屋より上とは思われませんし、包装が人民日報の切れ端でした。中国には包装という考え方がなく、要は今流行のマイバックが基本です。第1、中国人はカバンとか風呂敷とか持ち運び用具の概念がなかったのでは?

行李(シンリー)というのは意外と中国語で、使用人にもたせる箱を意味します。陸軍はこの言葉を愛好しましたが、将校が自分でもったはずがありませんよね。

開放直後、中国に進出した企業で一番困ったのは段ボールがいっさいなかったことのようです。日本のオシャカ包装機械でも輸入する気持ちになったのは大進歩でしょう。

別宮

163

date 2007/10/30(火)01:22
uname 国民自由主義者

subject 経済道徳合一説の妥当性

  皆様
かつて、日本の実業家渋沢栄一が、論語に基づいて経済道徳合一説を唱えましたが、
この説は、妥当性をもっているのでしょうか。あるいは、経済に対する誤解にもと
づくものでしょうか?またかれの「論語」理解は、専門的な吟味に耐えうるものか?
あるいは、素人の思いつきなのでしょうか?
 ご意見お待ちしています。

164

date 2007/10/30(火)02:01
uname 臨界現象

subject re(1):中国の携帯事情

皆様

中国の統計がデタラメであることに異論はありません。
私が言いたいことは、先進国と途上国では携帯事情が異なること、しかも日本の携帯事情は先進国の中でも特殊ではないか?という2点です。

そもそも途上国では、固定電話が普及していません。
電波をとばせばいいので、都市部では、携帯電話を使ったほうが手っ取り早く電話が普及できるわけです。
したがって、アフリカの都市部で携帯電話がある程度普及することは不思議ではないし、
中国も同様の事情でしょう。

先進国の中で日本が特殊ではないか、というのは個人的な偏見かもしれません。
ノキアやモトローラなどの海外主要メーカーが日本市場で活躍せず、逆に国内メーカーも
海外で全く活躍していません。
日本の携帯は高機能という話もありますが、海外ではメール等の機能はむしろBlackBerry等で使っているのでは?
アメリカだと、使っている人を結構見ますよね。
旧郵政省は田中派の牙城だっただけに、ここの行政(テレビ・郵便)をあんまり信用していないというのも
あります。最近改善されているとは思いますが・・・

165

date 2007/10/30(火)04:46
uname こぺてん

subject re(2):中国の携帯事情

日本の携帯事情は、通信会社(ドコモ、au、ソフトバンクなど)が力を持ちすぎている、ということです。

海外では、通信会社は通信インフラを提供するだけで携帯機器はメーカーが売ります。
消費者は、携帯機器と通信会社を別々に購入・契約します。
通信会社は契約したらSIM(IC)カードをくれるので、それを携帯機器にセットすればいいだけです。
ですから携帯機器のメーカー間に競争の原理が働きます。

日本では、通信会社が通信インフラと携帯機器の両方を提供します。別売りはしません。
ですので、通信会社がメーカーにどういう機器と何台供給せよと指定します。
そして、通信会社は10数社と言われる携帯機器メーカーを平等に、どこも脱落しないように
台数を指定しますから、競争の原理は働かず、世界では数社に絞られてきた寡占化がおきず
勝ち残った会社が世界に打って出るという現象が起きない、というわけです。
もちろんノキアもモトローラも排除されてます。

さすがに総務省もこれではまずいと思ってみなおしをするようです。
つまり、通信会社と携帯機器の別売りをさせるということです。
元々お役所が決めたルールなのですが、やっぱりダメだったようですね

166

date 2007/10/30(火)09:27
uname betsumiya

subject re(1):経済道徳合一説の妥当性

国民自由主義者さま

渋沢栄一の教育は四書五経ですから、道徳という「形而上」の話になるとそちらにいくのでしょう。ただ、江戸時代の儒学者は儒学または漢語を曲解し、雇われ官僚の処世術という点が理解できず、官職世襲の日本を嘆きました。

金ができたビジネスマンは一定の年になると「金儲け」にあきますから、"philanthropy"に走ります。

成功したビジネスマンのいうことは必ずある程度の真理を含みます。現実と格闘し、合理的な判断を下し、多少の幸運にのることをしていますから、これは当然です。この対極がサラリーマンで、雇われ官僚という共通性から当然で儒教に似てきます。テレビをみても、サラリーマン上がりの経営者はロクなことをいいません(我田引水)が、一代経営者はまったく違いますよね。ところがサラリーマンが政治家になると成功することがありますが、ビジネスマンはまず失敗します。

渋沢もそうですが、国政にでた場合が問題です。「政治とは現実と格闘し回答をだすことであって、理念や理想を語ることではない」(西園寺公望)なのですが、成功したビジネスマンも引退すると、理想や理念を言いたがるんですね。「戦略なき国家は亡ぶ」とか素っ頓狂なことをいうんですね。

事態がややこしいのは選挙民は理念・理想を聞きたがります。すぐ忘れますが・・・。それで「英米本位の平和を排す」「生存権の獲得」など戦争でしか得られないことをいってみたり、「ゆとり教育」「格差社会の是正」とか政府権力をもってしかできないことを平然といったりするんですね。暴力・強権でしか実現できない理念・理想を唱える政治家は駄目なんですよね。

渋沢も晩年になって気づいたんではないでしょうか?日米人形交換というのは儒教にはない解決策ですよね。ただ横浜や墨田川に住んでいるのはいいですが、福岡・雪国には難しいですね。ともあれ政治・経済は現実であって確率です。道徳は頭の中で不動の理念です。合致しないでしょう。

別宮

167

date 2007/10/30(火)13:41
uname SLEEP

subject re(3):中国の携帯事情

こぺてんさま

私もよくわかっていないところがあるのですが、日本の携帯の場合はネットで言う回線会社がプロバイダも兼ねているという理解でいいのでしょうか。

ちなみにノキアもモトローラもドコモで出したことがあります、お説どおりで恐らく独占禁止どうこう言われて嫌々参入を許した節がありますね。ノキアはすぐに撤退したようです。モトローラも開店休業に近い状態だなこりゃ。昔まんまPDAのやつが出て欲しかったのですが、10万円近くして諦めた覚えが。
まあたしかにこれでは先進国で唯一アイフォンが使えない国になるのも時間の問題でしょうねえ。

東芝の40GBつき携帯TVに電話機能つければいいじゃねえかと思うSLEEP

168

date 2007/10/30(火)18:18
uname はぐメタ=軟体金属

subject re(4):環境問題

別宮さま

はぐれメタル=軟体金属であります。

>中国の暖房事情
 家の石炭生焚きとは、想像しておりませんでした。
 硫黄分の多い燃料を焚くと煤が出て、それが太陽光をさえぎるため、地域的には寒冷化が進むと説明しても、意味が無いのでしょうね。
 中国華北で石炭が枯渇するまで、この大気汚染は続くということでしょうか。

>電気も来ていないのになぜ中国の田舎で携帯が売れるのか
との問いですが、おそらく、手回し充電器や太陽電池で充電を行っているのでしょう。
「携帯 and 手回し充電器」で検索をかけると、中国製のものがいくつも出てきます。
例:http://japan.alibaba.com/catalog/~cnjptele/5010751.html

携帯電話の電力消費量は高が知れていますので、単純な機能(通話のみ)ならば、この程度でも充電が可能なのでしょう。

>年間の車の販売台数
昨今の中国企業の外国からの鋼材輸入を見る限りでは、少なくとも「大量の資源を、自動車生産に投入している」ことまでは確かだと思われます。
ただ、品質面ではまったく期待できません。
例えば、某動画サイトでも掲載された、中国製自動車の衝突安全性の悪さですが、これは鋼材が原因だと推定されています。
外形そのものは日本車をそっくりそのまま真似ているのですが、鋼材の剛性がまったくバラバラで、壊れてショックを吸収すべきところが壊れず、壊れるべきでない所が壊れたわけです。
他の部品でもこの調子でしょうから、仮に中国が年間500万台の自動車を作ったとしても、そのうち数百万台は短期間でスクラップになるものと思われます。

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date 2007/10/30(火)18:33
uname はぐメタ=軟体金属

subject re(4):環境問題

ペルソナ・ングラータさま、皆様

はぐれメタル=軟体金属であります。

京都議定書ですが、私はこの条約(?)が中国などの発展途上国で実効力を持つとはとても思えません。
各国のCO2排出量は自己申告に過ぎず、虚偽報告をする気があれば、いくらでも可能です。
そもそも統計を取ること自体が困難です。
アマゾンのジャングルを燃やしたとか(山火事と焼き畑農業の区別は?)、中国の農家がどれだけ石炭を自宅で炊いたかなど、調査にどれだけの人手がかかるか、わかりません。

統計取得の困難なCO2排出量にとらわれず、より市場原理に近い方法で、効果は少なくとも検証可能な方法を取り入れるべきと考えます。

日本であれば石油・石炭輸入税をバランスよく上げれば、ガソリン代や電気代が上昇しますので、省エネ型の経済になるはずです。
ただし、この方法を取ると、エネルギー代が工業製品価格に跳ね返るので、輸出は難しくなりますが。

170 削除
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date 2007/10/30(火)19:51
uname ロック

subject re(2):経済道徳合一説の妥当性

国民自由主義者様 別宮様

私が思うのは彼は 自分一人 自社 自グループだけではなく
多くの人や会社が得をして国全体の利益となる事を考える経営を説いたと思われるのです
そして自由競争する中でも規範が必要で論語を基準としたと思われます
当時の日本にある社会的規範は儒教が元になっていましたから
先人の残した物をうまく利用して発展させようとしたものと思われます
(私は儒教を好きにはなれませんが)

三菱の岩崎との意見の違いは有名ですが
岩崎は幼い頃には儒者小牧米山 穂積民斎から学んでおり
長崎で政治経済を学ぶ程度でしたが実践的な物を多く学んだようです
今でいうComplianceは甘かったようですが商売は上手かったと思います
渋沢は親族から教育を受けて後に四書五経に進んだ程度のようです
本当に儒教(官僚の処世術として)を理解していたかは疑わしいと思われますが
変わり身の早さは凄いです
また渋沢は儒教といっても論語を重視していたように思います
肉声レコードが残っているので聞く機会がありましたが
大正12年の録音ですから 晩年でも論語と道徳経済合一説は捨てていなかったのでしょう
おそらく死ぬまで理想を追い求めていたと思われますし
渋沢は政治家向きの人ではないかもしれません

彼の論語は実生活に利用する事を目的としており儒教に則って生活せよ
というものではないと思います
その意味では専門的な吟味に耐えないと思います
ただ 法律や規則が作れない所に論語を持ち込んだものと思われますから
論語を利用していたと思うのです
理由は 当時の常識というか共通認識というか 大衆の合意というか
そういった物に儒教が関わっていたからかもしれません
私が感じたのは
正々堂々と商売してお互いに競争して向上しよう という理想を説いたと思うのですよね

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date 2007/10/30(火)21:29
uname よしくん

subject re(4):中国の携帯事情

SLEEP様 皆様

日本の携帯の場合、SLEEP様がたとえたような感じで
電話会社(キャリア)が指定した電話機(端末)・プロバイダー(Iモードなど)のみが原則使えるようになっています(Willcomは少々異なりますが)。
ゆえに力関係がキャリア>メーカーとなっています(海外は逆)。
確かにこれに頼りすぎた(と言うよりドコモが他キャリア・海外端末への技術移転に否定的だった)
ために日本メーカーの世界シェアがソニー以外低めなのは事実です。

しかしながら海外は韓国以外携帯コンテンツ産業が育っていないのも事実です。
というのはメーカー間の仕様がバラバラなので極論すれば1機種ごとにゲームや着メロを作る必要があるのです。
これでは開発に手間取りすぎてなかなか作れないですね(日本国内だけで数百機種あります 海外では1000は超えるでしょう)。
ノキアはゲームボーイに対抗してゲーム機になる携帯を作りましたが売れていません(バッテリーをはずさないとゲームを変えられないという間抜けな仕様にも問題がありましたが)。
どうもノキアはシェア1位が長いせいかキャリアを含め取引先各社への態度が尊大との評判も聞きます。
ノキアはドコモに納入する際、相当横柄だったそうです(写メール機能などがいい加減なのもそれが理由とか)。

また、ソニーはエリクソン(スウェーデン)と組んで世界シェア3位ですがこの問題の記事ではなぜか無視
(ウォークマンやサイバーショットなど、ソニーのブランド力を使ってシェアを拡大しているのに海外はエリクソン任せでソニーは何もやっていないかのような扱いです)。
海外例ではドイツのジーメンスは台湾メーカーに買収されて消滅、フランスのアルカテルもさっぱりです。
どちらも国内1社、SIMロックもあまりない状況で傾いてます。
この辺の端末シェア問題は経産省あたりが昭和30年代の自動車産業と同じでシェアばかり見ているのも原因なのでしょう。
いまだに日韓以外はメールと通話が大半なのですから日本のモバイル関連産業が世界展開するのならコンテンツから切り込んでいくほうが賢明なのでしょう。
ノキアに変わって日本メーカーが1位になるよりも世界のどの携帯にも日本のコンテンツが入っているようにしたほうが早いかと思うのですが、
どうも経産省はハード偏重ですね(そのくせ部品のシェアが高いことには目を向けていなかったり)。

なお、iphoneは日本の各キャリアが取り合いをしているとのこと。
私見ながら可能性が高いのはノキア・サムスンなど海外端末が得意なソフトバンクかイーモバイルでしょう。

よしくん

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date 2007/10/30(火)23:16
uname 熱烈読者

subject re(5):中国の携帯事情

よしくん様、皆さま

やたらと携帯事情に詳しい方が多いので、たぶん業界(または周辺?)の方かと推察します。近からず遠からずの位置にいる熱烈読者です。

これまでのところを見ると、通信キャリアと携帯端末が一体となって成長してきた日本のやり方は決して間違っていないと思います。日本の場合、端末自体の開発にも通信キャリアが深くかかわっているのが特徴なのですね。通信サービスと携帯端末が歩調を合わせて発展してきた経緯があります。

いくら機能が優れていても、販売奨励金を廃止して5〜6万円もする携帯電話を皆がこぞって買うでしょうか?仮に買ったとしても1年半(これが平均らしい)や2年で買い換える人は今の数分の一になるでしょう。原価5〜6万円の最新機械を誰もが2〜3万円、しばらく待てば無料同然で買えることは需要創出という点で、大きな意義があることだと思います。去年日本で売れた携帯の台数は約4700万台、シェア1位のシャープはその2割を売っていますから、決してマーケットは小さくないですよね。

池田信夫氏いわく、日本の携帯が海外で売れない→マーケットサイズが小さい→日本の消費者は割高の携帯を買わされているとのことですが、これは完全な間違いでしょう。もし安ければいいなら、みんな0円携帯にむらがっているはずです。ところが、多くの人々はどうせ買うならと、数万円する最新機種の方を選びます。

よしくん様が書かれていることにはほとんど同意なのですが、コンテンツ輸出はどうなんでしょうね?ドコモが海外にiモードを持って行って惨敗した経緯もありますしね。

欧米人が日本人ほど携帯メールを使わない理由は予測変換がないからだと誰か言っていました。候補の単語が多すぎるのですね。臨界現象様がおっしゃる通り、あちらではPDAが発達していますが、Black Berryの全米出荷台数は300万台と言われていますから、人口比でいけば、まだまだ一部の需要だと思います。とにかく、日本人の1割も彼らがメールをうっていないのは間違いないですね。

174

date 2007/10/31(水)08:46
uname betsumiya

subject re(5):環境問題

はぐれメタル=軟体金属さま

ともかく中国政府発表というのは、全部いい加減ですから反面調査ができるものを除いて疑うべきでしょう。

華北の石炭というのは、石原莞爾が満州も資源は豊富だが、華北はそれどころではない、といったくらいで枯渇はちょっと考えられません。一般に地層が深いと硫黄分は増大します。それとともに大体、事故も増加します。

ただ、中国大陸は日本よりはるかに地層が安定しているため、褶曲が少なく、ガスが溜まりにくい面があります。石炭層というのは平面(厚さは1メートル程度)で、露頭から地下に沈み込んでいるのが普通です。つまり深く掘るつもりであれば無尽蔵に近く埋蔵量があります。ただ、深さ1000メートルを超えると地熱などで操業維持が難しいのが普通です。

中国では日本と異なり、鉱山保安に甘く1交代400人くらいでやっているんでしょう。日本だと800人くらいで、内700人は保安要員で、斬歯や運搬をやる人は少数です。これがため日本では事故が起きると300人を超える死者が出ますが、中国は報ぜられるところによれば150人程度です。いずれにせよ、オーストラリア、北中米にみられるオープンカット(泥炭が多く、品質は劣る)を除くと、石炭採掘は人件費(災害補償費)です。日本でもこれが克服できれば採掘可能なヤマは相当数あります。

中国国産自動車はちょっとと思います。中国には日本ではエッと思うようなものが量産可能ではありません。試算では日本の小型乗用車を中国方式でつくった場合、1台1000万円かかるといわれます。おそらく、中国輸出自動車というのはノックダウン部品のオシャカ・盗難分の流用でしょう。大半は日本メーカーでしょうが、日本の会社というのは自分の図体の大きさがわからないんですね。日系会社が中国で合弁を組むというニュースだけで相手会社子会社の株式は暴騰します。事前情報を得た中共幹部は売り抜け(インサイダートレーディング)をやって儲けるというパターンが頻発しています。

ドイツのVWがノックダウンを始めてもっとも驚いたのは、労働生産性の低さと盗難の多さでした。従来、もっとも低いメキシコでは持ち出したノックダウン数量のうち完成割合は92%(一番高かったのは日産九州で99%)でしたが、これが85%程度だったといいます。原因は盗みだと思いますが、この違いは重要です。日系工場でも完成品までしないとか、部品倉庫に24時間ガードマンをつけるとか、公安(警察)に賄賂(盗難は大体警察幹部が背後にいる)をおくるとかをやっています。

中国国内の保有台数の動向は石油輸入量をみるべきでしょう。これは反面調査ができますが、ここ5年増えていないはずです。鋼材輸入量については、国内生産3億トンと自称してますから、それであれば輸入不要なはずです。じっさいには土法鉱炉では無理なはずで、そのうえ家電を含めて必須な冷延薄板も不可能です。ストリップミル要りますよね。外資輸出企業が、輸入するしかなくなっているんでしょう。中国で500万台は日系メーカー次第ですが、1990年代の外国進出のようなことは避けるべきでしょう。中国はヨーロッパ大陸と違いますよね。

別宮

175

date 2007/10/31(水)19:09
uname SLEEP

subject 中西輝政氏のグレイ批判

別宮さま

http://ww1.m78.com/discussion/grey%20and%20schlieffen%20plan.html
↑「グレイ外交への批判」なのですが、検索しましても当の中西氏がグレイを批判したとの論説はネット上で読めるものではないようですね。ただ興味深いものが一つありました。
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1570102516/E725539792/

グレイ=小泉と解するとつまりAJPテーラー=中西になるのでしょうか。
リベラルを自任する私にとって、後者の態度は結果論でもって外交を否定している受け入れ難いもの、というか議会制度を否定し一種の賢人制や元老制を主張している様にすら思えるのですがあってますでしょうか。
もちろん中西氏のことはリスペクトしているつもりなのですが・・・

SLEEP

176

date 2007/11/1(木)08:49
uname betsumiya

subject re(1):中西輝政氏のグレイ批判

SLEEPさま

中西輝政氏の批判の中心は、保守からみたリベラル批判です。グレイの同盟上の業績は英露協商だけで、これも本人はやりたくなかった、といっています。日露同盟や英仏協商はやはり保守党の業績です。

リベラルの外交方針とは「何もしない」ことです。これは経済政策もそうですが、自由な個人(独立国)がルールを守ってめいめい勝手なことをやれば、一番いい結果が出るということに立脚しています。「神の見えざる手」が働くというんですね。

これを第一次大戦前の軍事外交にあてはめると、グレイ外交の特徴は5大国に交渉の場を与えれば、平和は守られるということでした。当時の情勢は、1992年以前よりもはるかによかったのです。第1にソ連がいませんでした。第2に無法国家は中国だけでした。イランも北朝鮮もなく、目立つのはロシアの衛星国セルビア程度でした。イギリスからみれば日英同盟によって中国に蓋が閉められ、セルビアはオーストリアに歯向かうなどできはしない、と思っていたんですね。

第一次大戦勃発をみれば、これは甘いとわかりますよね。問題はドイツだったんですね。ドイツをチェックするには仏露の陸軍力では不十分でした。フランスの陸戦力ではドイツを抑止できなかったんですね。これを防ぐには、イギリスが徴兵制を敷き、英仏共同でドイツに対抗する必要がありました。アフガン戦争・ボーア戦争の英雄ロバーツ元帥はこれを主張したんですが、自由党が終始拒否しました(現在と違い、当時は歩兵師団の数が決定戦力でした)。

中西氏の主張は、「話し合えばわかりあえる」は虚偽、正しい軍事力分析抜きのバランスオブパワーは失敗するということで、地下のグレイも納得するのでは?現在日本のリベラル層でも、外交においては「何もしない」、経済においては「政府による分配是正」を唱えるのがいますよね。きちんとリベラルであれば、経済面は許さないでしょう。農家の所得保障などもっての他のはずです。

小泉外交批判については、主に北朝鮮外交でしょう。中心は中国とのバランスオブパワーですが、盧武鉉政権の成立に伴って、半島安定が損なわれたのがきっかけです(韓国民のみが気づいてないのが滑稽ですが)。すると日本としても北朝鮮と何か了解することは必要です。ところが軍事で何かするは旧橋本派のせいで身動きがとれず(彼らはMDにも反対した)、口先外交をやるしかなかった。「話し合えばわかりあえる」などと小泉純一郎は思わなかった。ところが知られていませんが、父純也は北朝鮮帰還事業の主導者でした。

純也は李承晩が許せなかったんですね。竹島に武力行使し、漁船を襲撃・殺害、あげく国内に儒教的圧政を敷き日本への難民が続出、その受け取りも拒みました。それで「北朝鮮帰還事業」です。帰還者の大半が南朝鮮出身、さらに米国の反対を押し切っての厄介払いでした。こういったビザンチン外交はどうしても道義的反対、結果における反対を呼ぶんですね。同じようなことで、小泉外交の成果、拉致被害者救出も歴史家の批判を受けることは必定でしょう。中西氏からみれば、軍事なき外交、道義なき外交にみえるんでしょう。ご指摘の通りでグレイ外交に重なったのかもしれません。6カ国協議なんぞというのもありますね。

別宮

177

date 2007/11/1(木)09:06
uname さぶねっと

subject re(5):中国

SLEEPさま
こぼれ話をします。このときロケットの2段部の燃料は有毒性でした。衛星は欧州企業の委託だったので技術者が射場のブロックハウスに詰めていましたが、このとき、なんとブロックハウスが気密でないと知らされて文字通り震え上がったそうです。欧米日の常識では射場のブロックハウスは完全気密で数時間は空気供給がなくても大丈夫のはずなんです。朝鮮戦争のときの白将軍の回想(思いもよらぬ考えには対処ができない。)を思い浮かべましたよ。ダンボール肉まんといい、中国人の発想には独創性があふれています。
さぶねっと

178

date 2007/11/1(木)17:46
uname SLEEP

subject re(2):中西輝政氏のグレイ批判

別宮さま

なるほど中西氏の批判の背景には小泉日本とグレイ英国の軍事的弱体という共通項があるのですね。その上で北朝鮮やドイツと綱渡りするのは危険すぎるじゃないかということならたしかに理解できます。前者ならたしかにピョンヤンを廃墟にするぐらいの軍備さえあればと自分も思いますし、後者なら大陸にいつでも飛び込める(ドイツを牽制できる)のがせめて10個師団は欲しいですよね。

ただそれでも中西氏の小泉批判はちょっとどうかと思うのです、なにせその前にもっと批判すべき連中が多すぎる気がして・・・いやこれはまあ首相という職務の重さを考えれば当然でありますが。

SLEEP

179

date 2007/11/2(金)08:14
uname 高城

subject 日本戦後平和主義

別宮さま

件の人物に関しては、歴史・軍事などに無知でヘタレなだけだと思います。確信犯的悪辣左翼とも違いますし、人語も解さないような某低脳アク禁氏の類とももちろん違います。左翼で新自由主義的でコメントにいちいち誠実に回答しているところが面白いと思ったのですが、国策を語れる人物ではありません。中国だけでなく統一朝鮮・ロシア統治でもアメリカにとって変わるだけなんじゃないの?的なことを言ってて、こりゃダメだと思った次第です。

他人に訴えるものがない人は、他人の為という発想がないんでしょう。自分の為だけの人は嫌われますよね。また、自分はここでそのようなことを言われて気付いたと思いますが、自由・権利などは先人が戦って手に入れたものだということを知らない人が多いと思います。事勿れでは自分個人は得でも良い方に現状を変えるのは不可能です。

高城

180

date 2007/11/2(金)09:37
uname betsumiya

subject re(3):中西輝政氏のグレイ批判

SLEEPさま

平壌を灰は、韓国がそれをやる意志を喪失したのが痛いですが、今後、取り戻すかもしれないし、また逆になるということです。ただ韓国の座標軸喪失は今後とも続き、日本にとってよいことではないでしょう。

ドイツ、ベトナム、朝鮮という分断国家(中国・台湾は分断ではなく歴史的には別の国)のうち韓国が取り残されていますが、これの最大要因は中国です。韓国自体の安全保障も究極的には中国によって脅かされているので、ベトナム戦争・インドシナ戦争・チベット問題と軌を一にする問題です。もし、朝鮮がどのような形で統一されたり、長期的な内乱になっても、中朝国境が安定し中国の了解がとれなければ、日本の脅威にはなりません。

日本とすれば、北京以下も灰にする能力を身に着ける必要があり、アメリカとの集団安全保障は必要でしょう。問題はアメリカ人が事態の深刻さをよく認識できていないことでしょう。それに日本の平和主義者が加わりますよね。中国人が日本の外交官にささやく、「不戦不統」に惑わされてはいけませんよね。

別宮

181

date 2007/11/2(金)09:58
uname betsumiya

subject re(3):経済道徳合一説の妥当性

ロックさま

『論語』というのは、自分たちのグループ(官僚・官僚予備軍)は好き勝手、気分の赴くままやれよ、という教えです。

憲問篇に「貧而無怨難 富而無驕易」とあります。「貧しければ怨んで構わない。富めば驕って構わない」という意味です。ところが日本人は、全体反語のように理解し、「貧しくても怨むな」と読むんですね。

日本人の中に、スウェーデンだかデンマークだかを持ち出して高福祉というのがいますが、これらの国は現在の国民数よりアメリカ在住者の方が多いのではないかとも思われます。ゴミの分別とかフリーセックスの類はこういった小国の産物で、日本にあてはめるのは土台無理があるんですよね。

これと同じことで、江戸時代の腐儒は、他にないので、古代中国を理想郷のようにいい、授業料をもらっていたのではないでしょうか?親孝行といっても中国の宗族(部族)制度の顕われであって、道徳ではないんですよね。渋沢がうまく利用したのかどうかわかりませんが、渋沢の「論語経済哲学」は、幾世代もの時代を超えるものがあったとは思えません。安藤昌益の農本主義と同じく、影響を残せない哲学は、再発見はいいんですが、所詮は所詮という気がします。

別宮

182

date 2007/11/2(金)10:23
uname betsumiya

subject re(1):日本戦後平和主義

高城さま

確かに「他人に訴えるものがない人は、他人の為という発想がない」は事実です。これに加えれば、口では「他人の為」のようなことをいうんですよね。

そして、食品製造日偽造のようなことがあると、「国は何をやっている。取り締まれ」と金切り声で絶叫するんですよね。

昨日も古舘が「大企業は大儲けしている。ところが給与はあがっていない。政治でやるしかない」と叫んでいました。これなんかおかしいですよね。大企業が儲かっているは、社員一人当たり利益となれば、わからないですよね。

現象としてみれば、大企業と中小企業の戦いは「許認可事業」でなければ、中小企業がだいたい勝ちます。これは「大企業病」がないから当然です。そのうえ、資本収益率をとれば、日本の大企業はたいしたことがありません。古舘は大企業経営者は横暴で理性的な判断ができないと頭から思っているのですが、そうであるとしても、役人・中小企業経営者も同じですよね。

古舘はじっさいには競争が嫌で、視聴率が下がっても自分の地位は守りたいと思っている程度でしょうが、社会党というのも本当は、選挙が嫌で、永久議席・永久野党を狙っていたような気もするんですよ。

横浜市長が無資格助産婦を雇った産院をたたいたおかげで、全県で産婦人科医がいなくなり「たたくにも順番があるよね」と怨んでいる別宮

183

date 2007/11/2(金)22:14
uname cobonzu

subject ベルダンの戦い 〜地獄への降下〜(第2ドイツ・テレビ協会 / ドイツ)

第34回NHK日本賞(1965年にNHKが設立した教育番組国際コンクール)一般教養番組の部、外務大臣賞受賞作品の
ベルダンの戦い 〜地獄への降下〜(第2ドイツ・テレビ協会 / ドイツ)が今夜00:20-01:1 に放送されますね。NHK教育です。

http://www.nhk.or.jp/jp-prize/2007/prize_winner_pre.html
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=
001&date=2007-11-02&ch=31&eid=30228

184

date 2007/11/2(金)22:41
uname sai 夫

subject 【112】につける形で:風船爆弾

 ペルソナングラータ様,講談社ブルーバックスから『紙のなんでも小事典』
という本が出ています。 面白い本でした。

 さいきん「ケナフ」の話を聞かないな〜と思っていたら,この本を読んで,その理由
がわかりました。 樹木からつくるパルプの必要性は,まだまだ高い,ということなの
でしょうか。

 朝鮮の製紙業がダメになった理由が「官僚統制」のせいだ,という記述には考えさせられ
ました。

 いちばんインパクトが有ったのは,風船爆弾のくだりです。 こんにゃく糊が,水素
の透過率が極めて低いという意味で優れた接着剤だった,とは初耳でした。 アメリカ
は風船爆弾を分析したが,接着剤の正体は不明のままだった,と説明されていました。

 当時,日米の化学工業の差は大きかったのですが,こんな所に意外な盲点?があった
ものですな。 溜飲がさがりました。 ちょっとだけ…。

185

date 2007/11/2(金)22:59
uname sai 夫

subject おさらい:ルーデンドルフとベルギー

 別宮様,皆様,いつもお世話になっております。 たいへん涼しくなりましたが,
御身体の方,如何でしょうか。 お健やかにお過ごしでしょうか。

 日本シリーズ,終りましたね。 家内の母は,ダルビッシュのファンで,負けて涙ぐむ
彼を見て,もらい泣きしておりました。 家内の父は,シリーズMVPの中村選手を見て
拍手していました(私も,そこだけ見て,感動しました)。 野球に(ほとんど)興味のない
渡来s,別室で子供と遊んでいました。

 長い「まくら」で,失礼しました。 マンガのガンダムで公王が「戦争で勝つことに劣らず
難しいのは『おさめる』ことだ。 古来,それに意を尽くさなかったがために,勝利どころか
戦争そのものを失った例は多い」(大意)と語る巻を最近に読んで,まるでロシア革命後の
ルーデンドルフやんけ,と思ったものです。 昔,彼のパーソナリティがベルギーに対する
執着をうんだのかな?と考えたこともあったのですが。

 ここから本題です。 …シュリーフェン計画で,ドイツ軍がベルギーに攻め込んだ
のは,まぁよしとしましょう(ベルギーの皆様ごめんなさい)。 しかし,ドイツ軍の
戦略目的は,フランス野戦軍の殲滅であって,ベルギーの併合ではなかったはず。 
そして,首尾よくフランス野戦軍を殲滅したなら返す刀でロシア軍…だったわけですが,
そうは問屋が卸さなかった。 

 戦争の推移に伴い,戦争目的が変化するというのは,あっていいことなのでしょうか?
ルーデンドルフ(と彼に代表される一派)を見ていると,途中からベルギーそのものが
目的になってしまったような印象を受けてしまいます。 ロシアは脱落,(ドイツから
見ての)東部は安泰,もうここらで手打ち…は後世の暇人の見解でしょうか? 西部国境
を戦前に戻しさえすれば,英仏とも合理的な和平を結べたのに,と思うのは私だけでしょうか。

 皆様の御意見をお聞かせくださいませ。

186

date 2007/11/2(金)23:53
uname ペルソナ・ングラータ

subject re(1):ベルダンの戦い 〜地獄への降下〜(第2ドイツ・テレビ協会 / ドイツ)

Cobonzuさま、みなさま

早速、見ました。なかなか面白かったです。ヨーロッパにいると、第一次大戦がいまだに生々しい「現代の戦争のエピソード」である、と言う感覚が残ってる感じがするんですが、この番組で、昔受けたその印象を思い出しました。日本はその10年前の日露戦争ですら、過去の話扱いで、敢闘した人々のことをほとんど忘却してますからね、困ったものです。

ただ、始まっていきなり「(大戦開戦時)ドイツは敵に包囲されようとしていた」、「フランスは勝利を求めた」と、ドイツは被害者であるかのように言い出したので、少し唖然としましたが… 真珠湾陰謀説と同じように、ドイツにもあるんですかね。開戦の責任のはぐらかし。

ペルソナングラータ

187

date 2007/11/3(土)09:27
uname betsumiya

subject re(1):おさらい:ルーデンドルフとベルギー

sai夫

ファンではないのですが、ダルビッシュはものすごい投手ですね。入団のとき煙草・パチンコで怒られたとき、どうなっちゃうんだろうと思いましたが、やはり関係なかったですね。仄聞ではサエコ夫人が山王病院のお世話になったというので、近所がまた騒いでいます。

ルーデンドルフまたはOHLのベルギー固執というのは、よくいわれるのはドイツ本土防衛的見地からというものです。ただ、これだけでは説明にならないでしょう。

大体の誤解は、他人が自分と同じように考えると思うところから発生します。例えば、ルーズベルトは外交ルートで日本人の中国移民を禁止せよと要求しています。日本が加州移民差別に反対したことをもって、日本人が移民したがっていると誤解してるんですね。外務省も似たところがあって、移民政策というのをやっていたんですね。ところが、戦前のアメリカ・中国に住んでいた日本人というのは、今と同じで「出稼ぎ」なんですね。ただ、日本人の場合は成功すると花嫁を日本から呼んで落ちつき、失敗すると日本に帰るのが特殊です。ここのところのメンタリティは日本人以外にはわかりにくいですよね。日系アメリカ人は、どんなあばら家に住んでいても、「成功しました」と言い張ります。

一方、ドイツでは人口爆発が起きて、海外雄飛熱が急速に高まりました。十九世紀後半、ドイツ人はアメリカに1200万人が移動したといわれます。ほぼ全員が帰化し、中西部に落ち着きました。内陸国民とは鉄砲玉で戻ってきません。移民はドイツ国策にもとづいたものではなく、経済的動機です。ところが地図をみてわかる通り、ドイツの海岸線は狭いですよね。これはなんか閉塞感を与えます。16世紀以来、日本に西洋人は一杯きましたが、有名ドイツ人はシーボルトくらいですか?そのシーボルトもオランダ人と偽り、あとはアメリカ人に雇われて、ペリーとともに日本にきてますよね。

地勢的にベルギーを手にすれば、オランダは自動的に手に入ります。するとドイツ国土というのは海に開かれた格好になりますよね。内陸国民というのは海を渇望するんですね。ロシアや中国もその卦があるんでは?

第一次大戦のドイツの戦争目的は自衛といってますから、初め明確でなかったことが問題でしょう。ただご指摘の通りで、東部国境で領土拡大、西部国境ではロレーヌだけ返還で和平がまとまったことは確実でしょう。

別宮

188

date 2007/11/3(土)09:41
uname betsumiya

subject re(2):ベルダンの戦い 〜地獄への降下〜(第2ドイツ・テレビ協会 / ドイツ)

ペルソナングラータさま Cobonzuさま

面白い映画でした。ただ、前半を見損ないました。ドイツの映画ですが、前半で余計なことをいっていたとは知りませんでした。でも、日本にも太平洋戦争は自衛だという方も多いですし、同様に支那事変は日本の侵略だという方も同様です。

民主党の若手が「(アフガン戡定戦争について)そもそも戦争は違法だから」といってましたが、これも明確な誤りです。先制攻撃による戦争(侵略戦争)または戦争を始めることが違法であって、自衛戦争は合法であり、英雄的な行為なんですね。さもなくば、世界は侵略・テロにあふれます。アメリカの自衛戦争が違法、それに組することが違法では、テロ特措法を話し合いで解決することは難しいですね。

ただ、ドイツでも似たような強弁をしていることで、ちょっと安心しました。でもドイツじゃ映画、日本じゃ公党ですから問題ですね。

別宮

189

date 2007/11/3(土)17:35
uname sai 夫

subject re(2):おさらい:ルーデンドルフとベルギー

 別宮様,早速の御回答,ありがとうございました。

 私,もし,ドイツがフランスに返還するとしたら,アルザスの方ではないか?と
考えたことがあります。 あのあたりはブルボン王朝の頃(当然,統一ドイツは無いのですが)
から独仏の係争地,ま,今となっては,どうでもいい事ですが…。

 うわさに聞く「EU統一歴史教科書」とやらでは,そこらへんをどのように記している
のでしょうか。

190

date 2007/11/3(土)17:38
uname sai 夫

subject re(3):ベルダンの戦い 〜地獄への降下〜(第2ドイツ・テレビ協会 / ドイツ)

 有益な番組情報,ありがとうございました。

 眠気も忘れて,見ました。

 要塞って,けっこう不衛生だったんですね。 第二次大戦の時のマジノ要塞は快適な
所だったと聞いたことがあるのですが,実態は,どうだったのでしょう。

191

date 2007/11/3(土)19:31
uname SLEEP

subject re(4):中西輝政氏のグレイ批判

別宮さま

アメリカは北朝鮮と手打ちするつもりだ、拉致拉致言ってると乗り遅れるぞ、とか言う人が大勢いるのがわが国ですから、悲しくなりますね。拉致被害者が帰ってこない?よしじゃあB‐52を大量に買い付けてくるぜとかそういう発想が出ないのが不思議なのですよ。もっともテロ懲罰さえ不法行為と思ってる馬鹿ばっかりだから仕方ないんですかね。わが国の平和主義者も台湾が攻められれば目を覚ますのでしょうかね・・・南ベトナムは腐敗政権だから攻められて当然だという発想は気違いですけども。

話は変わるのですが、オーストリアについてです。
オーストリア帝国の役目は対トルコ対ロシアということで説明されると納得できるのですが(チトーの「おまえらと組むぐらいならいつでもボルガ諸民族を連合して戦ってやる」というのはいいですね)、今でもオーストリアという国じたいは一度ドイツ本土と合邦したにも係らず残りましたよね。ウィーンに住む人々からすればベルリンとはうまくやっていけそうもない、俺らはやっぱりオーストリア人だということなんでしょうか。

オーストリア帝国が残っていればと思うSLEEP

192

date 2007/11/3(土)20:11
uname tare

subject Mitrokhin Archiveについて

 別宮様,皆様へ
 こんにちは,いつも興味深く閲覧させてもらっています。
 最近,冷戦期のソ連と米国の諜報戦に興味を持ち,コールターの「背信」から紹介されて
「Venona」(H.Klehr等)を読み,凄まじいものだなと感じました。
 関連して,Mitrokhin文書と云われる一連の著作についても興味を持ちました。
 前に,張作霖爆殺事件のKGB犯行説に関する別宮様も批判を読ませてもらいましたが,
Mitrokhin文書全般に関する率直な評価を教えて下さい。
 また,関連して米国のCIAの諜報活動に関する適切な著書があればご教示下さい。

193

date 2007/11/4(日)09:14
uname betsumiya

subject re(5):中西輝政氏のグレイ批判

SLEEPさま

全世界で大人の平和主義者が残っているのは日本くらいでしょうか。戦間期の本場は英仏であって、これが目を覚ましたのは、ヒトラーによるポーランド侵攻でしょう。

イギリス国内の変化は激烈でした。イギリス人の大半はロカルノ条約・ドイツの国連加入・軍縮委員会・ドイツの脱退・また加入で「平和がきた・こない」で一喜一憂していたんですね。1930年代前半どころか、チェンバレンのミュンヘン会談でも同じでした。重大変化が起きたのは、プラハ進駐からでしょう。これで、イギリスはポーランドの集団安全保障を与えたんですね。

平和運動の中心には労働党がいました。この党の特徴は「話し合えば、わかりあえる」という主義でした。今日、亀井静香が「インド洋のちっぽけなガソリンスタンドをやってアメリカの機嫌をとるより、日本がアメリカとヨーロッパ諸国を糾合しテロ撲滅のための国際会議を主導すれば、テロ解決に向かう」といってました。これは児戯にも等しい誤りですよね。警察官僚を長くやっていた人間がこんなことをいうんですね。でも、労働党ラムゼイ・マクドナルドに発言が似てます。

チトーにはドナウ諸国糾合という夢があったんでしょうか?クロアチア人ですからハンガリーとは組みやすいのでしょうか。それでも丸め込んだのはセルビア人ですよね。

オーストリア人はドイツの優越を棄て、ドイツ人はドイツの優越を信じるという分れなんでしょうか。元々、ハプスブルグ家は神聖ローマ帝国皇帝を出す家柄で徹底的にドイツ出身の王朝ですよね。ところが、国際的であって外観からの差別・言語区分けによる差別・宗教による差別はいっさい否定しました。ここがオーストリアの所以で、英仏・ソ連による妥協の産物ということでしょう。ルーズベルトはニューヨーク出身で周辺は反独ユダヤ人であり、民主党左派・レフトリベラルですから国家主義・容共の傾きがありました。白のイスラエル建国はあってもソ連と一戦する覚悟などまったくありませんでした。

ヒトラーは「私は愛国者ではない。徹底的に国家主義者だ」といい、極端な反オーストリア帝国でした。アンシュラセのときオーストリア人の90%は賛成でした。帝国は軍事力で国民国家に負けたんですよね。満州・朝鮮・台湾に膨大な投資を行い、国内では、金融抑制により設備投資を抑制し市場経済を否定した大日本帝国も、軍需品の質量ともに、国民国家のドイツ・アメリカ・ソ連に勝てなかったですよね。満蒙というのは大日本帝国の生命線ではなく、死刑台の引き綱でした。オーストリアのように小さければもう少しうまくやれたと思いますが。

別宮

194

date 2007/11/4(日)09:34
uname betsumiya

subject re(1):Mitrokhin Archiveについて

tareさま

Mitrokhin文書は訳されていませんよね。まだ引用以外はみたことがありません。一般に近現代史をみるときには史料批判が終わっていないものを本に論じるのはタブーとされています。そのうえ、スパイの発見したスパイの報告書というのは厳しいですよね。これで定説に反論するというのは駄目でしょう。

冷戦期のスパイ活動というのも、民主主義国にとっては予算消化じゃないですか?戦間期のドイツ・日本はほとんどエージェントを使っての破壊活動はやっていません。イギリスは活発ですが、暗号解読を別にして効果はどうでしょうか?戦後はプロヒューモとかぐらいですよね。1970年代くらいまで、「赤官僚」「赤科学者」「赤貴族」というのは相当いて、思想的な理由から祖国を売ったんですね。ソ連が目立ち、他が防諜に努めたのも、これが理由でしょう。

麻布狸穴のソ連大使館は前が旧国土庁・隣がアメリカ保険グループ・裏がアメリカンクラブで取り囲んでいましたが、同じく隣の東急不動産(アパート)の最上階は、政府誰かが空けておけといい、ところが予算がつかないと家賃を滞納すると、東急にいた知人がブツブツいってました。こんなようにスパイ活動に偏見があるため著作等にも詳しくありません。

別宮

195 削除
196

date 2007/11/4(日)22:32
uname 困ぺい糖

subject 第2回陸風塾ご案内

皆様

今年9月、別宮暖朗氏を中心として発足いたしました陸風塾の第2回を開催いたします。
今回はゲストをお迎えしての会となります。

日時 平成20年1月20日(日)11:30〜13:30

場所 東京都港区新橋2-4-2 『新橋亭新館』

内容 ゲストとして、軍学者兵頭二十八氏をお迎えして、30分程度のお話を頂戴し、会食していただきます。

会費 6000円

応募要領 平成19年11月5日(月)0時から11月9日(金)12:00までにメールを頂いた方の中から20名を抽選させて頂きます。
     メール先 way_kompeito@yahoo.co.jp (左記のメルアド以外への、例えばこのサイトのメールボックスへご応募は無効とさせて頂きます。)

陸風塾事務局使い魔 困ぺい糖

197

date 2007/11/5(月)02:14
uname SLEEP

subject re(6):中西輝政氏のグレイ批判

別宮さま

最近色々と塹壕戦(平和主義)について考えるのですけども、それはまるで生き地獄のようなものであったのでしょうね。指輪物語の作者トールキンもソンムで少尉として戦ったそうです。映画版「王の帰還」のラストがやや唐突ですがああなるのも、そう読めばなるほどと思います。実は小説を読んでないのであんまりえらそうなことも言えないのですが・・・

チトーという人はクロアチア人なのですか、セルビア人かと思ってました。ただ言語も外見もほぼ同じで宗教だけ違うからと言われてもわけがわかりません。日本人だけかと思ってましたがオランダ人のサッカー監督もそう書いてて安心しましたが。
それにしてもセルビア人と朝鮮人が何度でも戦争を招くというのは周辺諸国からすればたまったものじゃありませんね。気位の高さと現実感覚の欠如が共通点でしょうか。

昔オーストリアに住んでるのはドイツ人と言われて混乱したSLEEP

198

date 2007/11/5(月)09:28
uname betsumiya

subject アルプスの南北

SLEEPさま

セルビア人とクロアチア人は、宗教の違いだけで、言語・「人種」・外観などは全く関係ありません。日本人はよく「人種」を問題にしますが、この区分は「アメリカ人種」がないように、成立しないんですよね。人種・民族(これはよく定義されていない)論というのは数千年間絶海の孤島に住み、大陸からの侵略を全て撃退した日本人にしかあてはまりません。「モンゴロイド」など抱腹絶倒の笑い話です。

ドイツ人作のコーカソイドの方ですが、これも疑わしいといえます。当然、純粋ドイツ人もないでしょう。ドイツ人とは英語では"Teutonic Tribe"ですが、「チュートンの森に集った人々」の意味で、ローゼンバーグの『20世紀の神話』のような話で、学問じゃないというべきでしょう。同様にアメリカ人・イギリス人を集合的にアングロサクソンといいますが、アメリカ人種がいないのですから、アングロサクソン人種があるはずもありません。これを英語人種といったところで、英語を喋る人口がもっとも多い国はインドですから、意味がありません。

もちろん、人々には属している「国民意識」はあるので、難しいですよね。加えて、野蛮・非野蛮意識があります。旧ローマ帝国に長く属した地域とそうでない地域とヨーロッパでは対立があります。アルプスの北と南では文明の有無の区別があって、北は闇黒の世界と思われていたんですね。クロアチアとセルビアを分ける線はこれでしょう。ビスマルクがカトリック中央党をウルトラモンタンと呼んだのもそれです。

要は、英仏伊というまとまりがあり、独露というのもあるんですね。オーストリアはこれをつなげているので、ヨーロッパのバランサーとしての役割が期待されたんですね。ベルヒトルトが対テロ戦としてのセルビア戦争で、ドイツの同盟を取り付けたのはよかったんですが、「ヨーロッパ戦争には加わらない」と釘をさすのを忘れたんですね。これが外交官の難しい仕事たる所以でしょう。もちろんドイツ人に断られたとき、対セルビア戦を断念する勇気と情報分析力も必要です。

モロトフ・リッペントロップ協定が成立したとき、反共の鬼、平沼騏一郎は「欧州政情は複雑怪奇」といいましたが、独露というまとまりは存在します。ですが仏露や英露というのは異常であって、クロアチア=セルビア連合というのも、反ソまたは反ハプスブルグがなくなれば、無理というしかありません。

プーチンのドイツ語が耳障りの別宮

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date 2007/11/5(月)23:08
uname tare

subject re(2):Mitrokhin Archiveについて

 別宮様
 早速の,ご教示ありがとうございました。
 ソ連時代の大胆で積極的な対外干渉活動は,単なる外交攻勢にとどまらずコミンテルンから
KGB等の情報活動も一体になっていたように,私には感じられました。そこで最近までの
拉致事件の背景となる北朝鮮からの情報活動や,中国からの多くの政治家〜自衛官に至る大攻勢
に心配したり,憤慨したりしています。
 しかし,我が国は同盟国である米国の様々な働きかけにも,きちんと対応するために独自の
情報部を育成し,政治家は大局的な基本方針を踏まえて活動して欲しいと思っています。
 まずは,お礼まで。